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2009年7月

2009.07.31

大阪に着きました

大阪に着きました


 目指す所はにっぽんばし。

 写真手前のカードは「スルッとKANSAI Rainbow Card」です。
 関西へ来るのは年にニ、三度ですが、いつも持ち歩いてます。開演時刻が迫ってる時の強い味方なのです。

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新幹線でモバイル

 走行中ののぞみ車内からノートパソコン使ってのポストです。

 東京-新大阪間は無線LANでインターネットできる!ということで、試してみることにしました。
 BBモバイルのアクセスポイントをワイヤレスゲートのIDで利用してます。

 一応、速度は36~54Mmbs、シグナルの強さは「非常に強い」と出てます。実際はちょっと重め。一度接続切れて、ログインし直したりもしてます。

 それでも、新幹線車内でネットできるのは便利ですねぇ。


☆関連記事
 ワイヤレスゲート

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のぞみ

のぞみ

 というわけで、のぞみで大阪へ向かってます。

 朝御飯は東京駅で買った大増の季節限定のお弁当。

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2009.07.30

明日は大阪

 明日31日(金)は、朝から大阪へ行きます。文楽三昧&友達とお食事会を計画してます。

 8月1日(土)午後には帰京する予定ですので、一日ちょっとの短い旅ですが、携帯から随時ポストするつもりです。
 (変わり映えしない、劇場と食べ物の写真ばかりになりそうな予感も……。)

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秋の雅楽特別演奏会へ行くには

 宮内庁のHPに「天皇陛下御即位20年記念秋季雅楽特別演奏会申込要領」が出ています。
 演奏会が行われるのは10月23~25日ですが、申込みの〆切は明日7月31日(消印有効)です。

 今年は即位20年という慶事の年ということで、「太平楽」が演奏・演舞されます。春の演奏会で見て来ましたが、素晴らしかったです。関心のある方はぜひこの機会にどうぞ。


☆関連記事
 [雅楽]春季雅楽特別演奏会

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2009.07.29

[演劇]胎

 スケジュール的に無理かなぁと思ってチケット取ってなかったのですが、このブログを見たという関係者の方から、大笹吉雄氏による上演作品レクチャーの案内メールを頂戴してしまいました。ありがとうございます。
 レクチャーはどうやっても無理な日時だったので、せめて舞台だけでも、と当日券を頼りに出かけて行きました。


2009年7月10日(金)19時
世田谷パブリックシアター
3階最前列中央(自由席)
作・演出:オ・テソク(오태석)
翻訳:石川樹里
出演:チャン・ミンホ(장민호)、キム・ジェゴン(김재건)、ムン・ヨンス(문영수)、イ・スンオク(이승옥)、オ・ヨンス(오영수)、チェ・サンチョル(ママ)(최상설)、イ・ムンス(이문수)、ソ・ヒスン(서희승)、グォン・ボクスン(권복순)、キム・ジョング(김종구)、他

ストーリー

 わずか12歳で李氏朝鮮六代目の国王となった端宗は、15歳の時に実の叔父である世祖に王の座を奪われ、寧越(ヨンウォル)に配流された。この時、端宗の復位を図った六人の忠臣たち(死六臣)は大逆臣とされ、本人だけでなく、親、兄弟、親戚を含め一族根絶やしという極刑に処された。しかし忠臣の一人である朴彭年の家門では、ちょうど時を前後して生まれた孫嫁の子と下男の子をすり替え、下男の子を犠牲にすることにより一族滅亡の危機を逃れた。
 一方、世祖の参謀である申叔舟は国の今後を懸念し、端宗を生かしておくなと世祖に忠告する。しかし世祖は、実の甥である端宗の命だけは奪いたくなかった。だが、世祖の前に現れた死六臣の亡霊たちは、国の行く末を案じて、むしろ申叔舟の側に立ち、端宗を処刑するように世祖に精神的な圧迫を与える。

 流配(ママ)地で端宗の身辺保護にあたっていた検非違使の王邦衍は、国論が二分して国が乱れることを恐れ、王命と偽って賜薬(死刑に使われる毒薬)を遣わし、端宗を毒殺する。これによって国論の葛藤は終止符を打たれる。

 一方、忠臣・朴彭年の家の代を継ぐ赤子をおぶって必死の逃亡生活を送っていた下男は、自分の手ではこれ以上守りきれないと世祖のもとに赤子を連れてくる。甥である端宗の死によって失意していた世祖は、かつて友であった朴彭年の孫を胸に抱き、朴家の代を継がせることを約束する。

パンフレットより


 演出の都合上、客席への入場は開演15分前からとのことで、客席に入ったら、舞台に白装束の六人の男が倒れてました。なるほど、これが死六臣なのね。大道具がほとんどない、シンプルな舞台です。
 開演時間になると、この六人が一旦立ち上がり、時間が逆戻りするような感覚の中、まだ幼い端宗が、自分は未熟なので世祖に国政を任せるという宣書を読んで譲位してしまう場面が演じられます。世祖の思惑は見えませんが、幼い端宗の悲痛な立場は伝わってきます。死六臣が全身で復位を訴えるも、逆に妻共々処刑され、倒れていきます。

 表現が抽象的かつ身体的。身体表現が勝っているためか、時代がかったセリフを字幕で追う煩わしさがあまり気にならず、夢を見ているような舞台です。

 自分の子供を犠牲にして主家・朴氏の跡継ぎをかくまった下男と妻の登場する場面は、あれこれ笑いの要素を織り込んであるのですが、やや不発。舞台も客席も硬い感じでした。

 端宗の処遇をめぐって、死六臣が亡霊として再登場。前の場面では端宗の復位を願ってたのに、ここでは端宗の処刑を進言して、一体どういう思想で行動してるのか、日本人には理解しにくいところです。「国のため」ということなのでしょうが、国にとりついた亡霊のように見えてきます。これも身体的表現ゆえ。

 申叔舟が端宗の処刑を進言するのは、端宗のために死六臣は一族全員死んだ、端宗が生きていればさらに数百人の臣下が逆臣として死ぬことになり、国の安定が失われる、という理屈です。端宗の警護にあたっていた王邦衍が端宗を毒殺するのは、自分が端宗の復位を図る企てに加担していたことが露見する恐怖に耐えかねたため。申叔舟は王邦衍が端宗を毒殺したと聞くと、世祖に「賜薬を下したとお触れを出すように」と助言し、端宗の死が王命によるものだったと取り繕ってしまいます。
 このあたりの論理と展開、ついて行くのが大変。韓国人にはすんなり納得できる発想なのか、気になるところです。

 最後に、朴家の孫を託された世祖が、それまで名前のなかった子供にイルサンと名付け、王命により朴家を継がせると定めます。
 タイトルの「胎(태)」を韓国の辞典でひくと、お腹に子を持つこと、妊娠すること、子を育てること、鍛錬すること、胎児、胎盤、根源、初め、などの意味があります。イルサンと名付けられた子供が「胎」の象徴であると同時に、端宗も世祖も申叔舟も王邦衍も死六臣も下男も、皆「胎」であると解釈できるのでしょう。


 終演後、作者のオ・テソクと野村萬斎によるアフタートークがありました。印象に残った内容を私なりにまとめておきます。(Q:野村萬斎、A:オ・テソク)

Q:(韓国の「泣き女」「恨」をふまえて)慟哭、泣きの芝居だが……。
A:本来は諧謔的な笑いの多い芝居。「恨」は「恨」がつもってそれが解けるまでが「恨」。同じように、泣いて泣いて、それを越えると、笑いに通じると思う。

 質問を聞きながら、この作品を「慟哭」の芝居と捉えるのは日本人の解釈だな~と思ってました。案の定、もっと笑う所がある作品、とのこと。笑いが少なくなったのは、日本の観客の真面目な観劇態度も一因ですが、韓国の俳優の側も日本の立派な劇場での公演ということで緊張して硬くなっていたせいもあると仰ってくれてました。

Q:「しゃべる」と「語る」の違いをどのようにとらえているか。
A:アジアの演劇は観客に開かれている。省略と飛躍が特徴で、観客が想像力で補っている。この作品は舞台の上にあるのでなく、観客の頭の中にある。芸術は、観客の頭の中の使ってない引出しを使ってもらうものだと考えている。

 この質問、韓国語では成立しないんですよねぇ。韓国語には、日本語のような「しゃべる」と「語る」の区別がないのです。野村萬斎も質問しながらその可能性に気づいてましたが。
 オ・テソクは、<俳優が観客に「しゃべる」ことと「語る」ことの違い>という質問を<俳優は観客にどのような働きかけをするのか>と捉えなおして答えてくれてました。深いです。

 微妙にかみ合わない質疑応答のお陰で、とても面白いアフタートークでした。
 野村萬斎、意図してこのような質問をしてたのだとしたら、タダ者じゃないです。タダでさえタダ者じゃない人ですけど。


 帰りにロビーで売っていた台本を買いました。韓日対訳本で、500円。今回の公演のために作ったもののようで、奥付がないので、一般販売はしないものと思われます。世田谷パブリックシアターに在庫があれば購入可能かもしれません。手に入れたい方は、お早めにお問い合わせを。

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韓国映画情報/09.07.29

 韓国映画情報、個人的にはソル・ギョング出演作「海雲台」のヒットが嬉しい今日この頃です。公開前は、CGが安っぽいとか、膨大な投資に見合う作品になってないのではとか、ポスターが「グエムル」のパクリみたいだとか、いろいろ言われてましたが、蓋を開けてみれば、公開1週間で230万人突破。舞台挨拶、行きたかったな~。

 例によって、リンク先は韓国語サイト、リンクが切れちゃったらごめんなさい、です。


韓国映画業界が正規のポータルサイト設立へ
 朝鮮日報 2009.07.28(日本語。1週間でリンク切れます。)
映振委「映画オープンマーケットプラットフォーム」民間領域と衝突憂慮
  電子新聞社/etnews 2009.07.29

 映画振興委員会(영화진흥위원회、以下「映振委」)が、映画の違法ダウンロード対策として、製作・配給会社やオンデマンドビデオサービス業者など60社余りが参加するポータルサイト「コミ(코미、KOME=Korean Open Movie Exchage)」を開設すると発表しました。今年10月から最大2万本の映画が視聴可能な試験サービスを開始、年末に正式オープンする予定とのこと。

 ところが、この映振委(영진위)の発表に対して、既存の民間事業と衝突すると批判的な指摘が出ています。「コミ」は、は著作権者とオンラインサービス事業者を連結し、サービスに必要な電算システム、DRM・フィルタリングなどの技術的保護措置、統計情報などを提供するという仕組みですが、業界関係者は「現在のオンライン流通の問題は、システムがないことでなく、管理者の参与が活発でないという点」として、映振委が問題点を把握していないという指摘です。
 これに対して、映振委側は「コミ」によって独立映画やマイナーな映画などオンライン流通の機会が少ない事業者も実質的に映画を流通させるための窓口になりうる、と説明しているとのこと。

 著作権者側としては、「コミ」の趣旨には共感するものの、データ管理の安全性や事業の実質的な効果を考えると、すでに独自のガイドラインでオンラインサービスを行っている事業者がどれだけ「コミ」に参加するか疑問、ということのようです。

 正規のダウンロードサイトが開設されて、外国人も利用できるとなれば、これは大歓迎すべき話なのですけれど。とりあえず、10月の試験サービス開始に注目ですね。


「グエムル2」グローバルプロジェクトとして急浮上
 京郷新聞 2009.07.25

 「グエムル2(괴물2)」がシンガポールのボクフィルム(BOKU FILMS)から500万ドルの投資を引き出したというニュースです。これは韓国映画の外国からの投資としては最大額。ボクフィルムは「The Maid」(邦題「メイド 冥土」)を製作した会社で、「グエムル」は韓国の、「メイド」はシンガポールの、最高興行記録を持つ作品です。

 投資誘致にあたって「グエムル」「グエムル2」の製作会社であるチョンオラム(청어람)は用意周到に事を進めたようです。シンガポールでは「グエムル」を直接配給、韓国映画最高の成績を残し、シンガポール映画委員会委員長兼メディア発展委員会最高責任者であるケネス・タン氏は「グエムル」を劇場で4回見ているのだとか。

 「グエムル2」は、釜山国際映画祭・アメリカンフィルムマーケットなどを通じてさらに外国資本を誘致する計画で、来年上半期にクランクイン、再来年上半期公開を目指しているとのことです。

 韓国映画が投資の引出し先として目をつけるのは、まず日本、だったのですけれど……。「グエムル」は日本での興行成績がぱっとしなかったので仕方ないのでしょうかねぇ。
 この記事には、シンガポール政府が中華圏市場と英米市場開拓を目標に戦略的に映画産業育成に乗り出している(ことに、チョンオラムのチェ・ヨンベ(최용배)代表が強い印象を受けた)という内容もありまして、日本映画産業の先行きも気に懸かるところです。

 投資の記事はこちらの日本語記事でもどうぞ。

「グエムル2」シンガポールで500万ドル投資誘致
 中央日報 2009.07.22(日本語)


チャン・ジン監督、小説『国家の私生活』を映画で製作…作家が直接演出
 アジア経済 2009.07.21

 今年上半期のベストセラー小説、イ・ウンジュン(이응준)作『国家の私生活('국가의 사생활)』が映画化されるとのこと。製作は、チャン・ジン(장진)が代表を務めるソランプレイメント(소란 플레이먼트)。脚本と演出は小説の作者であるイ・ウンジュが担当します。イ・ウンジュは40分の中編映画「レモンツリー(레몬트리)」で脚本と演出の経験があるそうです。

 『国家の私生活』は、2016年、北朝鮮を吸収統一した韓国社会を舞台に繰り広げられる力強いノアール小説。個性豊かな人物群像の描写と映画のような精密でスピード感あふれる描写で、文壇で「一編の映画を見るよう」と評価された作品です。
 内容は、突然の統一後、韓国にやって来て暴力団組織「テドンガン(대동강、大東江?大同強?)に属するようになった人民軍出身の英雄が、同僚の謎の死の真相を探り始め、巨大な陰謀に巻き込まれていく、というもの。

 これ、まず小説を読みたいんですよねぇ。SF・ファンタジー・ミステリー不毛の地と言われていた韓国で、南北統一を扱った近未来小説がベストセラーになったというだけで、興味津々なのです。
 別記事(「ベストセラー『国家の私生活』映画化」 フォーカス新聞社 09.07.22)によれば、出版されるやいなや、有力な映画製作会社からオファーが殺到したそうです。映画の完成は早くて再来年でしょうか。
 公開前に吸収統一、という可能性も否定できないような……。早く小説手に入れよう。

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2009.07.28

手塚書房、写真入れました

 先日の 手塚書房の記事 にビルの入口の写真をアップしました。

 神保町へ出向かれる方へのご参考になれば。

 お店が見つけられなくて、周辺を歩き回るお客さん、結構いるそうです。

 かく言うワタシも、事前に住所からネット検索して地図を見ておいたのに、1ブロック勘違いしていて、別な場所で「お店がない~」と探し廻りました。まぁ、単なる方向音痴なんですけどね。


☆関連記事
 手塚書房、行ってきました

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2009.07.27

[歌舞伎]七月歌舞伎座 夜の部

 昼夜通しでチケット押えてたのですが、昼はパスして夜の部のみ観劇。日中バタバタ走り回り、開演時刻ぎりぎりに劇場へ到着、席に着いたらどっと疲れが出ちゃいました。早くも夏バテ?


2009年7月16日(木)16時30分
歌舞伎座
3階2列37番


「夏祭浪花鑑」

 海老蔵の団七九郎兵衛、セリフも身のこなしも江戸風。この作品独特の風情も面白みも薄くなってます。
 獅童の徳兵衛、歌舞伎座でこの役やるには、歌舞伎の修業足りな過ぎです。ちょっとうとうとしてたところで、徳兵衛の最初の出になり、セリフが耳に入った途端ぱっちり目が覚めちゃいました。あんまりで。

 6日間の休演から復帰した猿弥の釣舟三婦はまずまず。もう少し貫禄が欲しいところですが、これは今後に期待ですね。
 勘太郎のお辰は、昨年コクーンがきっぱり決まってよかったので……今回はやや印象薄かったです。「こちの人の好くのはここじゃない、ここでござんす」って言われても、あの「こちの人」じゃねぇ、と。これは勘太郎のせいじゃないですね。
 市蔵の義平次。この役はいまだに助五郎の面影がちらついて、他の人では物足りないことが多かったのですが、市蔵は助五郎とは違った自然なイヤらしさがあって面白かったです。


「天守物語」

 この演目、結構好きではあるのですけれど。歌舞伎座でなく、新橋演舞場で上演すればよいような。
 玉三郎が歌舞伎座に出るなら、もっと別にやって欲しい役があるわけで。歌舞伎座さよなら公演で何とか実現してほしいのです。

 見たいなぁ、桜姫。小万……は無理かなぁ。

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2009.07.26

[演劇]奇ッ怪~小泉八雲から聞いた話

 前川知大の劇団イキウメの公演は、SF的作風を反映して若い男性客が多いのですが、今回の公演、客席は若い女性が大半。出演者が変わると客層が全く変わるのですねぇ。当然のことなんですけど、これだけ露骨だといろいろ考えちゃいます。


2009年7月5日(日)19時
シアタートラム
構成・脚本・演出:前川知大
出演:仲村トオル、池田成志、小松和重、歌川椎子、伊勢佳世、浜田信也、盛隆二、岩本幸子

ストーリー
古びた旅館に二人の男がやってくる。
 二人はある事件を追ってきたのだが、
そこで会った一人の男と話し込んでしまう。
「この辺りには妙な噂があってね、聞いた話なんだが…」
三人はかわるがわる、奇怪な物語を語っていく。
しかしその話は、いったい誰の話なのだろうか。
少しずつ、追っていたものが姿を現していく。
パンフレットより

 小泉八雲の怪談をモチーフに「常識」「破られた約束」「茶碗の中」「お貞の話」「宿世の恋」という五つの怪談を連ねるオムニバス風のストーリーです。「宿世の恋」は「牡丹灯籠」。

 物語のベースは、古びた旅館に泊まっている作家(仲村トオル)と休暇で遊びにきた二人の刑事(池田成志、小松和重)が意気投合し、作家の部屋で怪談を語り合うというストーリーです。それぞれの奇怪な話を劇中劇のような形で他の役者も交えて演じてみせます。

 正直、最初の「常識」が終わった時点では、「これをあと4つも繰り返すの?」「要は百物語の変形?」と、早くも飽き気味でした。
 ところが、物語が進むにつれ、彼らが語る(演じる)奇怪な話と彼らの現実とが交錯し始めます。役者としては観客を自然に引っ張りこんで行くのが難しく、腕の見せ所の多い構成です。
 こういうの、池田成志がうまいんですよねぇ。この人の手にかかると、何でもアリになっちゃうところがすごいです。
 また、仲村トオルの存在感が、語られる話と現実とが交錯する世界を支えてます。存在感って代わり映えのなさや鈍感さに通じるものでもあるのですが、それがこの作品では効果的に作用してます。
 小松和重は、本人が躍起になればなるほど見てる方は笑えるという役どころで、持ち味がよく出てました。
 劇団イキウメでお馴染みの浜田信也、盛隆二が脇に回って好演。主演三人と同じ舞台に立つと力不足も目につきますが、二人とも個性ある役者さんなのでこれからも頑張ってほしいです。

 独自の世界を持つ前川知大がなぜわざわざ小泉八雲をモチーフにするのだろう? 今更感のある「牡丹灯籠」をなぜあえて取り上げるのだろう? 見る前は疑問符だらけだったのですが、見終えて納得。

 前川知大のSF的な作品には、星新一のデジャブがつきまとうのが気になっていたのですが、今回の作品は小泉八雲の怪談をモチーフにしながら独自の世界観も健在、前川ワールドを楽しめる舞台でした。

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手塚書房、行ってきました


【「手塚書房」、現在は別の場所に移転しています。移転先情報は こちらの記事 をご覧下さい。(2010年2月10日追記)】

 神保町の古典芸能専門古書店・豊田書房の番頭さんだった方が、独立して「手塚書房」という古書店を開いてらっしゃいます。

 噂は以前から聞いていたのですが、なかなか足を運ぶ機会がなくて、ようやく昨日夕方、歌舞伎座の帰りに訪ねてきました。

 豊田書房時代の古典芸能に加え、国文学系の本もかなり仕入れていて、私にとっては嬉しい品揃え。書棚を一通り物色したら、紙袋2つ、両手にぶら下げて帰ることになりました。古本屋でこんなに買い込んだのは久しぶり。

 場所は、地下鉄・神保町駅A2出口すぐ。メガネドラッグのビルの2階です。以前のお店から見ると、靖国通りの反対側(北側)の九段寄り。
 ビルの入口と2階へ上がる階段が狭いので、やや分かりにくく、入りにくいかもしれません。

Imgp6690

 入口はこんな感じです。

 店内はゆったりしていて、落ち着きます。いいお店です。

 営業時間など詳しい情報は こちら から。



 ネット通販もあります。でも、お店に足を運んで書棚を眺め、直接手に取って本を探すのは楽しいものです。
 豊田書房が閉店して、神保町へ行く回数がめっきり減っていました。これからは、手塚書房目当てに神保町通いが復活しそうです。
 あれ? これってトラップ復活?


☆関連記事
 豊田書房、閉店
 ジュンク堂トラップ
 大事な二つの一つ
 手塚書房、移転


 ちなみに、豊田書房のあった所には、居抜きで(って飲食店でなくても言うんでしょうか?)全く別の古本屋「澤口書店」がオープンしました。小川町にある澤口書店の支店だそうで、歴史・芸術・文庫本等々、文科系一般書を扱うようです。

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2009.07.25

[歌舞伎]七月歌舞伎座 昼の部

 演目は、幸田露伴に泉鏡花。開演はいつも通り11時で、終演はいつもより一時間以上早い14時45分。ここは本当に歌舞伎座なのでしょうか?


2009年7月25日(土)11時
歌舞伎座
3階A席4列10番台


「五重塔」

 幸田露伴の小説を歌舞伎化した作品。昭和58年4月以来の上演だそうで、前回見てると思うけど記憶にありません。谷中・感応寺の五重塔再建を自らの手で成し遂げたい一心に凝り固まった大工十兵衛(勘太郎)が、親方源太(獅童)と弟子の清吉(巳之助)、女房お浪(春猿)、感応寺の朗円上人(市蔵)、配下の大工たちなど周囲の人々との葛藤の末に、大嵐にも瓦一枚はがれない五重塔を完成させる、というストーリーです。

 が、十兵衛がどうしてそこまで頑なに一人で仕事を請け負おうとするのか、その背景がよく見えません。勘太郎のセリフは処々で父・勘三郎そっくり、口下手でのっそりという十兵衛の人柄がぶれてしまうのも気になります。
 一方、親方源太の獅童は、江戸弁のセリフのテンポが変。十兵衛の実力を認め、何とか二人でうまくやっていこうと骨を折る様も、意気がってカッコつけてるように見えてしまいます。歌舞伎の感覚が身体に入ってないんですよねぇ。
 春猿の女房は健闘。夫思いで口うるさい世話女房の役とはいえ、もう少し柔らかみが欲しいところでしたが。相手役の十兵衛・源太が一世代上の役者なら、そのあたりのバランスが取れたかもしれません。

 ストーリー的に納得行かないのは、脚本のせいでしょうか。はるか昔に読んだ小説は、結構面白かった印象があるのですけれど。再読してみなければ。


「海神別荘」

 泉鏡花の作品です。海底にある宮殿に住む海神である公子(海老蔵)が人間の美女(玉三郎)を妻に迎えるという話。
 玉三郎が一生懸命かわいくしゃべってるのも、海老蔵の人間離れした存在感も、伝わってはくるのですけれど……。玉三郎と海老蔵の美貌に興味の薄いワタシには、あまり響かない舞台です。歌舞伎座でなく日生劇場でやるべきお芝居なのでしょう。

 蛇の造形と動きが優雅で素敵。幻想的なイメージに相応しい出来で、蛇が登場してゆらゆら動き回る度に目を奪われちゃいました。これはこれで立派な芸。

 幕が降りた後、ファンの熱心な拍手に応えてカーテンコールがありました。そう言えば、大向こうは禁止令が出てたらしいです。
 カーテンコールの幕も降り、一瞬の間の後、打ち出しの太鼓が鳴り始めました。そう、ここは歌舞伎座。

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歌舞伎座名物3

歌舞伎座さよなら名物


 今月はやっぱりこれでしょ。歌舞伎座さよなら名物シリーズ第三弾。

 階段の踊り場で写真撮ってたら、「あら、それもいいわねぇ。それも、あれ? 名物?」って、見知らぬおば様に話しかけられました。

 淡い甘さと冷たさが幕間のリフレッシュにぴったり。
 「歌舞伎座特製 小倉アイス」です。


☆関連記事
 歌舞伎座名物(もりかき揚げ)
 歌舞伎座名物2(めでたい焼)

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2009.07.24

下町の花火

Imgp6685



 せっかくの花火を電線が邪魔になる所から写しちゃって、変な写真だなぁ、と思われるかもしれませんが……。

 じーっと目を凝らして見ていただくと、左右に家々が軒を連ねた狭い路地から撮ってることが分かると思います。

 昨晩(23日)の「足立の花火」を自宅前から撮ったものです。

 路地の先に高い建物がなくて、花火の打ち上げ会場に向かって、まっすぐ空が開けてるのです。この路地、車、入れません。

 「向こう二軒片隣り」は、おじいちゃんおばあちゃんから小さな子供たちまで一族寄り集まって、賑やかに花火見物してました。家の前の道にビニールシート敷いて、毎年恒例の楽しい宴会。

 下町の贅沢な空間です。

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2009.07.23

ほっこりイタリアン

ほっこりイタリアン

 これまで、時間を外して行っても行列が出来ていて、入れた例のなかったお店。

 期末試験期間中となるとさすがに、並んでイタリアンという余裕のある学生はほとんどいないようで、初めて入ることができました。

 ワンプレートランチのメイン「若鶏もも肉のステーキ」のソースが美味! 「香草オイルのソルトソース」だそうですが、塩加減、胡椒の効かせ方、絶妙でした。

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俳優祭「灰被姫」再放送

 自分のための備忘録です。6月26日の放送を録画してなかったもので。 

 『灰被姫 シンデレラ』(第35回俳優祭)
 8月8日(土) 15:45~17:00 NHK教育テレビ

 ソースは こちら

 過去の俳優祭で上演された数々の名(迷)舞台、DVDで一挙発売してくれないでしょうか。絶対売れると思うのですけれど。

 2007年 第34回俳優祭の『白雪姫』、ちゃんと見てないんです、ワタシ。今や伝説と化した菊五郎の「北千住観音」、地元民なのにねぇ……。

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2009.07.22

『グッドナイト スリイプタイト』DVD

 7月発売という情報は得ていたのですが、今日実物を受け取って、すでに発売されていることに気づきました。

 昨年11月18日~12月28日に PARCO 劇場で上演された、三谷幸喜作・演出、中井貴一、戸田恵子・出演の『グッドナイト スリイプタイト』のDVDです。
 詳細情報は こちら でどうぞ。

 この作品も韓国語字幕制作のお手伝いをさせていただきました。夫婦の機微を見せる芝居ですから、韓国語でどう表現するか、頭を悩ませたセリフも少なくありませんでした。セリフに込められてるニュアンスを確かめようと、5秒ほどの場面を何度も繰り返し見直したりして。

 副音声のコメンタリー聞きながら見るのが楽しみです。


☆関連記事
 韓国語字幕付『リチャード三世』DVD
 韓国語字幕付『鈍獣』
 [演劇]グッドナイト スリイプタイト

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2009.07.21

アジアンゆる時間(2)

「アジアンゆる時間(1)」 からの続きです。)

 翌20日は、池袋へ出たついでに四川料理のお店で坦々麺の昼食。本場っぽいクセのあるスープが美味。文字通り、クセになる味です。サービスでついてくる、ミニ炒飯は優しい味で、これまた美味しい。

 午後から東京ドームの スパ ラクーア へ行きました。連休最終日でお客さんも多く、お目当ての低温サウナ「ヒーリングバーデ」は入場制限中。とりあえず入場して温泉につかり、リラクッスラウンジでのんびり制限解除を待ちました。

 ヒーリングバーデは、韓国のチムチルバン(찜질방)を日本人向けデラックス仕様にした……ようなものです。40~45℃の床にゴロゴロ寝転んでいると、身体が温まり、じわーっと汗がにじんで来て、心地よくリラックスできます。気持ちいい。

 スパ ラクーアは、かなり大勢入場していても混雑感がなく、ゆったり楽しめるのがいいですね。手ぶらで行けるのも面倒がなくて気楽です。

 結局、午後3時に入館して、退館したのは10時前。7時間近く、ゆるゆるの時間を過ごしてました。

 帰りに1階の紅虎餃子房で、冷し黒ごま担々麺と鉄鍋餃子の晩ご飯。坦々麺の酸味がサウナ上がりの身体に染みて、美味しかった~。

 狙ったわけではないのですが、振り返れば、アジアンリラクセーションの時間を過ごしてました。美味しいもの食べて、身体休めて、ゆったり過ごした一日半のトリップ。そう言えば、ブログ用の写真撮ることも全然思いつきませんでした。

 心と体と頭をリセットしたところで、今日からブログ復帰いたします。
 これまで同様ご贔屓賜りますよう、お願い申し上げます。

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アジアンゆる時間(1)

 このところ取り込んでまして。
 疲れも相当溜まってるし、美味しいもの食べて、身体を休めて、ゆったりと過ごすことにしました。

 まず、19日の夕方、マッサージのお店 へ行ってみました。台湾式の足裏マッサージはメチャクチャ痛いと聞くので、恐る恐るの訪問でした。
 電話で空きを確認した上でお店へ出向き、メニューからフットマッサージ45分+ボディマッサージ30分をチョイス。

 初めに漢方足浴を5分。施術する方は男性・女性どちらもいて、私は女性の方に担当してもらいました。女性だから力が弱めだろうと気楽に考えていたのですが、とんでもありませんでした。指や拳が堅くて、すごい力です。どこかに指圧棒を隠し持って使ってるのではないかと思ったほど。

 足は「『ギャァッ!』と叫んでもよさそうだけど、我慢すれば何とか我慢できなくもない」という痛さで終了。
 これに続くボディマッサージが痛いの何の。「背中全部が骨みたいに堅い」と言われ、肩甲骨を力任せに外側に押し出されるわ、肩の後ろをゴリゴリ音が出るまで揉みしだかれるわ。そんなことされたら身体が壊れちゃう~と泣きそうで、そんな自分が可笑しくて、30分間、泣き笑いの中で呻き続けてました。

 私としては、背中が軽く固まってるなぁ、という程度の感覚だったのですが、担当の人が呆れるほど堅く凝ってるらしい。自分では首や肩が凝りやすいタイプでないと思ってたのですが、凝り固まってる状態が当たり前で自覚できなくなってるだけだったんでしょうか。
 終わったら身体が軽くなって、背中も足もすっきりしてました。効果はあったみたいです。

 その後、開店時から贔屓にしているタイ国料理屋さんへ。豚肉の串焼き、タイ野菜の炒め物、イカとバジルの辛み炒め等々、香辛料の効いた美味しい料理をいただきました。

「アジアンゆる時間(2)」 へ続きます。)

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2009.07.15

これから授業です

これから授業です

 その前に「萩の月」で一服。

 この研究室、毎週銘菓が出てくるのがすごいなぁ。


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 授業が終わると

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[歌舞伎]七月鑑賞教室

 先月あたりから観劇本数が多くて、疲れ気味です。
 とはいえ、4月~7月の歌舞伎座・国立劇場の歌舞伎・文楽公演は、学生の観劇レポート対象公演になってるので、パスするわけにはいきません。レポート提出〆切が近付いて「劇場へ行かなくちゃ」と慌ててる学生が、今月に入って、国立の鑑賞教室か歌舞伎座の幕見に駆け込んでます。ご苦労様。


2009年7月10日(金)14時
国立大劇場
3階10列

解説「歌舞伎のみかた」

 解説は中村亀鶴。よどみないしゃべりで、先月の市川笑三郎・市川春猿コンビに続き、楽しい雰囲気の解説でした。最近の若手、トークの得意な人が多いですね。時代、世代でしょうか。但し、解説の中身は薄め、劇場を出た後にどれだけ頭に残ってるかは怪しいです。って、この後半部分、先月も同じこと書いてます。
 でも、「初めての歌舞伎」の高校生には、歌舞伎入門的な知識より、「思ってたより楽しかった~」という印象が残ることが大事ですね。


「矢の根」

 「歌舞伎十八番の内 矢の根」で「市川團十郎=監修」とクレジットされてます。
 クレジットに偽りなく、市川男女蔵の五郎のセリフが処々で団十郎そっくり。教える側も習う側も真面目な役者なのだなぁ~と妙なところで感心しました。
 セリフに比して所作には団十郎の面影がありません。どこが違うのか考えながら見てたのですが、男女蔵は所作にタメがないのですね。動きが日常的。団十郎のゆったりとした鷹揚な所作はなかなか真似できないものなのでしょうか。

 ところで、今月、長唄は人手が足りてないんでしたっけ?


「藤娘」

 中村梅枝の藤の精。「松を植よなら」の手踊りのところがよかったです。


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 [歌舞伎]六月鑑賞教室

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2009.07.14

チョコレート三昧

チョコレート三昧

 新宿伊勢丹地下のJEAN PAUL HEVIN に寄り道中。

 ビターチョコレートのケーキ「グアヤキル」とキューブ状のショコラ氷にミルクを合わせた「グラソンショコラ」です。

 美味。限定品のグラソンショコラ、ココア好きの方はぜひ一度お試しを。

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デザイナーズ劇場

デザイナーズ劇場

 初台駅から通路で直結というのは便利です。味気ないけど。

 小劇場横にはこんなお洒落な空間。
 利用者の立場からすると、ここにはカフェが欲しいところです。劇場内ロビーのカフェは、開場しないと使えないし、ハーゲンダッツのミニカップが500円……。それでも召し上がってるおばあ様がいらっしゃいました。

 舞台がよければ何がどうでもいいんですけど。

 これから現代能楽集「鵺」です。新国立劇場。

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2009.07.13

[演劇]夏の夜の夢

 この7月から東京芸術劇場の芸術監督に就任した野田秀樹が、最初の公演として招請してきたのがイギリスの 劇団「プロペラ」 。1997年に誕生した男優ばかりの劇団です。
 プログラムに、主宰者のエドワード・ホールは「日本に歌舞伎留学しており」とあり、「歌舞伎留学」?えっ?それ何?と思ったら、英語では「researching kabuki in Japan」でした。かなりニュアンス違うような。


2009年7月4日(土)19時
東京芸術劇場 中ホール
2階D列19番
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:エドワード・ホール
出演:Bob Barrett、Kelsey Brookfield、Babou Ceesay、Richard Clothier、Richard Dempsey、John Dougall、Richard Frame、Jonathan Livingstone、Chris Myles、David Newman、Thomas Padden、Sam Swainsbury、Jack Tariton、Jon Trenchard

 劇場に着いたら、ロビーに 「舞台セットが日本に届かなかった」という断り書き が掲示されていて、びっくり。今日の演目は「夏の夜の夢」なので、まぁ、何とかなりそうではありますが。

 公演は字幕なし、有料(500円)イヤホンガイドによる通訳あり。一応話は知ってるので、とりあえずイヤホンガイドなしで見てみることにしましたが、一幕の終わり近くで眠気に襲われ、二幕からイヤホンガイドを借りました。眠気覚ましの効果はばっちり。
 字幕なしは不親切では?と思ってましたが、セリフの量が多いので、字幕で細かなニュアンスまで伝えるのは難しそうです。イヤホンガイドも仕方なかったのかな、と。
 通訳は女性の声で、役柄に合わせて声を変えながら翻訳台本を読んでました。

 開演10分前ぐらいから役者が一人二人と舞台に出てきます。舞台の後方と左右には白いひらひらした紐で作ったカーテンのようなものがつり下げられてます。後方は2階部分があり。やがて、舞台中央の小さな家から逆さまになったパックが出て来て、芝居が始まります。

 野田秀樹が芸術監督としてのオープニングになぜシェイクスピア?と思ってたのですが、舞台を見て納得しました。非常にフィジカルな芝居をする劇団なのです。身体で見せる芝居。野田秀樹好みの役者と演出です。

 特に注目してたのは、男優による女性の演技。驚いたことに、ハーミアは小柄で華奢なホワイト、ヘレナは大柄なブラックの俳優が演じます。いろいろな人種が混じる劇団って、日本人の目からは新鮮で、羨ましい部分もありますね。一昨年、ニューヨークで コメディ・フランセーズの「ラ・フォンテーヌの寓話」 を見た時にもそう感じたことを思い出しました。

 ハーミア(Richard Frame)の演技は60年代の映画のヒロインのよう。スカートをちょっとつまんで持ち上げたり、軽やかに踊るようなステップで歩いたり。男優なのに愛らしく見えます。ディミートリアス(Sam Swainsbury)とライサンダー(Jack Tariton)が夢中になってるのに違和感なく、適度にコミカル。
 ヘレナ(Babou Ceesay)は見た目通りに力強い(乱暴な?)女性を演じていて、恋い慕われたディミートリアスが逃げるのも分かるし、パックのいたずらでディミートリアスとライサンダーがヘレナを取り合う場面は大笑い。それでもやっぱり女性らしく見えます。
 また、森の妖精の女王タイテーニア(Richard Dempsey)が素晴らしかったです。背がすらっと高く、立ち姿に気品と威厳があり、まさに妖精の女王。カッコイイ。それがロバ頭の職人ボトム(Bob Barrett)に惚れちゃうのですから、これまた大笑い。

 無料で配布されたプログラムは、もう一つのプログラム「ヴェニスの商人」と共通のもので、キャストは俳優の名前の左右に「ヴェニスの商人」と「夏の夜の夢」の配役が書かれてます。自然と両方の役が目に入ってきます。
 オーベロン(Richard Clothier)がシャイロックというのは想像できますが、ロバ頭ボトムがアントーニオ、鋳掛屋スナウト(Kelsey Brookfield)がポーシャって……。

 「ヴェニスの商人」も見たい……。
 (結局見られませんでした、残念)。


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 [演劇]ラ・フォンテーヌの寓話

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2009.07.12

声優みたい?

 そろそろ学期末です。
 先日、毎回の講義で学生に提出してもらっているリアクションペーパーに目を通していたら、こんな記述が。

「先生の声は声優のようですね。二次元の少年に聞きまごう。」

ひょっとしてアニメ声なんでしょうか、ワタシ。

 韓国で教えていた時には、学生たちから、

「先生の声はNHKのアナウンサーみたいです。」

とよく言われていたのですが。

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2009.07.11

[リーディング]無駄骨

 「トンマッコルへようこそ」「ガン&トークス」「拍手する時に去れ」などで日本でも人気のチャン・ジン作品。昨年「不器用な人々」のリーディング公演に携わったこともあり、どんな「無駄骨」になってるのか、ドキドキワクワク。


2009年6月28日(日)17時
東池袋・あうるすぽっとホワイエ
自由席
作:チャン・ジン
翻訳:青木謙介
演出:中野志朗
出演:高橋耕次郎(チャン・トッペ)、玉置祐也(ユ・ダルス)、亀田ヨウコ(ソ・ファイ)、彩見江里(ト書き)

 時代も、国も不確かな近未来的な監獄--その監獄は監獄であるということをのぞけば、望むものは何でも手に入るユートピアである。ここの暮らしにすっかり馴染んでいる中年男(チャン・トッペ)、自分が誰で、なぜここにいるのかわからない新入りの囚人(ユ・ダルス)、そんな二人の退屈な日常に若い女が入り込んでくる。女(ソ・ファイ)の登場を契機にそれぞれの記憶が蘇り、交差し始める--。(プログラムより)

 三人の登場人物にナレーション役一人、四人の俳優が演じます。台本片手のリーディングですが、ナレーターも含めて、舞台のあちこちを動き回って演技するタイプの演出です。ホワイエの舞台スペースだけでなく、劇場客席へ続く階段部分やお客さんの後方までを舞台として利用してました。
 役者は熱演。それがアニメのアフレコっぽく見えてくる場面も。演劇作品のリーディングと声優の声の演技って別物なんですね。

 さて、この作品、監獄という閉ざされた狭い空間で、バックグラウンドのよく分からない登場人物たちがボソボソとおしゃべりを続ける芝居だと思うのですが……。
 舞台空間をことに広く使ったのはなぜ? 役者に初めからテンションの高い演技をさせたのはなぜ? <ナレーター=お腹の子>という設定を加えたのはなぜ?

 特に最後の一点は、脚本の改変と言ってもよいような付加設定です。ラストで観客をあっと驚かせる趣向ではあります。が、脚本通りでも、記憶が蘇ったソ・ファイの告白で観客はゾクッとさせられると思うのです。この告白の叫びは、ソ・ファイの過去を明らかにすると同時に、監獄の解釈に示唆を与えてくれるものですし。

 また、ナレーターの衣装は草染風の落ち着いた色合いのチマチョゴリで、知的で品のある大人の女性がセレクトするイメージのもの。その衣装で子供っぽいしゃべりをするものだから、<ナレーター=お腹の子>という付加設定が判明するまで、かなり違和感がありました。
 設定が判明すると、今度は、「赤ちゃんという設定でなぜあのチマチョゴリ?」と新たな疑問発生。
 お腹の赤ちゃんがちゃんと生まれて、大人になって過去を回想して語ってる? 生まれなかった赤ちゃんが、あの世で大人になって、この世での出来事を語ってる?

 付加設定が判明した途端、単なるナレーターが物語の語り手になってしまうので、語り手の視点や立場ひいては物語の枠組が問い直されてしまうのです。
 そのあたりをどう解釈つけて演出してたのかな……。

 いろいろ考えさせられたという点で、刺激的なリーディング公演でした。
 コメディの達人チャン・ジンの脚本であまり笑えなかったのが心残り。

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2009.07.10

国立劇場仕様の自販機

国立劇場仕様の自販機

 幕間に飲み物を買いに外へ出て発見しました。

 自販機を広告媒体として利用するのは珍しくないかもしれませんが、「矢の根」の五郎と「藤娘」が入ってると新鮮です。

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矢車会ドキュメント、ネットで見られます

 矢車会のドキュメンタリー番組、ETV特集「弁慶の復活~中村富十郎父子 勧進帳に挑む」がNHKオンデマンドで視聴できるようです。
 7月15日まで、315円。

 見逃している方、興味のある方は こちら からどうぞ。


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 [舞踊]矢車会
 矢車会のドキュメンタリー

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2009.07.09

韓国語字幕付『リチャード三世』DVD

 今年1月19日~2月1日に赤坂ACTシアターで上演された、いのうえひでのり演出、古田新太主演『リチャード三世』のDVDが発売されます。

 詳細情報は こちら でどうぞ。発売日は7月27日(月)のようです。

 『鈍獣』のDVD同様、韓国語字幕制作のお手伝いをさせていただきました。セリフ多くて大変でしたが、面白い作業でした。大仰に芝居がかったセリフのシェークスピア作品ですから、作業にかかる前はどうなることかと心配してたのですが、思いのほかきれいに韓国語になるな~と感心したりして。

 日本の一般のお客さんに韓国語字幕は不要でしょうが、韓国人の演劇関係者、演劇に興味のある韓国人には貴重な영상물(映像物)ですね。

 パルコ・プロデュースの演劇DVDは、撮影・編集に凝っていて、舞台とは一味違った映像的な仕上がりになっています。これはこれで一つの完成した作品なので、お勧めです。


☆関連記事
 韓国語字幕付『鈍獣』

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ほっこりランチは真鯵の開き

ほっこりランチは真鯵の開き

 前にも写真を載せたことのある和食のお店の昼の定食です。
 自家製(多分)のぬか漬けまでおいしくて。

 韓国へ行く前は自分でもぬか漬け作ってたので、このお店に来る度にまた糠床始めようかな~と思います。毎度、家に帰る頃には忘れてるんですけど。

 小さなお店で昼時はいつも超満員。時間をずらして来てもやっぱり満員。

 池袋西口の美松というお店です。


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 今日のお昼は鰹の煮付
 癒し系のお昼ご飯
 

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2009.07.08

[舞踊]矢車会

 先日 7月5日に放映されたドキュメンタリー番組 、録画ビデオをまだ見てません。バックステージを見ちゃう前に、当日の舞台の感想を。


2009年5月27日
歌舞伎座

<昼の部>
「寿矢車三番叟」
中村歌昇、中村錦之助
 プログラムによれば、「四季三番叟」をもとに藤間勘祖が新しく構成・振付したものだそうです。めでたく格調高く、かつ、さらりと軽めの三番叟。三番叟好きには曲も振りもやや物足りないのですが、この会の序幕にはぴったり。後味のよい舞台でした。

「雪傾城」
中村芝翫、渡辺愛子
 富十郎の長女・愛子は幼稚園年長組というから5歳? 行儀よくきっちり勤めてました。間をはずさないあたり、舞踊の才能十分ありそうです。
 芝翫はさすがの貫録。

「勧進帳」
中村富十郎、中村吉右衛門、中村鷹之資、市川染五郎、尾上松緑、尾上右近、市川段四郎、他
 歌舞伎座最年長の弁慶。「歌舞伎十八番の内」と付いてますが、通常のやり方とはかなり違ってました。まず弁慶の衣装が、翁格子の着付に弁慶縞の水衣。台詞のイキ、問答の間合いも独特です。四天王を抑えての詰め寄り、延年の舞、引っ込みの飛六法は体力的に無理があり迫力は弱いのですが、そこはさすが舞踊の名手、きれいにまとめていました。
 御年10歳の義経、辛抱のいる役を行儀よく立派に演じてました。後ろ向きで笠の内に顔を伏せて、お父さんの弁慶のイキが伝わってくれたことを祈ってます。
 メディアでは歌舞伎では最年少の義経?と話題になってますが、能の義経は子方が勤めるのですからそんなに騒がなくても……。話題作りたいのは分かりますけど。
 芝居に出ない芳村伊十七が歌舞伎の「勧進帳」を弾くというのも楽しみだったのですが、セリフの間が違うわ、延年の舞は穏やかだわで、聞いててよく分からなくなってしまいました。芝居の人の演奏と音色が違いますね。今の富十郎にふさわしい演奏だったかもしれません。

<夜の部>
「寿競べ」
中村梅玉、中村魁春
 筝曲で浦島伝説を扱った舞踊。初めて見る演目かも。端正な芸風の梅玉・魁春がさらさらと。

「お祭り」
市川染五郎、尾上松緑、中村福助
 この日の番組の中で最も歌舞伎味の強い踊りでした。いずれ歌舞伎座でもありそうな組み合わせです。

「連獅子」
中村富十郎、中村鷹之資、中村橋之助、中村勘三郎
 79歳と10歳の親子連獅子。仔獅子の溌剌とした踊りが印象的でした。この演目は、親獅子が仔獅子を千尋の谷に突き落とし、自力で登って来させようとするという内容が、そもそも親子で演じるにふさわしく、実際しばしば実の親子が演じています。今回はそれに加えて、毛振りで仔獅子が親獅子の分まで奮闘し、親から子へと確実に世代交代が行われつつあることを見せてくれました。天王寺屋の芸の継承を力強く宣言してくれた連獅子でした。
 数年前、歌舞伎座本公演の舞台で子供を遊ばせてるとしか思えないような大ちゃんの「出演」には「親バカ」の声も聞かれましたが、親バカ結構。この「連獅子」を見る限り、親バカも立派な子育て、伝統芸能を受け継ぐ家の薫陶です。
 この先もまっすぐ力強く成長してくれますように。

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授業が終わると

授業が終わると

 副手さんがお茶とお菓子を出してくれます。

 この幸せなティータイムもあと2週。

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2009.07.07

[演劇]狂ったキッス

 日韓演劇フェスティバル5作品目。台本読んで行きました。全21場(1場平均6分!?)とめまぐるしく場面の変わる脚本をどんなふうに演出するのか興味津々。


2009年6月26日(金)19時
東池袋・あうるすぽっと
下手後方(全席自由席)
作:チョ・ガンファ(조광화)
翻訳:木村典子
演出:鐘下辰男
出演:宇井晴雄、小高仁、前田一世、秦由香里、とみやまあゆみ、中井奈々子、宮山知衣

 シナリオ作家を目指すチャンジョン(小高仁)は、恋人のシンヘ(中井奈々子)に執着している。彼の理想は『嵐が丘』のヒースクリフの愛。シナリオのネタ探しを兼ねた探偵業を始め、買物依存傾向のある妹ウンジョン(とみやまあゆみ)の売春を知る。チャンジョンに夫の素行調査を依頼したヨンエ(秦由香里)はチャンジョンと関係を持つ。ヨンエの夫インホ(宇井晴雄)は大学の教え子シンヘに手を出す一方、ウンジョンを買っている。インホの素行調査をするチャンジョンはこの事実を知って……。
 現代都市に生きる男女五人の愛と情熱を描いた作品。愛を求める情熱が孤独と空虚感の中で空回りし、身勝手な情欲と執着と化して、自らを破滅へと導いていく。

 舞台中央に四辺のみの四角い木枠を置き、これが場面によって向きを変えて、カフェのテーブルやホテルのベッドとなります。周囲には四角いボックスが整然と並べられて、抽象的で無機質な都会を表わしてるのでしょう。
 ちなみに、脚本では、舞台中央に天蓋付きベッド、他にもドレッサーやソファ、テーブルと椅子などを置き、「大きな部屋の内部そのままの雰囲気」と指定されてます。

 刺激的なストーリーが抽象的な舞台の上で淡々と進みます。登場人物はしばしば激情に駆られてセリフを叫びます。そのギャップが、登場人物たちの孤独、空虚、焦燥を感じさせてくれます。
 五人の人物が全員何らかの関係を持ち、その関係性に焦点を当てた脚本なので、各人の背景はほとんど見えません。言わば、タコつぼの愛。性行為が四角い木枠の中の狭い空間で演じられるのは、そうした意味が込められているのでしょう。

 作品のテーマに沿って緻密に計算された演出で、面白かったです。
 その一方で、舞台を見ながら、ふと、韓国の舞台はもっと親近感のある、笑える舞台なのではないか、とも感じました。


 終演後のアフタートークで、へぇ~と思った部分を抜粋してまとめておきます。

◆チョ・ガンファ
◇日本版の感想
 空港から劇場に来る途中、車窓からビルが秩序正しく建ち並ぶ光景を見て、窓の中の人たちに近づきたいが行かれないという思いを抱いた。劇場へ来たら、舞台の上には整然とボックスが並んでいて、先ほどの光景と同じだと思った。洗練されていて素晴らしい舞台だった。

◇韓国の舞台
 初演時には特に若い女性たちに嫌がられた。昨年の再演時には自分が変わったこともあり、80%以上の人によかったと言ってもらえた。初演では叫びが中心だったが、再演では日常的で、ユーモアや笑いのある舞台にした。

◆鐘下辰男
◇この作品を選んだ理由
 日韓交流で日韓の歴史は重要だが、それをあえて抜いて、韓国の現代の芝居を選んだ。

◇スタイリッシュで抽象的な演出の意図は?(観客からの質問)
 作品が人間の関係、愛とか関わることとかを扱っているので、日常性を排除した。日常的にすると「異常な男女の物語」になってしまうので。

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2009.07.06

韓国映画情報/09.07.06

 久しぶりの韓国映画情報、すみません、長いです。やや古めの情報も混じってます。


1月~6月映画産業統計 上半期最高興行作は「ターミネーター4」

 2009年上半期の映画興行成績が出てきています。データだけ簡単に。各数字は順に、「公開日」「全国スクリーン数」「全国観客数」「全国売上高」です。

ターミネーター4
 2009-05-21 704 4,466,142 29,470,969,667
7級公務員
 2009-04-22 475 4,031,831 26,355,104,000
加速スキャンダル
 2008-12-03 405 3,848,803 25,206,120,900
トランスフォーマー
 2009-06-24 1129 3,373,607 22,558,987,833
霜花店
 2008-12-30 499 3,291,708 22,462,516,400
ウォナンソリ
 2009-01-15  20 2,929,704 19,048,137,000
マザー
 2009-05-28 648 2,923,324 19,595,438,500

 たった20のスクリーン数で観客数6位に入ってる 「ウォナンソリ」 が目を引きますね。逆に、1000を超えるスクリーンで公開2週にして4位に食い込んできている「トランスフォーマー」人気も凄いですが。


シネマ銭争(14) 映画料金変遷史
 京郷新聞 2009.07.02

 最近、ロッテシネマ、メガボックス、CGVなどが相次いで映画料金を9,000ウォンに値上げしました。値上げ自体についてはすでにあちこちで話題になっているのですが、この記事は「変遷史」というタイトルの通り、韓国の映画料金の歴史をまとめてくれています。

 面白いので、これもデータだけ抜粋しておきます。
 1990年までは外国映画と韓国映画の料金が別体系となってますので、( )内に外国映画の料金変遷を付記しておきます。どちらも変遷のすべての段階を追ったものではありません。

1963年 55W(70W)
1967年 100W(66年100W)
1975年 500W(73年500W)
1979年 1200W(78年1200W)
1981年 2000W(80年2000W)
1987年 3000W(82年3000W)
1990年 4000W(88年4000W)
1991年 4500W
1992年 5000W
1995年 6000W
2001年 7000W


「誤爆弾」ユ・ヒョンモク監督逝去
 ヘラルド経済 2009.06.29

 以下、他の記事も参照してます。

 ユ・ヒョンモク(유현목、兪賢穆)監督は、1925年黄海道(황해도)生まれ。1946年に越南(脱北)して韓国に入り、東国大・国文学科卒業後、映画の道へ。
 監督デビュー作は1956年「交差路(교차로)」、代表作は1961年「誤発弾(오발탄)」。韓国映画のリアリズムを開拓した監督とされ、「余剰人間(잉여인간)」「カインの後裔(카인의 후예)」「糞礼記(분례기)」などで大鐘賞、青龍賞の監督賞・作品賞を取っています。メガホンをとった映画は40本余り。
 6月28日逝去、享年84歳。

 見たい作品、たくさんあるのですけれど……。
 この記事には「故人の作品世界は、映像で書いた時代の記録かつ戦後の韓国社会の精神的地図として後世に残っている」とあります。

 7月2日の訣別式(告別式)は「大韓民国映画人葬」として挙行され、韓国映画を代表する監督・俳優など大勢の映画関係者が協力・参列したそうです。

 ご冥福をお祈りいたします。


映画製作者チョン・スンヘ氏逝去
 ヘラルド経済 2009.05.18

 いささか旧聞に属するのですが、書き遺しておきたいので。

 5月17日、韓国映画の製作社「朝」の代表であるチョン・スンヘ(정승혜)氏が亡くなりました。享年44歳。
 映画社シンシネ(신씨네)を経て、91年イ・ジュニク(이준익)監督の創立した映画社シネワールド(씨네월드)に入社、「北朝鮮から来た男(간첩 리철진)」「達磨よ、遊ぼう!(달마야 놀자)」「黄山平野(황산벌)」「王の男(왕의 남자)」などを製作。その後、映画社朝(아침)を興し、「ラジオスター(라디오스타)」「とかげの可愛い嘘(도마뱀)」「あなたは遠いところに(님은 먼곳에)」などを製作しています。

 韓国映画界の優れたコピーライターとしても、約800編の韓国映画作品にコピーを残し、数々の名コピーで有名な女性です。才気あふれる文章でコラムニストとしても活躍していました。

 製作した映画のタイトルを眺めただけで、センスのよさ、豊かな才能が感じられます。44歳はあまりに早すぎます。ご本人も無念だったでしょう。韓国映画界にとっても大きな損失でしょう。本当に残念です。

 ご冥福をお祈りいたします。

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2009.07.05

奇ッ怪なことに

奇っ怪なことに

 プロペラの舞台装置は中国に行ってるそうです。いつもお世話になってる芝居のお仲間に、つい先ほど「奇ッ怪」終演後シアタートラム前でばったり遭遇、情報教えてもらいました。

 写真はダブルショットのラテにドーナツ、観劇前の定番です。

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矢車会のドキュメンタリー

 携帯からのポストです。
 ゆっくりパソコンに向かう時間がなく、プロペラ続報、コメントへのお返事、できなくてすみません。もう少しお待ち下さいませ。

 さて、今晩10時から教育テレビで中村富十郎のドキュメンタリーが放送されます。5月27日に行われた「矢車会」関連の映像です。
 「勧進帳」の稽古風景なども撮影してるそうですので、伝統芸能ファンの方はお見逃しなく。


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2009.07.04

プロペラに来てますが

プロペラに来てますが

 ロビーにこんな断り書きが。

 どんな舞台になってるんでしょうか。 演目は「夏の夜の夢」。

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2009.07.03

DVDの静止画キャプチャ

 仕事の資料を作成するのに、DVD画像から静止画をキャプチャしたいと考えて、使えるソフトをネットで探してました。

 フリーソフトで、動作が軽いもので……と勝手な注文ばかりなのですが、ようやく、これは、というものを見つけてダウンロード。外国語版ですが、何とか使えそう。

 ところが、肝心の静止画キャプチャがうまく行きません。メニューに項目はあるのですが、実行してみるとエラーになってしまうのです。
 DVDソフトの側にプロテクトがかかってるのでしょうか……。

 何度か試したものの、結局ダメ。諦めたところで、デフォルトでPCに入っていた Inter Video WinDVD が自動的に起動して、DVDを再生していることに気づきました。

 しかも、このソフトで静止画キャプチャも行けそうな感じ。試してみたら、あっさりできてしまいました。なぁんだ。

 お陰で資料作成はパッチリでした。

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2009.07.02

飲み屋でご飯

飲み屋でご飯

 ホントにご飯ですねぇ。

 マグロの脳天・赤身・中落ち刺身食べ比べとか、マグロ尾の身の唐揚とかも注文したのですが、写真撮る前に食べちゃって。

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景気回復の極私的指標

 昨日、仕事の〆切がいくつか重なっていてバタついてしまったので、気晴らしにコンビニへ出かけて行きました。

 まずは、現実逃避 気分転換のため、たまには月刊の女性ファッション誌を買ってみようかと、手に取りました。あれ? 何か変。

 軽い……薄い……。

 3月、4月頃と比べて、明らかに軽く薄くなってます。以前は片手で支え持って読むのがちょっと辛いくらいの重さだったのですけれど。最新号は楽々。

 広告の出稿量が激減したってことでしょうか。

 次に、ヤケ食い 脳への糖分補給を目的に、ハーゲンダッツでも食べようかと、冷凍庫の棚へ向かいました。新しいソルベが発売されているのを発見。ラ・フランスとフランボワーズの2種類です。美味しそう~と思う前に、あれ? 何やら違和感が。

 安い……小さい……。

 新発売のソルベは、税込242円、内容量100ml。隣に並んでるアイスクリーム(284円)やドルチェ(336円)よりかなり安いし、明らかにカップが小さいです。
 ソルベだから、ではありません。夏季限定ソルベ、去年のアルフォンソマンゴーとワイルドアップル は、内容量120ml、税込284円でしたもの。

 内容量を減らしても価格を下げる戦略に出たってことでしょうか。あのハーゲンダッツが?

 景気回復の兆しが見えてるって本当なのでしょうか……。

 私にとっての個人的な景気回復指標は、<女性ファッション雑誌の厚さと重さ>と<ハーゲンダッツミニカップの価格と内容量>です。
 回復するのは早くて秋頃かなぁ。何の根拠もない無責任な予想ですが。

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2009.07.01

[演劇]ゼブラ

 向田邦子『阿修羅のごとく』をモチーフとする作品。初演の映像を見たことがあり、生で見たいと思っていました。
 作者の田村孝裕は1976年、昭和51年生まれ。「昭和」を実感として描ける最後の世代なのかもしれません。


2009年6月24日(水)18時30分
シアタークリエ
9列9番
作・演出:田村孝裕
出演:斎藤由貴、星野真理、山崎静代、大沢あかね、入江雅人、今井ゆうぞう、是近敦之、矢部太郎、杉村蝉之介、野本光一郎、和田ひろこ、江口のりこ
製作:東宝

 母(和田ひろこ)の女手一つで育てられた四姉妹。長女(斉藤由貴)と四女(大沢あかね)は結婚し、生家に残っているのは次女(星野真里)と三女(山崎静代)だけだが、三女は結婚間近である。母親は入院中で、死期が迫っている。三女の引越し準備と母親の見舞いのため、四姉妹が実家に集まった。
 そこへ訪ねて来る葬儀屋兄弟(杉村蝉之介、野本光一郎)、姉妹が幼い日に家を出て行った父親の存在。四姉妹それぞれの事情。隠されていたことが次第に明らかになっていく……。

 舞台装置は「昭和の日本の家」。茶の間を中心とした懐かしい空間です。
 四姉妹がそれぞれ典型的でかつ個性的。斉藤由貴っていつの間にか、いいお母さん、おばさんができる役者になってるんですね。しっかり者で心の温かい「長女」によくはまってました。入江雅人の「優しさの裏の優柔不断」な夫とともに、いかにもいそうな現実味ある夫婦でした。

 初日間近に檀れいが病気で降板、次女役は星野真理が代わって出演することに。急遽決定して短時間で舞台に臨んだとは思えない、堂々たる芝居でした。

 この芝居、初演の映像を見ています。その時は、四姉妹の子供時代の場面がドタバタし過ぎていて違和感があったのですが、今回は子供時代と大人になった現在とがしっくり噛み合っていました。作品の根幹が安定し、四姉妹と母が過ごした時間の流れ、家族の日々が素直に受け止められました。
 また、葬儀屋兄弟の嘔吐騒動や四女の幼馴染(矢部太郎)のトンチンカンな会話といったコミカルな場面も、突出することなくうまく機能していたように思います。

 見終わって、姉妹っていいなぁ、母と娘っていいなぁ、としんみり思いました。

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