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2009.03.12

世の中から消えた?

 ある仕事の担当者からSOSのメールが来ました。予定していたビジュアル資料の使用許可が取れそうもないので、代替可能な資料を教えてほしい、とのこと。

 ん? 予定の資料は、関連文献には必ずと言っていいほど写真が掲載されてるもので、使用許可が下りないはずはないんだけれど……。
 ぼんやりと疑問を感じつつ、取り急ぎ別の資料の情報をメールしました。

 10分後、担当者から御礼&報告のメールが来て、疑問は氷解。

 すみません、私がマヌケでした。

 予定していたビジュアル資料は、鐘紡繊維美術館の収蔵品だったのです。この美術館、カネボウの解散(2007年6月)の後、2007年12月末に閉館してるのですよね。当時 こんな記事 が出ています。以下、抄出。

 産業再生機構の支援を受け、事業譲渡後に解散したカネボウが所有する染織コレクションを公開してきた「鐘紡繊維美術館」(大阪市都島区)が、今月末で閉館することが17日、分かった。
 (中略)
 収蔵品は日本の小袖(こそで)、能衣装などの端切(はぎ)れや能面、中東、南米、欧州、アジアの染織裂(ぎれ)など約1万点。繊維業界関係者や研究者らに活用されていたが、運営費や維持費が負担となり、平成10年に休館した。
 (中略)
 その後、収蔵品の約6割は京都国立博物館(京都市東山区)、国立能楽堂(東京都渋谷区)、女子美術大学(神奈川県相模原市)に寄託され、個別に展示などが行われたが、約4割は大阪府内の貸し倉庫に眠るままになっていた。
 (後略)

 MSN産経ニュース 2007年12月18日付


 「大阪府内の貸し倉庫に眠る」約4000点の収蔵品、その後どこへ行ったのでしょう? 散逸?
 予定していた資料は逸品ですから、引き取り手はあったはず。どこかで誰かが大切に保管してくれているなら、それは嬉しいことです。でも、今後は資料の使用許可が下りない? 実物は二度と拝めない? このまま世の中から消えてしまう?

 企業が文化を支える、というのは、理念として望ましいことでしょうし、現実にそのお陰で維持できている文化があります。有難いことです。
 でも、企業に支えられた文化は、企業が倒れると同時に雲散霧消してしまう。現に、ここ数か月で廃部が決定した実業団チームは……1、2、たくさん。

 こんな状況を目の当たりにすると、芸術でもスポーツでも、もう少し異なる形の仕組を作っておけなかったものだろうか、作れないものだろうか、と思います。
 どんな仕組でも、結局は資金の問題に行き着くのでしょうけれど。

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