一両=◆万円?
大石慎三郎『江戸時代』(中公新書476)を読んでます。ン十年ぶりの再読。いえ、再々々読ぐらいでしょうか。でも面白いです。
初版は1977年ですから、もう30年以上前。当然、現在の江戸時代研究はもっと進んでいます。にも拘らず読み応えがあります。良書は色褪せないですね。
ところで、この本では、一両を「今日の通貨五万円」と換算してます。1977年当時の「今日」です。私は学部生の時、「一両=八万円」と教わりました。それが院生の頃には「一両=十万円」と言われるようになり、最近の江戸時代関連の本には「一両=十六万円」などと書かれていたりします。
現代日本の「円」の価値、この30年で3倍になってるのでしょうか? それとも、物価が3倍になった? あるいは所得? こういうのって全部連動してるんでしょうか?
江戸時代の一両、現在の通貨に換算したらいくらになるのか。基本中の基本ですが、なかなか難しい問題です。
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コメント
pyokoさん
「時代が下がるにつれ「一疋」が「萬疋」になっていく」って面白いですね。言われてみれば、なるほど、です。
江戸時代の「両」も、何かを基準に現代の通貨に換算するわけですが、その基準の取り方で全く違った数字になるんですよね。米の値段か、人件費か。
「唐傘一本」と同じです。
それに江戸時代と一括りにするけど、江戸初期と幕末とでは「一両」の価値は全く違ったと考えるのが当然ですしねぇ。
こういう換算って意味があるのかと自問しつつ、換算しないと納得してもらえない場面(と言うより、多少いい加減でも換算した方が説得力がでる場面、ですね)もあるので、やっぱり、なかなか難しいです。
投稿: なな(管理人) | 2009.01.11 01:20
ちょうど同じこと考えてました。
狂言での通貨単位は「疋(ひき)」。
一応成り立ちは中世にもとめられる芸能だけど、
残っている本は時代が下がるにつれ「一疋」が「萬疋」に
なっていくのだそうな。
そりゃそうですな、観ているお客さんの金銭感覚にあわないと、おもしろくないもんね。だけど今の通貨に換算すると…となると、さっぱりわからなくなっちゃう。
唐傘一本の値段ですっていわれても、今の唐傘はすべて手作りによる高級品。買ったこともないもんね。
ななさんの言うとおり、なかなか難しい問題だと考えていたところでありました。
投稿: pyoko | 2009.01.09 17:27