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2005年4月

2005.04.28

[映画]ダンサーの純情/댄서의 순정

18:50
ファンタジア1館
G列2番 7000W
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監督:パク・ヨンフン/박영훈
出演:ムン・グニョン/문근영、パク・コンヒョン/박건형
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中国・延辺(ヨンピョン)の朝鮮族であるチャン・チェリン(ムン・グニョン)はスポーツダンサーの姉の身代わりで韓国へやって来る。彼女のパートナーは、かつてトップダンサーだったナ・ヨンセ(パク・コンヒョン)。ヨンセはチェリンと偽装結婚し、全く経験のない彼女にダンスを教え込んで国家代表選抜大会に出場しようと猛練習を重ね、二人の間に信頼と愛情が芽生えて行くが……。高校生女優ムン・グニョン主演の話題作。主人公2人が特訓をして臨んだというダンスシーンの振付・演出・カメラワークも見ものだが、世間知らずで純真な少女が愛を知り大人になっていく過程を好演したムン・グニョンの今後が楽しみ。相手役のパク・コンヒョンの演技は日本人好みかも。

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2005.04.18

[映画]お母さん/엄마

20:15
ソウル劇場9館
H列 23番 7000W
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監督:ク・ソンジュ/구성주
出演:コ・ドゥシム/고두심、ソン・ビョンホ/손병호、キム・イェリョン/김예령
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末娘の結婚式に出席するため、母(コ・ドゥシム)はヘナム(海南/해남)からモッポ(木浦/목포)まで80kmの道を歩いて行くことを決意する。極度に乗り物が苦手な母は自動車に乗れないのだ。母を案じて交代で同伴する子供たちと一緒に険しい山道や土砂降りの雨の中を歩き続ける母の脳裏には、子供たちのこと、死んだ夫のこと、これまでの人生が浮かび上がる。要は「お母さん」再評価ロードムービーなのだが、ロードムービーとしては単純、意図的に挿入したコメディの要素は「お母さん」再評価の情緒と噛み合わず、せっかくの全羅南道の景色も印象が薄く、何を見せたいのか分かりにくい。「人魚姫/인어공주」に続いて、コ・ドゥシムの「母」は天下一品なのだが。

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2005.04.13

[映画]甘い人生/달콤한 인생

18:50
ソウル劇場10館
I列16番 7000W
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監督:キム・ジウン/김지운
出演:イ・ビョンホン/이병헌、キム・ヨンチョル/김영철、シン・ミナ/신민아
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7年間も組織のために忠実に働き、ボス(キム・ヨンチョル)の信頼も厚かったソヌ(イ・ビョンホン)が、ボスの恋人(シン・ミナ)にふと心動かされた瞬間。それが原因となってソヌは組織を敵に回して戦わなければならなくなる。予告編に暴力的な場面が多く気が重かったのだが、スタイリッシュな映像とテンポの良いストーリー展開に惹きつけられた。人気俳優イ・ビョンホン主演のアクション映画ながら、ソヌとボスの対決場面で明らかになる自分自身にも不可解な人の心の不条理。娯楽アクションとは一線を画した作品である。撮影技術を駆使してみせるのは最近の韓国映画の流行だが、凝りに凝った人工的な構図や色彩が作品の意図を浮かび上がらせた成功作。ソヌの無言の笑顔が彼の人生をどれほど雄弁に物語っていることか。

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2005.04.09

[公演]金徳洙のダイナミックコリア

17:00
忠武アートホール
1階 6列18番 R席 36000W(チケットリンク会員10%割引)
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主催:(社)サムルノリ ハンウルリム、忠武アートホール
    (株)ナンジャンカルチャーズ
芸術監督:キム・ドクス(金徳洙)/김덕수
出演:キム・ドクス/김덕수、ハンウルリム(한울림)芸術団
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 忠武アートホール開館フェスティバルの一。「ダイナミックコリア」は、サムルノリの芸術性を認知させたキム・ドクスが韓国伝統芸能の紹介と普及を目的に構成したプログラムで、内容は以下の通り。

 ピナリ/비나리 : 公演開始に当たって観客への挨拶と祈り
 イルコファラク/일고화락 : 太鼓の大合奏
 パンソリ ハンマダン/판소리 한마당 : パンソリ
 プチェチュム/부채춤 : 扇を使った舞踊
 サムド農楽カラク/삼도농악가락 : サムルノリ
 ムーダンチュム/무당춤 : ムーダン(巫女)の舞踊
 パングッ/판굿 : サムルノリと舞踊

 各種の伝統芸能を楽しめるプログラムだが、その分物足りなさも残る。以前にも同様の公演を見ているが、キム・ドクス率いるハンウルリムのメンバーの技量が上がっているのに感心した。しかし、キム・ドクスは別格。チャンゴを叩きながらの足取りが他の者と全く違う。身体の中から湧き上がるリズム感。
 折りしも竹島(独島)問題で世間は騒しく、このような民族的色彩の強い公演へ行くのは躊躇いがないわけでもなかった。が、ごくごく当たり前に公演は始まり、進行し、最後の挨拶でキム・ドクスが一言。「最近世の中では、この土地はこっちだあっちだ、歴史はどうだこうだとうるさいけれど、最後に勝つのは文化の力です。」 積極的に海外公演をこなし、日韓で林英哲、山下洋輔、金子飛鳥などとのコラボも行っている人である。

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2005.04.08

[映画]拳が泣く/주먹이 운다

17:45
ソウル劇場2館
下階 H列16番 7000W
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監督:リュ・スンワン/류승완
出演:チェ・ミンシク/최민식、リュ・スンボム/류승범
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ア ジア大会銀メダリストのボクサーだったカン・テシク(チェ・ミンシク)は1回1万Wで人に殴られる人間サンドバッグ稼業をしている。不良少年ユ・サンファ ン(リュ・スンボム)は非行を重ねて少年院送りになる。二人はそれぞれの事情でボクシングのトレーニングを始め、新人王戦の決勝で対戦することになる。二 人の主人公はラスト15分の新人王戦まで全く接点がなく、映画は2つの別個のストーリが並行して展開する。その内容は42歳の落ちぶれた中年男と22歳の 不良青年が失ったものを取り戻して行くという、回復と癒しのありがちな物語だが、観客は二人の男の人生を見守り続けた末に迎える新人王戦の場面で二人どち らも勝たせてやりたいという心情に駆られ、監督が周到に準備した高揚した葛藤に陥らざるをえない。複雑な現代におけるリアルなカタルシス。

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2005.04.03

[映画]力道山/역도산

13:00
シネマオズ2館
22番 7000W
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監督:ソン・ヘソン/송해성
出演:ソル・ギョング/설경구、中谷美紀、藤竜也、萩原聖人
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 ソル・ギョングのファンサイトが主催した上映会で鑑賞。去年12月の封切時に続いて3度目。
 ソル・ギョング演じる力道山のプロレスシーンが話題になる作品だが、それ以外の場面でのソル・ギョングの演技がいい。特に冒頭ナイトクラブの場面では、力道山を知らない世代の私にも力道山という人物と彼の魅力が伝わってくる。99%日本語のセリフながら、力道山の内面が吐露される重要なシーンは韓国語のセリフになるので、韓国人が見ても日本人が見ても、もどかしさの残る作品かもしれない。
 興行的に振るわなかったためか、日本での公開は2006年春に延期。日本でどのように受け止められるのか非常に興味深く、公開が待ち遠しい。

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[歌舞伎]松竹大歌舞伎・近松座ソウル公演(千秋楽)

16:00
国立劇場 ヘオルム劇場
1階 C列65番 VIP席 90000W(サムソンカード10%割引)
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主催:(韓国)国立劇場
制作:松竹・近松座
出演:中村鴈治郎、中村翫雀、中村亀鶴
 中村寿治郎、嵐橘三郎、中村鴈童、中村鴈乃助、中村扇乃丞、中村鴈成、中村鴈五郎、中村鴈洋、中村翫之、中村鴈秀、中村鴈祥、中村鴈大、中村鴈京、中村鴈祐、中村鴈哉、中村又一、中村又次郎、沢村国矢、片岡千志郎
 竹本谷太夫、竹本六太夫、鶴澤泰二郎、鶴澤公彦
 和歌山富太郎、芳村伊十平、杵屋勝彦、杵屋五功次、杵屋佐陽助、杵屋巳吉、和歌山富之、岡安喜久勝、杵屋勝国修、柏要吉
 望月太左吉、望月太左成、望月太左次郎、望月太左一郎、望月忠行、望月太喜三久
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「棒縛り」
幕開から客席の雰囲気がよく、演じる側も心地よさそう。その分、やや崩れた感もあり。音響のせいか、客層のためか、ノリが今ひとつ物足りないのが残念。とは言え、長唄を聴きながら松羽目舞台を見ていると、とてもソウルにいるとは思えない。

「曽根崎心中」
竹本と黒御簾が三日間通して好演。天満屋でダレかけた客席を天神森で再度惹き付けた鴈治郎・翫雀の道行は三日間で最高の出来。カーテンコールの拍手にも熱がこもり、昨日、一昨日の鴈治郎、鴈治郎・翫雀、主な俳優という3回のカーテンコールに加え、最後に鴈治郎が一人で再度登場。盛大な拍手が送られた。

1階満席。なぜか今日は日本人率が高かった。1割程度?

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2005.04.02

[歌舞伎]松竹大歌舞伎・近松座ソウル公演(中日)

16:00
国立劇場 ヘオルム劇場
1階 B列60番 VIP席 90000W(サムソンカード10%割引)
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主催:(韓国)国立劇場
制作:松竹・近松座
出演:中村鴈治郎、中村翫雀、中村亀鶴
 中村寿治郎、嵐橘三郎、中村鴈童、中村鴈乃助、中村扇乃丞、中村鴈成、中村鴈五郎、中村鴈洋、中村翫之、中村鴈秀、中村鴈祥、中村鴈大、中村鴈京、中村鴈祐、中村鴈哉、中村又一、中村又次郎、沢村国矢、片岡千志郎
 竹本谷太夫、竹本六太夫、鶴澤泰二郎、鶴澤公彦
 和歌山富太郎、芳村伊十平、杵屋勝彦、杵屋五功次、杵屋佐陽助、杵屋巳吉、和歌山富之、岡安喜久勝、杵屋勝国修、柏要吉
 望月太左吉、望月太左成、望月太左次郎、望月太左一郎、望月忠行、望月太喜三久
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「棒縛り」
昨日に比べるとスムーズな舞台。長唄、鳴物も今日は安心して聞いていられるが、ホールが西洋音楽向きなのか、音が柔らかく反響するのがやや物足りない。

「曽根崎心中」
昨日同様、お初(鴈治郎)熱演。昨日に続き、竹本が良い。ただ、生玉、天満屋、天神森と三幕2時間近く通して見続けるのは生理的に辛い。舞台の出来とは別に、客席がややダレ気味なのはやむをえない所か。

1階ほぼ満席。日本関連、演劇関連の大学生グループも目立った。

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2005.04.01

[歌舞伎]松竹大歌舞伎・近松座ソウル公演(初日)

19:30
国立劇場 ヘオルム劇場
1階 C列19番 R席 72000W(サムソンカード10%割引)
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主催:(韓国)国立劇場
制作:松竹・近松座
出演:中村鴈治郎、中村翫雀、中村亀鶴
 中村寿治郎、嵐橘三郎、中村鴈童、中村鴈乃助、中村扇乃丞、中村鴈成、中村鴈五郎、中村鴈洋、中村翫之、中村鴈秀、中村鴈祥、中村鴈大、中村鴈京、中村鴈祐、中村鴈哉、中村又一、中村又次郎、沢村国矢、片岡千志郎
 竹本谷太夫、竹本六太夫、鶴澤泰二郎、鶴澤公彦
 和歌山富太郎、芳村伊十平、杵屋勝彦、杵屋五功次、杵屋佐陽助、杵屋巳吉、和歌山富之、岡安喜久勝、杵屋勝国修、柏要吉
 望月太左吉、望月太左成、望月太左次郎、望月太左一郎、望月忠行、望月太喜三久
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「棒縛り」
客席に入ってまず定式幕に感激。客の入りは1階で8割程度。両端と後ろは空席が目立つ。幕が開くとお馴染みの所作板を敷いた松羽目舞台。が、韓国のお客さんには全く見慣れない不思議な空間、拍手も声も出ず、客席は静まり返っている。曽根松兵衛(橘三郎)の出にも、次郎冠者(亀鶴)、太郎冠者(翫雀)が出ても拍手一つ起こらない。役者の側も異様に緊張している様子でセリフも芝居もカチコチ、長唄に鳴り物までギクシャクし始める有様。ようやく夜の棒の件から客席に笑い声が起こり始め、役者も長唄も調子を取り戻して、安心して見られるようになった。「竹島(独島)問題」がここまで舞台に影響するとは。

「曽根崎心中」
地方巡業のホール公演同様に下手側に短い花道をつけ、舞台下手には黒御簾も。上手の茶屋に下手の藤棚、生玉の参詣人も本興行と同じ人数を出す、立派な舞台である。天満屋、曽根崎の森の大道具もいつも通り。生玉、天満屋、道行の3幕を休憩なしで一気に見せるが、お初(鴈治郎)の熱演で、舞台は上々。欲を言えば、徳兵衛(翫雀)を鴈治郎とは異なる芸風の役者で見たかった。

終演後、2階ロビーでのレセプションでは、日韓双方「竹島(独島)」問題に触れつつ、「文化交流は続けていかなければ」。鴈治郎も「カーテンコールの時、客席から暖かい拍手をもらって、韓国と日本がもっともっと深い友情を築いていけると思った」と、外交問題に神経を遣いつつの立派な挨拶。

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