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2009年6月

2009.06.30

国分寺から立川へ

 立川の ecute に来ました。

 6月30日の夕暮れ時、中央線を遡って探し求めるものは、ミソギソ ……じゃなくて、超美味しいと聞いた黒糖ロールケーキです。

 無事入手できたら、明日、レポート記事をアップしますね。

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門前のマルクス・ケインズ

門前のマルクス・ケインズ

 今日は仕事で東京経済大学へ来ました。

 大学正門前の食堂に「マルクス定食」「ケインズ定食」なるメニューが。

 豚キムチがマルクスって……赤いから?
 カレーソースがケインズなのはなぜ?

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夏越の祓に幻の鳥を想う

風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
 みそぎぞ夏の しるしなりける
             従二位家隆

[歌意]風がそよそよと楢の葉に吹いている、このならの小川の夕暮れは、秋の訪れを感じさせるが、六月祓のみそぎだけが、夏であることのしるしなのだった。
(鈴木日出男・山口慎一・依田泰『原色小倉百人一首』文英堂)


 『小倉百人一首』98番目の歌です。「ならの小川」は上賀茂神社の中を流れる御手洗川、「六月祓」は毎年6月30日に行われる夏越の祓を指しています。
 そよ吹く風に秋の気配を感じつつ、上賀茂神社の夏越の祓の神事を目にして夏の最後の一日を実感するという、夏から秋への季節の移ろいをとらえた歌です。

 さて、子供の頃、毎年お正月には祖父母の家でいとこたちとよく百人一首で遊びました。散らしとか源平とか坊主めくりとか。
 散らしや源平のカルタ取りをする時には、叔母さんたちが札を読み上げてくれました。
 私はこのカルタ取りで百人一首の和歌を覚えました。歌の正確な意味など知らぬままに。

 そのため、冒頭に掲げた家隆の歌を、子供の私はこんなふうに理解してました。

風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れは
  ミソギソ 夏の印なりける

 風がそよそよと吹く奈良の小川の夕暮れは、ミソギソが夏の証である。夏の夕暮れにはミソギソが現れて季節を告げてくれるのだ。


Misogiso

 だって、百人一首の札には濁点ないもん。
 叔母さんたち皆(含む実母)「ミソギソ」って読み上げてたんだもん。


 叔母さんたちの名誉のために付け加えておきますと、祖父母の家で百人一首は正月恒例の遊びだったので、いろいろ「我が家流」の読みクセがあったのです。「つらぬきどんてん玉ぞ散りける」とか「末のまっちゃん波越さじとは」とか。「みそぎぞ」もいつの間にか「みそぎそ」になっちゃったのでしょう。

 そんな訳で、私は子供の頃からずっと、奈良の小川にはミソギソという鳥が棲息しているのだと、夏になると水辺ではミソギソの鳴き声が聞こえるのだと、でもって奈良の人たちはミソギソの声を聞いて「あぁ、ミソギソだ、もう夏だねぇ」と言い合ったりするのだと、固く固く信じていたのでした。

 ところが、中学高校で古文を習い、大学で国文科に進学し、『百人一首』のお勉強なぞするようになったら、ミソギソは消えてしまいました。
 え? 「ミソギソ」じゃなくて「禊ぞ」? えぇっ!?

 日本国語大辞典や鳥類図鑑もひいてみました。長年親しんだはずのミソギソは見つかりませんでした。

 今はちゃんと分かってます。ミソギソなんて鳥、どこにもいません。現に今も「ミソギソ」ってググッてみましたけど、たった2件しかヒットしないんですから。
 「ミソギソ」じゃなくて「禊ぞ」。家隆が詠んだのは夏越の祓です。

 でも。

 小さめのほっそりした姿。光の加減で色を変える青味がかった美しい羽。ツィッツィと鳴く高めの涼やかな鳴き声。

 いつの日か……初夏の木漏れ日の下、奈良の小さな清流を遡って、幻の鳥となってしまった旧友ミソギソに会いに行く……そんな旅に出てしまいそうな気がしています。

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2009.06.29

[演劇]七山里

 日韓演劇フェスティバル の4作品目。この作品はアフタートークの回に合わず、残念。


2009年6月22日(月)19時
東池袋・あうるすぽっと
下手後方(全席自由席)
作:イ・ガンペク(이강백、李康白)
翻訳:秋山順子
演出:福田善之
出演:青山眉子、早野ゆかり、若井なおみ、能登剛、坪井木の実、成田独歩、馬淵真希、奥山浩、竹内千恵、南保大樹、腰越夏水、天野眞由美、長浜奈津子、菊池章友、遠藤剛、小田伸泰

 七つの山に囲まれた小さな村「七山里」。朝鮮戦争で山へ逃げた「アカ」の子供たちが、親の死後孤児となって山奥に残された。村に住む一人の女(早野ゆかり)が子供たちを引き取って育てるが、迫害の続く貧しい生活の中、女はわずかな食べ物を子供たちに譲って餓死する。
 時が流れ、成人した子供たちが七山里へ戻ってきた。道路建設のため、かあさんの墓が改葬されるという公示を新聞で見たのだ。集まった子たちは七人(能登剛、坪井木の実、他)、当時の子供は十二人。子供たちは全員揃ってから改葬の諾否を決めるというが、彼らに残された時間は今日の夕刻まで。かあさんへの想い、迫害された過去、今も残る村人たちの敵意……過去と現実を行き来しながら、時間の流れと人々の感情が浮かび上がる。

 「母」を中心に据えながらも政治色の濃いテーマ、セミ・ミュージカルという形式、子供たちが全員でセリフを唱和する様式。いずれも、一昔前のものという感は拭えません。そういう作品なので、それでよいのですが。セミ・ミュージカル、セリフの唱和は戯曲の指定通りです。

 舞台を見ながら、韓国人の役者が演じたら、もっとカラッと明るくユーモアもある芝居なのかもしれない、と思いました。日本人の演出・演技は、一般的な傾向としてシリアスなんですよね。よく言えば真面目で感動的、悪く言えば重苦しく湿っぽくやりたがる。この作品も作者の意図以上に深刻かつ情緒的になってしまっているような気がしました。

 やはりアフタートークを聞きたかったです。演劇は舞台がすべてで、演出意図や戯曲の解釈なんて舞台裏の話は聞かずもがな、ではあるのですけれど。

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2009.06.28

二度あったから今月三度目

 今朝、久しぶりにのんびりと、洗濯やら片付けやらしていたら。

 不急不要の(と思われた)郵便物・メール便の束から出講先の大学の封筒が出現。
 あれ?いつの間に?何かしらん?と中を見てみると、学生による講義アンケートの実施に関する連絡でした。

 今はどこの大学も何らかの形で、学生による講義評価を行っています。昨年、一昨年、私もアンケートを実施しました。アンケート結果のレポートも見てます。(結果は絶対見ない、という先生もいるとかいないとか。)

 今年は何も連絡がないからアンケートの対象科目からはずれてるんだと思ってたのですが……ちゃんと連絡来てたのね。で、アンケートの実施日は?

 「6月25日」    うわぁっ!!!

 月曜朝イチで担当部署に連絡入れなくては……。
 次回の講義は予備期間中なので何とかなるはず……なりますように。

 パスポート更新忘れ観劇予定忘れ、に続いて、今月3度目の失敗発覚。このところ忙しいとはいえ、我ながら情けない。あ~もう、ワタシのバカ。

 どこかで大事を引き起こしちゃう前に、諸々のスケジュールと自分の頭の中とをきっちり整理し直さなくては。

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2009.06.27

[演劇]桜姫

 コクーン歌舞伎の第10回、初回から15年という節目の年に、2か月連続で鶴屋南北作の歌舞伎「桜姫東文章」を現代劇と歌舞伎で上演するという企画モノ。まず今月は、南米を舞台とした現代劇の「桜姫」です。副題は「清玄阿闍梨改始於南米版(せいげんあじゃりあらためなおしなんべいばん)」。
 2005年のコクーン歌舞伎「桜姫」は、現代演劇ファンから絶賛され、歌舞伎ファンから酷評された、評価真っ二つの話題作だったんですよね。今年の企画、うまいなぁ。


2009年6月23日(火)19時
シアターコクーン
2階ML20番
原作:四世鶴屋南北
脚本:長塚圭史
演出:串田和美
出演:秋山菜津子、大竹しのぶ、笹野高史、白井晃、中村勘三郎、古田新太、他(50音順)←こんな風に Bunkamura のサイトに出てました。

 歌舞伎の「桜姫」の翻案作品としては面白くできています。

 清玄は十字架を背負った聖人・セルゲイ(白井晃)、桜姫は聖女と娼婦という聖俗の性格を持ったマリア(大竹しのぶ)、一度の情交で桜姫が惚れ込んでしまった権助は現実主義的な悪党ゴンザレス(中村勘三郎)と変換、うまくはまっています。残月・長浦コンビは、ココージオ(古田新太)・イヴァ(秋山菜津子)。どうしてこんな名前になったのか分からないんですが、元の設定・性格は引き継いでます。

 権助と桜姫の「桜に釣鐘」の彫り物は「黒百合」、桜姫が身を落とした小塚原は「崖下」のスラム街、清玄が桜姫の赤子を抱いてさまよう三囲の土手は「崖下の土手」など、趣向の変換も面白い。

 というわけで、南北の「桜姫」の世界と趣向がどのように変換されるのか興味津々、細部まで楽しめた舞台でした。
 中村勘三郎、古田新太、笹野高史、うまいですねぇ。

 でも、歌舞伎の「桜姫」を知らないお客さんには意味不明な人物設定とストーリー展開だったのではないでしょうか。

 最後の場面で象徴的に示されているように、この芝居は、セルゲイとゴンザレスという二人の男を描こうとする意図があったと思われます。でも、タイトルは「桜姫」、サブタイトルは「清玄阿闍梨」、歌舞伎「桜姫」の枠組をそのまま維持。現代劇の手法で演じた歌舞伎作品「桜姫」です。言わば、現代劇風「桜姫」。
 なぜこの作品をこのように書き換えて演じるのか、根本的な動機が弱いのです。現代劇風と歌舞伎風と二種類並べて出してみようか(前回は評価真っ二つだったしさ……)という企画意図以上の動機がどこにあるのかなぁ、と。

 現代劇として上演するなら、「桜姫」からはプロットだけを借りて、もっと自由な脚本を書いた方が良い芝居になったのではないかと思います。
 歌舞伎の「桜姫」に触発された現代劇、見てみたいです。そう思わせてくれた今月の公演は、「桜姫」というコンテンツの可能性を発見した舞台でした。著作権切れの、オープンソースコンテンツですしね。

 さらに、来月のコクーン歌舞伎「桜姫」がどのような「歌舞伎」として演じられるのか、非常に注目しています。来月の舞台次第で、今月の現代版の評価が変わってくるかもしれません。

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2009.06.26

[歌舞伎]六月鑑賞教室

 16日のチケットを確保していたのに、「あれ?いつだっけ?」と気づいたのは20日でした。大失敗。ネット上で予約・決済、チケットは当日受取というシステムで、チケット現物が手元にないのに観劇予定日を手帳に記入してなかったのが失敗の原因でした。
 教訓:チケット取ったら即手帳!


2009年6月23日(火)14時30分
国立大劇場
3階8列14番

「歌舞伎のみかた」

 市川笑三郎・市川春猿による解説。楽しいトークで女子高生によくウケてました。解説の内容が劇場を出た後にどれだけ頭に残ってるかは、また別の問題なのですけれど。
 こういう解説を見聞きするのは勉強になります。先生やってる身としては。


「華果西遊記」

 タイトルの「華果」は市川猿之助の俳名で、「市川猿之助の西遊記」という意味だと「歌舞伎のみかた」で説明してました。タイトルの意味は分かりますし、そのタイトルで上演する猿之助一門の志も理解できます、ワタシはね。
 でも、先生に引率されて鑑賞教室に来た高校生たち、「はじめてのカブキ」のお客さんたちにとっては、「エンノスケ? 誰それ?」です。題名変えてもよかったのではないかなぁと思いました。

 舞台は華やかでした。終演後、「面白かった~」と感激してるお客さんたちがあちこちにいたので、歌舞伎初心者には向いてる公演だったのでしょう。
 気になったのは、発声・滑舌がよくない役者が目立ったこと。沢瀉屋一門は発声が明瞭で台詞が聞き取りやすいのが取柄だったのですが。芸が崩れてきてる?

 常磐津と竹本の掛け合い、調子が高くて、竹本は苦しそうでした。

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[歌舞伎]NINAGAWA 十二夜

 シェークスピアの「十二夜」を蜷川幸雄が演出した歌舞伎。日本国内で三演目となる今回は、今年3月本場ロンドンでの公演を果たしての凱旋公演と位置付けられてます。
 正直、野田歌舞伎「研辰の討たれ」も NINAGAWA「十二夜」も、二演目はそれほど面白くなかったです。初演のインパクトが薄れてしまうのです。
 ロンドン帰りの三演目「十二夜」は如何?


2009年6月22日(月)11時30分
新橋演舞場
3階3列40番台

 面白かったです。理由は2つ。
 一つは芝居のテンポがよくなっていて、ダレずに見られたため。三幕を二幕に書き換え、場面転換もスムーズに感じられました。
 もう一つ、こちらの方が大きいのですが、菊之助の芸が上がったため。特に声、セリフがいいです。美しく凛々しい女方と立役の役を芸の力で兼ねてます。「十二夜」という芝居の面白さを歌舞伎の芸を通して堪能できる幸せを味わうことができました。

 幕が開くと舞台全面の鏡に客席全体が映っている様が目に入ります。初演以来の変わらぬ演出ですが、毎回、すごいと思います。
 全編通じて、花道の出入りが鏡に映って見えるのは、三階客には嬉しいもの。

 一幕、織笛姫(時蔵)の赤姫の衣装が妙な色だと思ったら、黒の紗の掛けを羽織ってました。筋書きによると、ロンドン公演の際、この場の織笛姫は兄の喪に服しているのに赤い着物を着ているのはおかしいというロンドンっ子の感覚に対応して、喪を表わす黒の紗を掛けることにしたのだそうです。へぇ~。
 今回は凱旋公演なのでロンドン演出そのままに登場。歌舞伎好きの東京っ子の目には「ヘンな赤姫」ですけど、事情を知れば、まぁ納得。

 男装して獅子丸と名乗り小姓勤めする琵琶姫(菊之助)が、大篠左大臣(錦之助)への想いを独白する場面では、獅子丸と琵琶姫の声を巧みに混同させ、若衆姿で赤姫の袖遣いを見せてました。男優が演じる男装の姫君。妖艶な倒錯美が醸し出されました。400年前に出雲の阿国が演じた茶屋遊びもかくや。

 二幕、丸尾坊太夫(菊五郎)が偽手紙を拾う場面、歌舞伎らしからぬ演出ですが、鏡の効果も面白く。麻阿(亀治郎)はやり過ぎだと思うのですが、まぁいいか。
 菊之助の芝居が正当な歌舞伎なので、安藤英竹(翫雀)と麻阿のはじけっぷりの匙加減は難しそうです。

 捨助(菊五郎)はもっとトリックスターらしくやっていいんじゃないでしょうか。トリックスターの作る枠組が弱かったのが、菊五郎のためにも、この舞台のためにも、残念。

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ウサギが可愛くて

ウサギが可愛くて

 カフェオレにほっこり。

 サンシャインでランチ中。
 これからパスポートを受け取りに行きます。

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2009.06.25

WIRED CAFE と Book1st.

WIRED CAFE と Book1st.

 地元の駅ビルのワンフロアがリニューアルして、新しい飲食店と本屋がオープン。

 早速ふらふらと引き寄せられてます。

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2009.06.24

最近の学生は真面目です

一人目。教育実習へ行くという学生。

「実習期間中、授業の方は出られないんですが……」
「うん、教育実習へ行ったという証明を出してくれればOKですよ」
「それで、その間の授業で見るビデオのことなんですが……」
「ん?」
「授業のビデオ、見たいんですけれど……」

 毎回の授業で見せている歌舞伎・文楽の映像を、教育実習から帰ってきたらまとめて見せてもらえないだろうか、という相談でした。試験が心配、とかいうことではなく、純粋に興味があって見たいらしいです。
 こちらも結構苦労して揃えている映像ですので、見たいと言ってくれるのは嬉しいことです。


二人目。観劇レポートを持ってきた学生。

「この間歌舞伎を見に行ったので、レポートを……」
「あ、レポートは最終授業時に受け取るので、その時まで自分で保管しててくれますか?」
「それが、観劇レポートって、これでいいのか心配で……」
「劇場行って見たこと、考えたことを書いてあれば大丈夫ですよ」
「あの、やっぱり心配で、先に見ていただけないかと……」

 私が目を通して「う~ん、これではちょっと……」などと言ったら、書き直して再提出するつもりなのでしょうか。きっとそうなんでしょう。これでいいのか心配って自信なさげですけど、取り組み方はとても積極的。


三人目。履修資格がないのに自主的に聴講している他学科の学生。

「先生、試験はどうしたらいいですか?」
「ん? あぁ、えーっと、どっちでもいいですよ」

 初回の授業で自主聴講を許可した時、「授業中の課題は他の学生と同じように一生懸命やって下さい」というのが条件でした。そのためか、試験も「他の学生と同じように一生懸命」やるべきでは、と思ったようです。私の方は、単位が取れないのだから試験は受けないものと思い込んでいたのですが。
 興味を持って自発的に勉強していれば、試験も楽しいものなのかもしれません。

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2009.06.23

劇場繭

劇場繭

 本日2本目。ハシゴの先はシアターコクーン現代版「桜姫」です。

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ナショナルシアター

ナショナルシアター

 今日は歌舞伎鑑賞教室「華果西遊記」です。

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2009.06.22

韓国ミュージカル情報/09.06.22

 新しいニュースと先日の「韓国ミュージカル情報」のフォローアップです。


「ジキル&ハイド」-初来韓公演-ついに韓国上陸
 日刊芸能スポーツ 2009.06.21

 ミュージカル「ジキル&ハイド オリジナルチーム来韓公演(지킬앤하이드 오리지널팀 내한공연)」が行われるというニュースです。トゥルーミュージックカンバニー(트루뮤지컬컴퍼니)主催、トゥルーミュージックカンパニー、TMLエンタープライズ(TML 엔터프라이)製作。

 「ジキル&ハイド」ワールドツアーの一環としての韓国公演だそうで、韓国でも人気の俳優ブラッド・リトル(Brad Little)が主人公として出演するとのこと。

 8月28日(金)~9月20日(日)、世宗文化会館・大劇場(세종문화회관 대극장)にて。

 この「ワールドツアー」って日本にも来るんでしょうか? ソウルへ見に行きたいと思う日本のミュージカルファン、多いのでは?


ミュージカル「マイ・スケアリー・ガール」、ニューヨークへ行く
 ソウル日報 2009.06.21

 先日のニュース の続報が出て来ました。

 「マイ・スケアリー・ガール(마이 스케어리 걸)」のブロードウェイ公演は、今年の9月28日~10月18日に開かれる ニューヨークミュージカルフェスティバル で8回程度上演される計画ということが明らかになりました。ソウル・新村(신촌)の The Stage で公演中の出演陣がそのままニューヨークへ向かうとのこと。

 このブロードウェイ進出は、大邱国際ミュージカルフェスティバル(DIMF)とニューヨークミュージカルフェスティバル(NYMF)間の、毎回フェスティバル創作支援作から一編を選び交流するという合意に基づくものだそうです。

 DIMFが韓国ミュージカルのブロードウェイ進出ルートを一つ確保したわけで、うまい戦略だなぁと思います。韓国ミュージカル界のためにも、DIMFのためにも。
 別の記事 によれば、NYMFの授賞式に「DIMF賞」を設ける案も協議されたそうです。「協議された」と過去形なので、この案は見送られたようですが。(追記:話題作に「DIMF特別賞」を贈ることにしたという情報もあるようなので、一旦保留にしておきます。)

 フェスティバルでのイベント的上演ではあっても、韓国オリジナルのミュージカル作品が毎年1本ブロードウェイで上演されることの意義は大きいですよね。3年、5年と続けば、韓国内外での様々な成果につながっていく可能性がありますから。

 やるな~、大邱。がんばれ、私の故郷@韓国。

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2009.06.21

オジンゴチャンポン

 ソウルへ行きそびれた腹癒せ(?)に、コリアンスーパーで買ってきちゃいました。

Imgp6627



 「오징어 짬뽕(いかチャンポン)」です。

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[能]第三回日経能 邯鄲

 同じ番組を役者を代えて演能する「日経能楽鑑賞会」。一昨年は浅見真州、友枝昭世の「清経」を見比べることができてラッキーでした。毎年そううまくは行かず、今回の「邯鄲」は浅見真州のみ。それでもとても面白く見られました。


2009年6月11日(木)18時30分
国立能楽堂
脇正面

狂言「萩大名」(和泉流)
シテ:野村万作
アド:石田幸雄

 普通に面白く。シテとアドの間合いがよく、さらさらと進んでゆきました。狂言は能の番組との兼ね合いで、大笑いできればよいというものでもなく、能とは違った意味で底の深い芸だと思います。


能「邯鄲」(観世流)
シテ:浅見真州
子方:小早川康充
ワキ:宝生欣哉
アイ:野村萬斎

 夢の中で舞を舞いながら一畳台から足を踏み外すところ、その間合いの見事さ。わかっているのに、ハッとさせられます。
 夢から覚めてじっと佇む、その佇まいの確かな輪郭。栄華の夢覚めて現実の人生に引き戻されるという仮借ない状況で、若者がどんな思いに沈んだのか。シテの姿形がきっちりと伝えてくれていました。
 アイ(女主人)の野村萬斎が、枕の説明をするセリフの声といい調子といい、盧生を起こす時の扇を叩く音といい、これしかないというような決まり方。うまいです。

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2009.06.20

ジュンク堂にて

ジュンク堂にて


 コーヒーチケット貰っちゃいました。

 また トラップにはめられた ってことでしょうか?

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韓国ミュージカル情報/09.06.20

 「演劇情報」のつもりでしたが、どちらもミュージカルの話題なので「ミュージカル情報」とタイトル新設してみました。
 例によって、記事のリンク先は韓国語。すぐ切れちゃうかもしれません。


創作ミュージカル「ウェディング・ファンド」、来月9日開幕
 聯合ニュース 2009.06.18

 海外ミュージカル「ジキルとハイド」「ラ・マンチャの男」をヒットさせ、最近では「ドリームガールズ」で話題のODミュージカルカンパニー(오디뮤지컬컴퍼니)による、小劇場創作ミュージカル「ウェディング・ファンド(웨딩 펀드)」の話題です。

 ODミュージカルカンパニーのシン・チュンス(신춘수)代表は1998年「アンニョン、ビートルズ(안녕, 비틀즈)」などの創作ミュージカルを製作したものの成功に至らず、10年余り海外の大型ミュージカルを手がけて製作経験を積んだ今、再び創作ミュージカルに挑戦するとのこと。3年後を目途に、ブロードウェイやウェストエンドで公演できる大型ミュージカルを準備しているそうです。

 今回の「ウェディング・ファンド」は、2007年初演の演劇「5月には結婚するわ(오월엔 결혼할거야)」をミュージカルに脚色した作品。女子高の同期三人が卒業と同時に「最初に結婚する人が全額を受け取れる」という約束で結婚積立を始め、10年後、積み立てられた3800万ウォン余りを手に入れるために繰り広げるエピソードが描かれます。
 7月9日(木)~8月16日(日)、大学路・文化空間イダ(대학로 문화공간 이다)にて。

 ODミュージカルカンパニーでは、この作品を皮切りに、来年初めまで3編の創作ミュージカルを連続上演していくそうで、楽しみです。


ミュージカル「マイ・スケアリー・ガール」、ブロードウェイの舞台に
 聯合ニュース2009.06.19

 映画「甘く殺伐とした、恋人」を原作としたミュージカル「マイ・スケアリー・ガール(마이 스케어리 걸)」が、今年9月、ブロードウェイで上演されるというニュースです。

 この作品は、昨年の大邱国際ミュージカルフェスティバル(대구국제뮤지컬페스티벌、DIMF)で創作支援作に選ばれていたのですが、DIMFのペ・ソンヒョク(배성혁)執行委員長とニューヨークミュージカルフェスティバル(NYMF)のアイザック・ロバート・ヒューリッツ総監督がブロードウェイでの上演に合意したとのことです。

 具体的にどんな形で上演されるのか分かりませんが、ブロードウェイでどのように評価されるのか、気になるところです。

 韓国では現在上演中。7月19日(日)まで、新村(신촌)・The Stage にて。
 これ、見たかったんです……。ワタシのバカ

 ちなみに、私にとっては韓国の故郷である大邱(2年間住んでました)は、かつて「リンゴと絹と美人の産地」と言われていたのですが、近年の経済的趨勢ではリンゴも絹も(美人も?)厳しいようで、新たに「ミュージカル都市」を目指して環境整備をしています。
 大邱国際ミュージカルフェスティバル はその目玉となるイベントで、今年が3回目。現在、その第3回フェスティバルの真っ最中(6月15日~7月6日)です。

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2009.06.19

[演劇]LOVE30 VOL.3

 一週間前に見た芝居です。
 客席はカップル率がかなり高かったような。舞台見ながら、なるほど、デートには最適の芝居だわ、と思いました。彼氏/彼女を誘いたい方にお勧めの舞台です。21日(日)まで。
 パルコ劇場でシリーズ化してますので、今回間に合わない(何が?)方は、次回ぜひ。


2009年6月13日(土)19時
パルコ劇場

演出:宮田慶子
音楽:稲本響
「エアコンな夜」
作:横田理恵
出演:鈴木浩介、西田尚美
「ピアノ♪レッスン」
作:後藤法子
出演:勝村政信、高岡早紀
「しゃぼん」
作:藤本有紀
出演:松重豊、ともさかりえ

 三人の女性脚本家による30分の芝居が3本。男女二人の俳優による二人芝居です。

 30分足らずの時間に、男女の出会いを設定し、それぞれの事情を明らかにし、今後の可能性をほのめかす、というストーリーを展開させてます。
 どの作品も恋愛の始まりの気配で終わります。時間の制約上、後味よく終わるためにはどうしてもそうなるのでしょうね。

 三組の役者が皆上手くて芝居を堪能できました。タイプの異なった役者が、限られた短い時間の中で、登場人物のキャラをそれぞれにきっちり押し出してくるのすから、面白くないわけがありません。

 キャラと演技が特に気に入ったのは、エアコン修理中の真剣な顔に惚れ惚れ見とれてしまった鈴木浩介と、この色っぽさは見習ってみたいとつい思ってしまった高岡早紀。

 注目の脚本家3人起用して、売れてる男優女優を3人ずつ集めて、30分の芝居を3本見せる。贅沢な90分でした。

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2009.06.18

この週末は……

 見たい芝居がいくつかあるし……。
 新型インフルエンザの騒ぎも収まってきたし……。

 うん、今がチャンス!

 マイレージで特典航空券を予約・発券。
 ネットでホテルを確保。
 仕事その他のスケジュールを調整して。
 周りの人たちへの連絡とフォローを済ませ。

 よし、この週末はソウルだぁーーー!!

 完璧に手配が済んだ昨日、気がつきました。

 あぁっ! パスポートの残存期間が足りない!!!
 有効期限は2009年7月7日。

 万に一つの希望にすがり、韓国領事館へ電話しました。

「韓国入国の日を基準に三か月以上の有効期間がないと、入国できない可能性が非常に高いです。」

 最初に電話取った人がすぐに答えてくれました。「非常に高い」のとこにストレス(強勢)がついてました。毎日のように同じ答を繰り返しているのでしょう。

 ちなみに韓国領事館、電話をかけると「안녕하십니까?」と韓国語で出ます。気にしないで「もしもし……」と日本語で話し出せば、先方もすぐに流暢な日本語で応じてくれます。

 「三か月以上の有効期間が必要」というのは、90日以内の観光はビザ不要、という措置に対応するものです。法的な規定や明文化された規則ではないらしいので、行ってしまえば、ひょっとして入国できる可能性もないわけではないのかもしれないのですけれど……。

 その前に、何事にも慎重なニッポン国のANAさんが搭乗させてくれないことでしょう。
 明日早朝、羽田のカウンターで「お客様、このパスポートではちょっと……」と言われるよりは、事前に自分で気づいて、まだマシだったような気もしますが。

 あ~ぁ。ワタシのバカ。

 こうなったら、週末は部屋の大掃除だっ!

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2009.06.17

グリーンサラダとバーガーパテ

グリーンサラダとバーガーパテ

お昼ご飯でほっこりシリーズその3。

午後イチの授業を終えて、やっと昼食にありつけました。

フレンチフライが陰に隠れて見えてない……。美味しいのに。

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[演劇]壁の中の妖精

 日韓演劇フェスティバル 、3作品目は、福田善之の戯曲「壁の中の妖精」を翻案した韓国版「壁の中の妖精」。2005年にソウルで上演されています。
 韓国の演劇に関心はあるのだけれど、言葉が分からないからどうも……と思ってる人に強力お勧め。
 17日14時・19時、18日14時@東池袋あうるすぽっと、です。
 で、卵、買ってあげてください。できれば2個以上。


2009年6月16日(火)19時
東池袋・あうるすぽっと
後方下手寄り(全席自由席)
作:福田善之
脚色:ペ・サムシク(배삼식、裵三植)
演出:ソン・ジンチェク(손진책、孫桭策)
出演:キム・ソンニョ(김성녀、金星女)


 お勧めの理由は、韓国演劇の質とレベルを知ることができるから、です。

 日本の戯曲ですが韓国の作品として仕上がっていて、韓国の演劇作品の内容や質を知ることができる舞台です。
 韓国の役者の演技力、レベルを知ることができます。キム・ソンニョ、すごく上手いですが、韓国演劇はこのくらいの役者がゾロゾロいます。
 舞台を見ながら、大学路の劇場にいるような錯覚に陥ってました。

 繰り返しますが、韓国の演劇に関心はあるけれど言葉が分からないからどうも……と思ってる人はぜひこの機会に見てみてください。もちろん、春風ひとみの日本版「壁の中の妖精」をご覧になってる方も。


 以下、具体的に書いときます。

◇1 韓国らしい骨太の物語

 スペイン内戦当時の実話を元にした作品を韓国の物語に翻案。日本の植民地支配からの解放後に小作人に土地を分け与え、朝鮮戦争の際に北に向かったことにより、「パルゲンイ(빨갱이、アカ=共産主義者)」のレッテルを貼られてしまい、壁の中に隠れて20数年間を過ごした男、その「壁の中の夫」を支えた妻、「壁の中の父」に愛されて成人した娘、という家族の物語になっています。よくできています。
 韓国の作家が書いた韓国オリジナルの物語と言われても違和感なさそう。
 韓国らしい、骨太の力強い作品です。

◇2 一人30役を演じる役者の演技力

 キム・ソンニョの演技力すごいです。妻・娘・夫・その他すべての登場人物を一人の役者が演じます。セリフ、身体つき、顔の表情、しぐさ、声、セリフ回し、あらゆる技術を駆使して演じ分けてます。ただ見ていて、すぐに誰だか分かります。
 歌唱力も相当なもの。日本の観客はノッてくれないので、やりづらかったことでしょうが。
 女優としてとても魅力的。娘のウェディングドレス姿、美しくて、可愛くて、光り輝いていて。思わず涙ぐみました。

◇3 言葉の壁が低い

 舞台背景をスクリーンにして上部に字幕を投影します。役者は一人、道具が少ないシンプルな舞台なので、演技と字幕の両方を追うのが比較的楽です。
 また、役者が一人のため、セリフをかなり忠実に(ほとんど省略せずに)字幕にできてます。
 字幕付き外国語公演としては、言葉の壁による理解しづらさやもどかしさが少なめの舞台だと思います。

 というわけで、とにかく、強力お勧め。
 この日は、芝居が終わった後、しばらく拍手が鳴りやみませんでした。

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2009.06.16

一人30役の一人芝居

 韓国版「壁の中の妖精」

 面白い! お勧めです。18日まで。当日券あると思います。

 大学路で芝居見ている気分。池袋にいるとはとても思えないです。
 詳しい感想は後ほど。

 @休憩時間中

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今晩の劇場

今晩の劇場


 東池袋のあうるすぽっとです。

 今晩のお供はメガシャキ。
 眠眠打破とか一発起太郎とかメガシャキとか。劇場で売ったら需要あると思うのですけれど。

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2009.06.15

チャンポン・チャジャンミョン・酢豚

 演劇「ちゃんぽん」 の勢いのままに。

 日本で「ちゃんぽん」って言ったら、白濁したスープがベースですよね。
 でも、韓国の「ちゃんぽん」は真赤です。

 ということで、韓国在住時に撮った写真(約1万枚!)の中から「チャンポン(짬뽕)」を探し出しました。ついでに、芝居の中に出てきた「チャジャンミョン/ジャジャンミョン(자짱면)」と「酢豚(탕수육)」の写真も。いずれもジャンルとしては中食(チュンシク、중식=中国料理)で、中華料理店から自宅(キャンパス内の宿舎、平屋一戸建て!)に出前してもらったものです。

Imgp3477  まずはチャンポン。
 スープは真赤。辛い!
 麺は日本のチャンポンに似てます。
 具は海鮮系が一般的で、野菜もたっぷり。


Imgp1745_2  韓国の国民食チャジャンミョン(ジャジャンミョン)。
 麺は太め。ソースは甘い味噌味です。
 具は豚肉に玉ねぎ、人参など。


Dscf5527  上の皿が酢豚のタレ。左下が揚げた豚肉。合わせると酢豚になります。
 出前の時はこんなふうに別々の皿で来て、食べる直前に合わせます。


 ちなみに右下は、三鮮チャジャンミョン。具が海鮮で、普通のチャジャンミョンより高級です。ソースは甘さが抑えられた醤油風味。

 値段は、チャンポン、チャジャンミョンは3,000~3,500W、三鮮チャジャンミョンは5,000W、酢豚が10,000W程度。酢豚+チャジャンミョン2人前で12,000Wのセットがあったりします。

 大学の研究室や宿舎に出前のチラシが入るので、それを見て電話で注文するのですが、お店がどこにあるのか、全く知らないことも多かったです。そもそもお店を構えていたかどうかも不明。

 電話すれば15分ほどで来るので、料理作る時間や気力がない時には重宝してました。どれも、慣れるとクセになる料理で、時々無性に食べたくなるんですよね。

Chapa
 日本では、「チャパゲティ(짜파게티)」というインスタントのチャジャンミョンを手に入れて食べてます。
 これまたクセになる美味しさ。

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2009.06.14

前例のない期末試験?

 前期の授業も半ばを過ぎました。中日を過ぎると、あとは早いんですよね。経験的に。

 先月末頃には、教務課から成績評価方法の問い合わせ文書が来たりしてたのですが……。

 先週、書面で回答した期末試験の実施方法に関して、教務課から電話がかかってきました。どうも、教務サイドで管理する試験としては前例がないので一旦検討させてほしい、ということのようで。

 最終授業時に行う試験なら、教師の責任でどんな方法でも好きにやってよいらしいのですが、私の講義は履修人数が多いので、学年暦に定められた試験期間内の試験しか認められません。そうなると、試験問題は事前に提出して、教務が管理・印刷する等々、手続きがきっちり決められてるのです。

 特に奇抜な試験をやろうとしてる訳じゃないんですけど……前例がないって不思議。

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[演劇]ちゃんぽん

 韓国在住時に見そびれてた作品の日本版です。韓国での初演は2004年。
 舞台を見ながら、韓国映画「光州5・18(原題:화려한 휴가、華麗なる休暇)」と「ペパーミント・キャンディ(原題:박하사탕、はっか飴)」を思い浮かべてました。
 「光州5・18」は民主化運動に参加した光州の一般市民たちが主人公。2007年韓国公開。一方、「ペパー・ミントキャンディ」は、兵役で従軍中、所属部隊が光州へ投入されたがために無辜の市民を撃ってしまった青年の人生を描いた映画です。2000年1月1日韓国公開。
 2000年の時点で、光州事件の加害者側の「一般市民」に焦点を当てたイ・チャンドン(이창동)監督、タダ者ではありません。


2009年6月10日(木)19時
池袋・あうるすぽっと
中央やや下手寄り(全席自由席)
作:ユン・ジョンファン(윤정환)
翻訳:津川泉
演出:森井睦
出演:二宮聡、伊東知香、荒川智大、久保寺淳子、川合敏之、福沢重文、他


 舞台は1980年5月、韓国全土で独裁政権に対する民主化要求の声が高まり、光州では市民が市庁に集結しつつある。そんな中、町の中華料理屋「春来園」の出前途中のちゃんぽんが、お腹を空かせた若い軍人(実は防衛=民兵)によって奪われる。政府が光州市庁へ軍隊を出動させたというニュースが流れ、「春来園」の人々は、ちゃんぽんを奪った軍人たちのせいで大変な事態になったと思い込む……。

 面白かったです。「5・18」と呼ばれる「光州事件」を市井の庶民の立場から見た作品で、重いテーマを笑いながら見られます。そこが魅力であり、やや物足りなくもあり。

 両親のないシン・ジャンノ(二宮聡)は、独力で中華料理屋を開き、足の悪い妹ジナ(伊東知香)、ジナの恋人ペク・マンシク(荒川智大)、タバンアガシをしているジャンノの婚約者ミラン(久保寺淳子)の四人で力を合わせ、ささやかな幸せを求めて生きようとする青年。美味しいちゃんぽんを作って食べさせるのが自分の仕事、その自分の持ち場を守って生きることが大事と考え、民主化運動に加わる意志など全くなかったのに、結局は光州事件に巻き込まれていく悲劇が喜劇的に描かれます。

 舞台となっている中華料理屋では、拡声器を通して聞こえる声で市庁の様子が感じられ、テレビニュースのアナウンサーが軍隊出動を報じています。このワンクッション置いた距離感が、フツーの人の日常生活と市内で今起きつつある「事件」のギャップをうまく表わしてました。
 また、「事件」を興奮気味に伝える女性アナ(鈴木絢子)の演技が物語の流れを引き締めてます。うまい。

 市民と軍隊の衝突の場面は、「春来園」のセットの屋台崩しで見せます。「春来園」の人々が「事件」に巻き込まれて日常を失うことを象徴的・視覚的に表現してみせたもので、このアイディア、気に入りました。

 全体を通じて物足りなかったのは、登場人物たちが食べるチャンポンとチャジャンミョン(ジャジャンミョン)が美味しそうに見えなかったこと。仕方のないことですが、日本人にはチャンポンへの情緒的な思い入れがないのでしょうねぇ。この作品の中核なのですが。
 「ちゃんぽん」→「赤(スープが真赤)」→「共産主義(当時の政府は民主化運動を北の扇動による反乱と宣伝)」という連想も、日本では説明されて初めて分かることで、難しいところです。
(本場韓国の チャンポン・チャジャンミョン・酢豚の写真 を載せました。09.06.15追記)

 韓国舞踊の場面では、舞台見ながら(ソウルの舞台の演出を知らないくせに)「日本人が作ると結局こうなっちゃうんだなぁ」と感じてました。実際、韓国舞踊の場面は台本にないそうです。終演後のトークで作者が、自分は韓国舞踊を習っているのにそういう発想は全くなくてどうして思いつかなかったのか……と話してました。

 日本人が思う「韓国らしさ」は「韓国舞踊」、韓国人が考える「韓国らしさ」は「ちゃんぽん」、ってことなのでしょう。


 終演後、作者・演出家・翻訳者のトークがありました。へぇ~、なるほど~、と思った部分を抜粋してまとめると……。

◆ユン・ジョンファン(윤정환)
◇ちゃんぽん(짬뽕)のイメージ
 ・赤い→共産主義/血
 ・何でもまぜこぜ→秩序がなくごちゃごちゃ
 ・多様な味にも、一つの味にもなる
 ・庶民の料理

◆森井睦
◇台本にない部分
 ・屋台崩しから始まる暴動シーン
 ・韓国舞踊
 ・最後のセリフ

◆津川泉
◇ソウルの舞台と違う部分
 ・元のセリフは全羅道なまり。日本語翻訳は標準語。
 ・役者の人数。日本は36人。韓国は10人ほどで一人多役。


 チャンポン食べて育った役者たちが一人多役で演じる ソウルの「짬뽕」 、見に行きたい~。6月28日までソウル・大学路で上演中なんですよねぇ……。

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2009.06.13

[演劇]パパ、I Love You!

 この10年、ソウルでロングランを続けている演劇と言えば、レイ・クーニーの「ライアー(Liar/라이러、原題:Run for Your Wife)」。私も大学路で見ましたが、めちゃくちゃ面白かったです。客席は大爆笑の連続。
 ソウルですごく受けてるのに、日本であまり上演されないのをずっと不思議に思ってました。
 という訳で、別の作品ですが、「日本でのレイ・クーニー作品や如何?」と興味津々で出向いてみました。加藤健一事務所の「パパ、I Love You!」。


2009年6月6日(土)13時
下北沢・本多劇場
K列中央ブロック
作:レイ・クーニー
訳:小田島雄志、小田島恒志
演出:加藤健一
出演:加藤健一、村田雄浩、日下由美、加藤義宗、一柳みる、山野史人、福島勝美、かんのひとみ、石坂史朗、坂本岳大、枝元萌、SHOWTA.

 ロンドン・セントアンドルーズ病院の医師デービッド(加藤健一)は、クリスマスを3日後に控えて浮かれる病院スタッフをよそに、世界各国から集まった200人の神経科医を前に行うポンソンビー記念講演のスピーチの準備で頭がいっぱい。同僚で親友のヒューバート(村田雄浩)のくだらないおしゃべりの相手をする暇もない。そこへ、以前病院で看護婦をしていたジェーン(日下由美)が現れ、驚くべき告白をする。自分はデービットとの間にできた男の子を秘かに産んでいた、その18歳になった息子レズリー(加藤義宗)が父親を探して病院に来ている、と。
 スピーチは1時間後。病院の理事長サー・ドレーク(山野史人)は彼のスピーチに期待を掛け、妻ローズマリー(一柳みる)は夫の晴れ姿を楽しみにしている。デービッド自身、このスピーチには内科部長の椅子とサーの称号がかかっている。昔の浮気と隠し子を今ここで露見させることは絶対できない。デービッドはその場しのぎの出まかせでこの難局を乗り切ろうとするのだが……。


 ウェルメイドで、設定とストーリー展開が面白いので、楽しく笑える作品。思わぬ窮地に追い込まれてその場しのぎの嘘を重ねる主人公、という仕掛は「Run for Your Wife」と同じです。

 役者もそれぞれに好演してます。特に、デービットから厄介事を次々押し付けられるヒューバートの村田雄浩ははまり役。
 看護婦のSHOWTA.、色っぽくて可愛くて。ここまでコケティッシュにやってもイヤらしくないのがいいなぁ~。女優だとこうは行かない気がします。

 一幕がややもったりしているような。二幕はテンポよくハイテンションで通したので、あえて一幕はテンポ落としたのでしょうか。でも、この作品は、ジェーンが登場した瞬間からハイテンションで進む芝居だと思うのですが……脚本ちゃんと読んでみたいです。
 韓国の「ライアー」、最初から最後までキレのよいセリフと演技でテンション高く飛ばして行くんですよね。それでいて決してバタつかず。
 それと比べると、よく言えば落ち着いた、悪く言えばキレ味とスピード感が足りないように思われました。

 客席の年齢層がかなり高いのも一因かもしれません。そう言えば、平日にマチネ(13時開演)しかない日があったり。加藤健一事務所、リタイア後の<ダンカイ>がメインターゲットなんでしょうか? この作品は、もっと若い人がゲラゲラ笑って楽しむお芝居なのでは?
 う~ん、やっぱり、脚本読まないと。


 チラシの束に ttkプロデュース公演「Run for Your Wife」(8月5日~9日、中野ザ・ポケット)を見つけました。これも見に行っちゃうのだろうなぁ。

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2009.06.12

台湾の指遣い人形劇 講演&実演

 こんなイベントを見つけました。面白そうです。
 一般の方も<申込不要・無料>で受講できるそうです。

『永続創新:現代アジア社会における伝統的人形劇』
台湾の指遣い人形劇「布袋戯」レクチャー&デモンストレーション

日時  2009年6月18日(木)18:30~20:00(18時開場)
場所  立教大学・池袋キャンパス 太刀川記念館
講師  ロビン・ルイゼンダール氏
内容 《レクチャー&デモンストレーション形式で実施》
1)台湾における伝統的布袋戯とは
2)伝統と新しさの融合
3)演目「大稻埕的老鼠娶新娘」(「大稻埕のねずみの嫁取り」)(約10分)
4)演目「妳是我媽媽」(「彼女は私のお母さん」)(約6分)
《実演:台原偶戯団》
主催  立教学院・アジア地域研究所


 詳細は こちら をご覧下さい。

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2009.06.11

今日のお昼は鰹の煮付

0345

(ピントあってないし、携帯の影が落ちちゃってるし、ひどい写真なので縮小しました……)



 お昼ご飯でほっこりシリーズ(えっ? シリーズ化?)。

 鰹と野菜の煮付です。

 煮汁の上品な甘さが身体にじんわり染み渡ります。美味。

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NINAGAWA、コクーン、意欲に満ちた学生たち

 先日のこと。
 いつものように授業開始5分前に講義室へ向かいました。授業で使う機器の動作確認やDVDの頭出しのため、早めに行くのです。

 と、講義室の前の廊下で、学生がにこにこ嬉しそうに近寄ってきました。

 「センセ~、NINAGAWA、すっごく面白かったです~」

 見に行ってよかった、という喜びを満面に湛えた笑顔。

 先生やってて嬉しいのはこういう時です。

 私の講義は英文科の学生も聴講してまして、歌舞伎は全然知らないけど「十二夜」のストーリーはよく知ってる、という学生もいます。そんな学生にとっては、シェークスピアが歌舞伎の手法でどう演じられるのかが興味の的だったりするんですね。

 シアターコクーン「桜姫」の現代版・歌舞伎版を比較してレポートを書きたい、と言ってきていた学生もいるのですが……うまくチケット取れたかな?

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2009.06.10

校正作業は目が疲れる……

 今日、というかもう昨日ですが、カラー図版満載のヴィジュアルな紙面の校正をしてました。

 記事を読むのは楽しいです。ヴィジュアル重視の紙面でも、文字情報どっさり。内容チェックを兼ねた校正なので、かなりの時間、集中してました。

 ……目が疲れた。

 目を凝らして文字を追う作業が長時間続くと、視力が落ちるんですよねぇ。一時的な疲れ目なので、後でしっかり目を休ませれば回復するのですが……。

 今、この手の、目を酷使する仕事がいくつか重なってまして。回復させる暇がないまま、落ちた視力が定着してしまいそうで心配です。

 目に良いもの、試してみようかしらん。ブルーベリー? ビタミンB?

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2009.06.09

[歌舞伎]六月歌舞伎座 夜の部

 今月の歌舞伎座夜の部、最初の演目は市川染五郎の長男・松本金太郎の初舞台です。弱冠4歳ですが、高麗屋一族の新星、未来の「松本幸四郎」。ロビーには各方面(テレビ局、出版社、劇場・劇団、芸能人……)から贈られた豪華な花が所狭しと飾られてました。

Imgp6574

 どうか良い歌舞伎役者になってくれますように。
 「十一代目松本幸四郎襲名」、見られるでしょうか……40年後ぐらい?



2009年6月5日(金)16時30分
歌舞伎座
3階2列41番

「門出祝寿連獅子」
 四代目松本金太郎 初舞台

 幸四郎・染五郎・金太郎という三代による三人連獅子。清涼山の獅子に孫が生まれたので、使者を遣わして様子を見に行かせるという金太郎初舞台お祝いバージョン。芝雀・福助・松緑・高麗蔵・友右衛門・魁春・梅玉・吉右衛門が共演して、初舞台に花を添えてます。舞台半ばに口上もあり。

 注目の金太郎は行儀よく頑張ってました。獅子になってからの毛振りもなかなかサマになってましたし。何てったって、4歳になったばかり、行儀よく元気なのが一番です。

 舞台上では、祖父・幸四郎、父・染五郎は金太郎の傍につきっきり。口上で初舞台の引き合わせをするのは幸四郎。列座の役者の口上順は上手から下手へ一直線。ちょっと変則ですね。高麗屋らしいです。

 千秋楽まで元気に舞台を勤めてください。


「極付幡随長兵衛」
 吉右衛門の長兵衛、どの場もよかったです。旗本奴に屈しない町奴の意地も、息子への情も、最後の覚悟も。仁左衛門の水野は、スッキリとカッコよすぎるのですが、これがこの人の持ち味なんですよねぇ。

 湯殿の立ち回り、幡随院長兵衛、水野十郎左衛門両者の意気地が直接ぶつかり合う充実の場でした。吉右衛門と仁左衛門の顔合わせゆえ。この場面、うっかりすると付け足しに見えちゃったりするのですが。


「梅雨小袖昔八丈」
 幸四郎が江戸っ子に見えないのが難。これも持ち味なんですよねぇ。入墨者のふてぶてしさは出てるのですが。
 染五郎の勝奴、当初は違和感があったのですが、見ている内にこれもアリかなという気になりました。というか、この役、ピッタリはまってこれぞ勝奴という役者を見たことないような。
 福助の手代忠七も、白木屋店先ではくねくねしていて、立役は無理なのでは……と思ったのですが、永代橋はよかったです。
 歌六の弥太五郎源七が、役の微妙な立場をうまく出してました。幸四郎とのバランスがよいのかも。
 弥十郎の家主、この役はもうこの人のものですねぇ。「鰹は半分もらったよ」の件、分かりやすくやってました。今のお客さんにはこのくらい丁寧に(しつこく)やるのもよさそうです。

 深川閻魔堂橋の立ち回りから「今日はこれ切り」で打ち出し。21時半を回ってました。


「幡随院長兵衛」と「髪結新三」をそこそこ通せば長くなりますよねぇ。お腹いっぱいの夜の部でした。

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2009.06.08

DHL着きました

Imgp6579



 ソウル→香港→名古屋→東京と空輸されたDHLの荷物、本日、無事に届きました。
 午前中外出していた間に配達に来ていたため、サービスセンターへ電話をかけて再配達を依頼、何とか今日中に届けてもらえました。よかった~。

 というのも、DHLはビジネス向けの貨物中心のためか、原則ビジネスアワー対応なんですよね。
 配達時間は平日9~15時、土曜9~12時が基本、再配達依頼の受付も平日9~18時、土曜9~12時。普通に会社勤めしていたら自宅で受け取れるのは土曜だけ、18時以降に配達してもらうには別料金が必要という、クロネコニッポン国では「何それ?」な業務体制です。
 以前二度ほど、あちらの配達時間とこちらの受け取れる時間が合わなくて、苦労したことがありまして。

 こちらとしては一日も早く手に入れたくて韓国へネット注文したわけで、今回はタイミングよく受け取れて、ホント、よかった~。

 荷物を受け取って約10分後(この間に、中身を確認、写真を撮影)、DHLのサイトで輸送状況をチェックしてみると、すでに「配達完了」「受領確認」となってました。早っ!
 続けて教保文庫のサイトの発送情報を見てみると、こちらも

Jun 08, 2009   15:47
Tokyo - Japan   수취인에게 배달되었습니다.(受取人に配達されました。)


とあって、DHLの情報がリアルタイムで反映されてるようです。

 さて、本が届いて、先延ばしする口実がなくなってしまったので、ぼちぼち仕事に取りかかります。が、この仕事の〆切、いつなんでしょう? 聞いてないです~。

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2009.06.07

[歌舞伎]六月歌舞伎座 昼の部

 この日は三階席に団体が入ってました。3階A席通路前の1~23番まで、通路後ろの1~28番までを制服姿の男子高校生が占め(4列24番の私の隣は高校生)、イヤホンガイドを耳に行儀よく見物してました。正味4時間、伸び伸び育った身体をすくめ、長い足を縮こめての観劇、お疲れ様でした。
 5年後でも50年後でも、歌舞伎も結構面白かったような……って思い出したら、また来てね。その時のために歌舞伎座は存在し続けていなくては。


2009年6月5日(金)11時
歌舞伎座
3階4列24番

「正札附根元草摺」
 松緑の曽我五郎に魁春の舞鶴。見る前は二人のバランスがどうかと思ってましたが、違和感なく。なぜ六月に曽我物?という違和感は拭い切れませんでしたが。

 松緑はやはりこの手の役が本役ですね。性根を押さえた堂々たる五郎です。
 魁春がこれまた立派。昨年10月国立劇場の「大老」で井伊直弼(吉右衛門)の側室・お静を見た時、魁春の女形芸、六代目歌右衛門お仕込みの「本格」に感動しました。今月の舞鶴で、次代の立女形はこの人が本流本筋なのだと思わされました。
 魁春の揚巻、見たいです。


「双蝶々曲輪日記」
 幸四郎の濡髪長五郎、吉右衛門の放駒長吉、兄弟の大顔合わせ。二人並んで床几に腰掛けているだけで、歌舞伎座がいっぱいに満たされます。


「蝶の道行」
 梅玉・福助のコンビで。この踊り、見るたびに振りが違うと思うのは気のせいでしょうか。固定された振りがない踊りなんでしょうか……。


「女殺油地獄」
 「片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候」の口上付き。

 2007年7月、ミュージカル三昧を目的にブロードウェイを目指し、ニューヨークへ到着して最初に読んだメールは「松竹座、海老蔵が怪我で休演、与兵衛の代役は仁左衛門」という驚愕のニュースでした。
 「女殺油地獄」の与兵衛は、仁左衛門が二十歳の時から演じ続けた当たり役かつ出世芸。もう一度見たいけれど、本人の年齢的・体力的な理由からもう機会はないと思っていたのが、代役とはいえ実現し、恐らく事実上の一世一代になるだろう舞台。ニューヨークでの予定を全キャンセルして、JFK空港から関空へ飛ぼうかと、宿で真剣に考えました。
 あの時、「与兵衛代役仁左衛門」の一言で、東京(その他各地)から道頓堀へすっ飛んで行った歌舞伎ファンがどれだけいたことか。

 そんな曰くつきの仁左衛門与兵衛、今月は正真正銘の一世一代。いい与兵衛でした。河内屋与兵衛がそこにいる、としか言いようのない舞台。この作品の与兵衛の人物像については、すでに論じ尽くされている感があるわけですが、仁左衛門の演技を見ていると、与兵衛はこういう奴なのだ、こういう男だから与兵衛なのだ、と素直に思えてしまいます。目の前に実存する「与兵衛」の説得力、とでも言いましょうか。
 孝太郎の豊嶋屋お吉、中途半端なおせっかいのウザさが与兵衛を追い詰めていくのがよく分かります。今回の舞台、難があるとすれば、ここが分かりやす過ぎる点かもしれません。
 正直、孝太郎のお吉は無理じゃないかと懸念してたのですけど、予想外の大健闘。でも、一世一代、他の役者で見たかったとも思います。

 もう一度見ておきたいのですが、幕見も人が溢れてるようで……。

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2009.06.06

韓国に本を注文したら

 先日、急遽韓国の本が必要になり、韓国の大型書店・教保文庫(교보문고)にネットで注文を出しました。6月3日のことです。

 今朝、教保文庫から「お客様が注文なさった本を発送しました」というメールが来ました。順調、順調。

 夜になって、もう日本国内に到着しているかなと、教保文庫のサイトで発送情報を確認してみたら……。

Jun 05, 2009   13:13
Seoul DHL 직원이 발송물을 픽업하였습니다.(DHL職員が配送物をピックアップしました。)
Jun 05, 2009   16:33
Incheon International Airport DHL 물류센터에 도착하였습니다.(DHL物流センターに到着しました。)
Jun 05, 2009   17:07
Incheon International Airport Processed at Incheon International Airport(仁川国際空港で処理済)
Jun 06, 2009   01:18
Hong Kong Hub - Hong Kong
Jun 06, 2009   01:29
Hong Kong Hub - Hong Kong   통관이 완료되었습니다.(通関が完了しました。)
Jun 06, 2009   13:27
Nagoya - Japan   DHL 물류센터에 도착하였습니다.(DHL物流センターに到着しました。)
Jun 06, 2009   14:47
Nagoya - Japan   통관이 완료되었습니다.(通関が完了しました。)
Jun 06, 2009   16:59
Nagoya - Japan   Processed at Nagoya (名古屋で処理済)
Jun 06, 2009   20:57
Nagoya - Japan   발송물이 목적지로 운송되었습니다.(配送物が目的地に運送されました。)

<実際のデータの一部を省略してます。>


 ソウルから東京へ送るのに、ソウル→香港→名古屋って、そんなルートありですか……。名古屋から東京へも飛行機輸送されるんでしょうか? それとも深夜便トラック?

 まぁ、これだけ長距離輸送されれば、配送費25,000KRWのモトは取れたといえるかも。でも、地球環境的にはどうなんでしょうか、DHLさん。

 で、私の本は今いずこ? 豊橋あたり?


☆関連記事
 DHL着きました

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[演劇]ブラインドタッチ

 このところ仕事が忙しくて、部屋の中が散らかり気味。お得な「通し券」5枚セットで買ったチケットがどこかに埋もれてしまって、数日間、焦りまくってました。何とか見つかって、よかった~。
 というわけで、行ってきました。「第一回 日韓演劇フェスティバル」、一番目の上演作品「ブラインドタッチ」。


2009年6月4日(木)19時
あうるすぽっと
後方センターブロック(全席自由席)
作:坂手洋二
演出:キム・ガンボ(김광보)
出演:ユン・ソジョン(윤소정)、イ・ナミ(이남희)

 日本の普通の(日本の俳優の)公演を見てないので、韓国人演出家・俳優による上演にどんな相違があるのか、判断できないのですけれど。

 政治的内容と恋愛的内容と、両方に軸足を置いている作品。演出と二人の俳優は、そのバランスをうまく表現していたと思います。

 上演はすべて韓国語。舞台の上に日本語字幕が出ます。日本語脚本のセリフ部分そのまま?というくらい膨大な量の字幕です。舞台が明るいとちょっと見づらい。
 耳で聞くより字幕を目で読んでセリフを追うため、観客に舞台の印象がやや堅く受け止められていたかもしれません。本来はもう少しユーモアが強い作品なのではないかと感じました。

 終演後にアフタートークがあったのですが、時間がなくて聞けませんでした。残念。
 プログラムを見ると、五作品ともアフタートークが予定されています(各作初日終演後、「七山里」のみ二日目マチネ後)。こういうの、劇場のサイトでちゃんと事前に広報してほしいです~。プログラムを印刷に出す時点で、一応決まっていたのでしょうから。

 ロビーに関連書籍の販売コーナーがありました。日韓演劇交流センターが刊行している『韓国現代戯曲集』(Ⅰ~Ⅳ)を見つけました。これ、(Ⅰ)は品切になってましたよね? 入手できてラッキーでした。

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2009.06.05

歌舞伎座名物2

歌舞伎座名物2


 歌舞伎座さよなら名物シリーズ第二弾。(第一弾は こちら。)

 めでたい焼です。

 中に紅白二つ、小さなお餅が入ってます。

 美味しい (o^_^o)。

(追記)
 歌舞伎座閉場後、めでたい焼がどうなるか、全く未定……らしいです。

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今日のお昼

今日のお昼


 またスタバ?って言われそうですが。

 カフェラテにエスプレッソのショット追加ができるので。大事な、観劇のお供なのです。

 今日は歌舞伎座。

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2009.06.04

犬も歩けば

 昨夕、新宿駅のホームで。

 「あの…西口はどっちですか?」

 東アジア系の若い外人女性でした。

 「ホームのずーっと向こうの階段降りて下さい。西口は左の方、こっち側 (*^-^)つ です、こっち側  (*^-^)つ 。」


 今朝、最寄り駅のJRの切符売り場の前で。

 「築地はいくらですかね?」

 70代の、地方から来たらしい男性でした。

 「築地は向こう (*^0^)つ の日比谷線なんです。あそこの階段ちょっと降りた所に改札がありますから……。」


 同じく今朝、改札を通って、JRの車内で。

 「……あの、ちょっと聞きたいんですけどね……。」
 「はい (o^-^o)?」
 「松戸へ行くんですけど……。」

 70歳ぐらいの女性でした。

 「松戸は反対方向ですぅ (^-^; 。」
 「あら、やっぱり。どうしよう……。」
 「次の駅で降りて、向かいの電車に乗れば大丈夫です~ o(^o^)o 。松戸行きますから。」


 夕方6時前の新宿駅、朝9時過ぎのJRの駅と車内。周囲に人はゴマンといるのに……。

 どうして、皆、私に尋ねるのでしょうか?

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2009.06.03

ちょこっとお知らせ

 このブログに関するお知らせです。

 そのいち。
 サイドバー右上に「サイト内検索」を設置してみました。暴想さんの「ココログ最強検索」です。
 下の方にココログ基本装備の検索窓もあるのですが、検索漏れが多くて、グーグルで検索した方が確実、という状態でしたので。

 新しいサイト内検索、軽くて速いです。自分の書いたものを後で探すことって意外にあるんですよね。探し物が楽になりました。
 どうぞお試し下さいませ。

 そのに。
 コメント欄を HTML タグが使用できる設定に変更しました。
 使用できる HTML タグは以下のものだそうです。

・ リンク <a href=""> </a>
・ ボールド <b> </b>
・ イタリック <i> </i>
・ 改行 <br />
・ 最強調 <strong> </strong>
・ 強調 <em> </em>
・ リスト <ul type="disc">
      <li> </li>
      </ul>
* 「disc」のほか「square」「circle」や番号つきリストも利用可能。
・ 段落 <p> </p>
・ 番号付きリスト <ol> </ol>
・ 引用 <blockquote> </blockquote>
・ 整形済みテキスト <pre> </pre>

 どうぞご活用下さいまし。

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ちょっと寄り道

ちょっと寄り道


行列ほとんどなかったのでつい。

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2009.06.02

[演劇]僕たちの好きだった革命

 私が通ってた高校は、生徒会がありませんでした。
 5年上の先輩(ポスト全共闘世代?)が「生徒会長になったら生徒会を廃止する」という公約を掲げて会長選挙に立候補、見事当選して公約を実現したからでした。生徒会がなければ、生徒会長はもちろん、学級委員も美化委員も図書委員もいなかったわけで……今考えてみると、正当な手続きを踏んだ「革命」を通じて議会制民主主義が崩壊、って状況だったんでしょうか、当時のうちの高校。
 その後、いつの間にか後輩たちが生徒会を復活、現在は立派に生徒会活動してるらしいです。


2009年5月28日(木)14時
東京劇術劇場(中ホール)
1階G列13番
企画・原作・脚本・演出:鴻上尚史
企画・原案:堤幸彦
出演:中村雅俊、片瀬那奈、塩谷瞬、森田彩華、GAKU-MC、大高洋夫、田島令子、安原義人、藤井びん、他

 開演前からロビーで舞台上で、ギターを弾いて歌ったり、友達とダベッったりしてる役者さんたち。学生たちの集う平和な風景から、舞台は全共闘運動盛んなりし1969年の私立高校へ。文化祭開催をめぐる学生運動で、機動隊のガス弾を受けた高校生・山崎(中村雅俊)は意識不明となる。
 それから30年、突然意識を取り戻した山崎は、失われた青春を取り戻すべく、元の高校に復学する。しかし、そこで彼が出会ったのは、1999年の日常を生きる高校生のクラスメートたち(片瀬那奈、塩谷瞬)と管理教育を実践するかつての同志(大高洋夫)だった……。

 30年間の昏睡というワザを使って、60年代の学生運動の最も純粋な部分をそのままに封印、それを30年後の「現代」に解くことによって、69年と99年の「差」を鮮やかに見せてくれる作品です。
 社会が変わり、文化が変わり、人が変わった中で、30年前から全く変わっていない男が自分の信じることをやり遂げようとする、その可笑しさ、切なさ、もどかしさ、温かさ。 それは99年の高校生、99年の社会の有様を逆照射し、さらには、2009年の社会、2009年の我が身を相対化することにつながっていきます。

 私は全共闘よりかなり後の世代ですから、学生運動に特別な思い入れはありません。それどころか、99年の高校生の「生徒会」ですら頑張ってるな~と思えてしまうほど、その手の活動とは無縁でした。理由は冒頭に記した通り。
 なので、この芝居を見て涙流したりはできませんが、それでも高校時代・中学時代の出来事を思い出し、考えされられてしまいました。
 見る者の胸に自身の過去を去来させる芝居なのでしょうね。

 終演後のスペシャルトークショーは、鴻上尚史のホストに、出演者の片瀬那奈と東宝所属の演出家・山田和也がゲスト。ミュージカル「フラガール」つながりだそうで。
 山田氏はショービジネスの裏方に憧れてこの世界に入ったので、演出家はむしろ想定外だったとか。今でも、開演中は舞台の裏で大道具の転換したりしていたいという言葉に、ひたすら芝居の現場が好きという気持ちがひしひしと感じられました。
 また、鴻上・山田両氏に共通していたのが、昔はともかく今は役者に怒鳴ったりしない、そんなことすると今の若い子はすぐ潰れちゃう、という話。ホントにすぐに「プシュッと」なっちゃう、という表現、実感ありました。同様の話、大学関係でもよく出るのです。演劇やろうって若者でもそうなんですねぇ。

 プシュッと潰れちゃう今の若い人に学生運動はやっぱり難しいのでは……とまた考えさせられたトークショーでした。

 余談。
 セリフに出てくる「加藤鷹さん」を全然知らなくて……文脈からAV方面の人らしい、ってことは推測できましたけど。家に帰ってからネットで検索しちゃいました。私が韓国にいた間にかなり名前が知られた人なんですね。こんな時、「浦島太郎」を実感。

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4か月ぶりに……

 行方不明になってたの が、突然、出現しました。

 洗面所の外の廊下の隅、積み重ねた本の陰から。

 今になってなぜ?

 この間、何度となく、掃除機もかけたし、拭き掃除もしてたのに……。

 本や紙袋を置いたりどけたり、よくしてる場所なのに……。

 そもそも、洗面所でうっかり弾いて飛ばしちゃったとしても、こんな軽いものが3mも離れたところまで飛んでくわけないし……。
 百歩譲って、3m飛んでったのだとしたら、それは洗面所の壁を避けるようにカーブして飛んでったってことで……ありえない。

 謎です。

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2009.06.01

韓国演劇情報/09.06.01

 ひと月ぶりの演劇情報、最近の話題を3つ。
 あんな情報こんな情報、スルーしちゃってます。ごめんなさい!


人気公演には「マルチマン」がいる?
 ニューステージ 2009.06.01

 「マルチマン(멀티맨)」は一人多役のことで、一人多役を演じる役者も「マルチ(マン)」と呼びます。
 最近の人気公演で、その「マルチ」が注目されているという記事です。

 演劇「その男、その女(그남자 그여자)」と「カンプルの純情漫画(강풀의 순정만화)」、ミュージカル「キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기)」がそれ。

 「その男、その女」には、「その人たち(그네들)」と呼ばれる一人12役のマルチが登場。ある時は愛の邪魔者、ある時は愛のメッセンジャー、失敗の連続のウェイター、悪口飯屋の婆さん、会社の同僚、学校の先輩、ラジオのDJなどで活躍。
 「New カン・プルの純情漫画」でも「7俳優(7배우)」というマルチが、コンビニのバイト、チンピラ、バスの運転手などを演じているそうです。
 ミュージカル「キム・ジョンウク探し」は、ハゲ部長、スチュワーデス、占い師など22の多彩な役をこなすマルチが登場し、タイトルをもじって「マルチマン探し(멀티맨 찾기)」と呼ばれるほどだとか。

 マルチは、製作側には製作費を節約できる、俳優側には一つの舞台で多様な役を演じることができるという利点があり、今後も比重が大きくなる見通しだそうです。

 今後の展望はともかく、一人22役ともなると、それだけで一見の価値がありますよねぇ。見たいなぁ。私も「マルチマン探し」がしたい~。


チョ・スミが推薦したミュージカル「イル・ピノッキオ」初来韓
 ニューシス 2009.06.01

 イタリアミュージカル「イル・ピノッキオ(일 삐노끼오)」来韓公演の記事です。オペラとミュージカルの中間のような舞台で、ロックバラード、ヒップホップ、カンツォーネなど多彩な音楽が用いられているとか。8月7日~23日まで、芸術の殿堂オペラハウスにて。

 で、チョ・スミ(조수미)って誰?って話ですが、韓国出身のソプラノ歌手です。クラシックファンにはスミ・ジョーの名前でお馴染みかも。彼女がローマで「イル・ピノッキオ」を見て推薦し、今回の来韓公演が実現するに至ったのだそうです。

 このミュージカル、日本ではどのくらい知られてるのかな?と「イル・ピノキオ」でググってみたら、上位20位まで全部「イル・ピノッキオ」というイタリア料理店の情報でした。とりあえず、「イル・ピノッキオ」と読むらしい、ってことは分かりました。
 記事の写真を見ると、カラフルで楽しそうで、見てみたいのですけれど。


坂手洋二の舞台作品「屋根裏」、来月大学路で上演
 聯合ニュース(日本語) 2009.05.27

 大学路のアルコ芸術劇場で開催される「坂手洋二フェスティバル」で、「屋根裏」(6月8日~28日)、「ムクゲの花が咲きました(原題:だるまさんがころんだ)」(7月2日~12日)を上演する、というニュースです。詳細は 日本語の翻訳記事 でどうぞ。

 この聯合ニュースの記事を元に他紙も記事を出してまして、内容はほぼ同じですが、タイトルが面白いです。

世界で最も「狭い」演劇
 ヘラルド経済 2009.05.27

 どう「狭い」のか知りたい方は、リンク先 の写真をどうぞ。


 ちなみに、今月、池袋の劇場「あうるすぽっと」で「第一回日韓演劇フェスティバル」 が開催されます。日韓5人の演出家がお互い相手国の作品を演出する5公演、オープニング作品が坂手洋二「ブラインドタッチ」です。
 5作品の通し券(3,500円×5が10,000円とお買得!)を入手済みなのですが、全部見られるかなぁ。

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