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2008.11.24

平壌のアメリカ人

 昨晩モーガン・フリーマンの話を投稿した後、実際に見たのは予定外のDVDでした。タイトルは「平壌のアメリカ人」。今年2月、ニューヨーク・フィルが平壌で演奏会を行った際のドキュメンタリーで、コンサートのライブDVD「The Pyongyang Concert」(「ニューヨーク・フィル・イン・平壌」)に収録されている52分の特典映像です。(下の画像はamazonから借りました。)

Pyongyang カメラは、ニューヨーク・フィルの平壌空港到着から、ホテルへのチェックイン、歓迎レセプション、北朝鮮のオーケストラとの合同演奏、北朝鮮の若い音楽家への特別指導、コンサートの衛星中継のための韓国からの機材搬入、そして本番のコンサートの様子をずっと追っていて、よくこんな光景が撮れたなぁという場面の連続です。
 その合間に挟まれている指揮者ロリン・マゼール、オーケストラの団員たち、周辺の人々への短いインタビューも興味深いもので、北朝鮮がニューヨーク・フィルを招いたのは、結局の所、重油やガソリンが欲しい、そのために他国との外交・貿易を拡大したい、文化交流はその糸口になる、という理由からだったらしいということもかなり明確に見えてきます。

 電力不足のはずなのに車窓から見えるビルや街路は美しくライトアップされていて、食糧不足のはずなのにレセプションの料理は豪華なご馳走。特別指導の感想を聞かれた若者から返ってくる答は「いつも先生から受けている指導と同じでした。私たちの国にもすぐれた先生が大ぜいいます」。
 一方で、即興で行った米朝合同の弦楽八重奏は素晴らしい出来で、コンサートの最後のアンコール曲「アリラン」が演奏する側、聴衆の側、双方にもたらした感動も伝わってきます。

 「我々は東独時代のドレスデンへも行った。それで状況が悪くなることはなかった」「歴史的意義は後から分かるもの。今できるのはトライすること」。ニューヨーク・フィル側の人々の言葉(記憶で書いてるので不正確です)が印象的でした。

 何やら難しく重苦しいドキュメンタリーに思えるかもしれませんが、普通に面白く気楽に見られます。北朝鮮、ニューヨーク・フィル、文化外交などに興味のある方にはお勧めです。

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