[クラシック]鄭明勲とソウル市響、新たな出発
19:30
世宗文化会館大劇場
S席 B列18番(1階2列目下手寄り) 45000W(チケットリンク会員10%割引)
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指揮:チョン・ミョンフン/정명훈
曲目:シューベルト交響曲第8番「未完成」、マーラー交響曲第1番「巨人」
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「清渓川迎水特別演奏会」と銘打たれた公演。清渓川復元の完成を祝うイベントの曲目が「未完成」とは? プログラムに掲載されたチョン・ミョンフンの挨拶 を読んで疑問氷解。今年3月ソウル市に請われて芸術監督に就任したチョン・ミョンフンがオーディションを敢行して団員を選びなおしたオケの実力は予想以上。しかし、音色・音量の豊かさに欠け、テンポの速い部分や合わせるのが難しい箇所では悲鳴を上げているような演奏になるのが、このオケの限界か。反面、弱く小さな音に不思議な雰囲気と力強さを持つ。マーラーでは、指揮者が明らかにオケの能力を超えた演奏を要求、全身で指示を出し、叱咤激励し、オケ全員を引っ張る指揮はまるで踊っているようだった。こんなチョン・ミョンフンの姿を見られるとは。瞬時でも余裕があれば食い入るような目で指揮棒を追い、指揮者の意図に必死に縋って行こうとするオケ共々、ラストは残り1分で決勝点を争うスポーツの死闘のごとく。
2曲終わって客席の拍手に応えて再登場したチョン・ミョンフンは「今日はアンコールを準備していません」 え? 今日はソウル市響の出発の日で、今はまだ未熟なオーケストラだからアンコールはしない、と。なるほど。アンコール曲の代わりにと演奏したのは「愛国歌(韓国の国歌)」だった。休憩時間にスタッフが譜面台に配ってた(一体何を配ってるのか不思議だった)のはこれか。演奏後はコンマスと握手するとそのままコンマスの手を引っ張っりながら退場して、聴衆のアンコールを断固として受け付けず。チョン・ミョンフンは本気だ。
終演後のロビーで人の輪ができていたので覗いてみると、今を時めくソウル市長・イ・ミョンパクの姿が。ヒョンデ(現代)建設叩き上げの経歴は伊達でなく、ソウル市庁前広場、ソウルの森、清渓川復元と数々の大規模建設プロジェクトを成功させた人物は、チョン・ミョンフンを呼んでソウル市響の大改革を推進する豪腕の持ち主でもあった。
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