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2009.10.07

[歌舞伎]十月歌舞伎座 夜の部

 開演前、3階大向こうさんたちのたまり場スペースで、山川静夫さんをお見かけしました。ここにいらっしゃるってことは、大向こう掛けにきたってことです。ラッキー!
 山川さんの大向こう、しっかり聞きました。さよなら公演の感慨も一入深く。


2009年10月3日(土)16時30分
歌舞伎座
3階1列33番

『義経千本桜』の半通しです。

「渡海屋・大物浦」
 幕開き、女中二人は歌女之丞、歌江コンビ。この二人の芝居はもっと見たいです。
 段四郎の弁慶が眠っているお安を跨ごうとする件、その立ち位置から跨ぐのは不自然だって。

 さて、玉三郎のお柳、意外にサラサラしてます。典侍局になっての奥座敷、自害とも。抑えて抑えて「女方」やってるのかも。
 吉右衛門の銀平もスッキリした印象。鎌倉武士へのセリフも、調子をつけずストレートに。
 この芝居、仁左衛門の銀平実は知盛、芝翫の女房お柳実は典侍局(松竹DVD)で何度も見てます。その二人に比べると、あっさりした芝居です。

 富十郎の義経、失礼ながら予想外にキレイでした。齢八十にして初役だそうで、それがこんなに凛々しい御曹司。天王寺屋がすごいのか、歌舞伎って芸能がすごいのか。

 大物浦の浜辺で、段四郎の弁慶、富十郎の義経となると、見ているこちらがドキドキ。まだ三日目だし。幸いハラハラは杞憂に終わり、重鎮が揃った重みのある場になりました。この場のこの二人を見てたら、なぜだか、歌舞伎座さよならなんだなぁという実感がしみじみ迫って来て。
 吉右衛門の知盛は、天皇を探す呼び声から六道まで、過不足なく立派な平家の武将知盛でした。入水の背ギバ、鮮やかでした。

「吉野山」
 菊五郎の忠信に、菊之助の静御前。
 菊五郎って、菊之助と踊る時は、すごく抑制しているような気がします。花四天との立回りは、さすが音羽屋。気持ちいい。

 松緑の藤太。最近この手の役がよくつきますね。声が良くなってます。昼の部「蜘蛛の拍子舞」でも思ったのですが、足拍子がもう少し軽くならないかな。そろそろ「元気いっぱい」を卒業してもよいでしょう。

「川連法眼館」
 狐忠信は音羽屋の型なので、比較的、万事おとなしめ。以前はもっと愛嬌たっぷりに演じていたような記憶がありますが。
 最初の出の人間の忠信が絶対狐には見えない忠信で、菊五郎はうまいなぁと。この人、ちょっとした匙加減は自由自在にできるんじゃないかと思う時がよくあります。

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