[文楽]初春文楽公演 第一部
最後の演目『日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)』「渡し場の段」は、安珍を慕う清姫が嫉妬心から大蛇になってしまうお話。大蛇になった清姫が、男を追って日高川に飛び込み、川を泳いで渡るのが見せ場です。
元競泳選手のワタシ、この場を見る度に清姫の泳法チェックに余念がありません。今回の清姫は、日高川をほとんどバタ足で泳ぎ切りました。マイケル・フェルプス顔負けの脚力です。
いつだったか、バタフライの清姫もいました。バタフライは最もスピードが出る泳法なので、最後まで体力が持つなら正しい選択。とは言え、流れる川をバタフライで横断するなんて、普通は絶対無理です。
向こう岸までバタフライで泳ぎ切った清姫に、嫉妬に狂った女は怖い……と呟いたものでした。
1月16日(土)11時
国立文楽劇場
12列36番
『伽羅先代萩』
「竹の間の段」
太夫の声が出てないのは、朝イチだから? 昨日から昼夜演目入れ替えで、スケジュールが変わったばかりだから? それでもきっちりコンディション整えてくるのがプロですよね。
政岡の松香大夫、八汐の咲甫大夫はよかったです。宗助の三味線、音に奥行きがあるようで、面白いなぁと思いました。音が変わって来てるので、このところ注目してます。
「御殿の段」
切の住大夫、年々パワーが落ちつつも、やはり上手いです。そのため、住大夫の持ち場でついうとうとしてしまうことが多くなりました。贅沢なことです。
奥の津駒大夫、すごく良い部分とそうでない部分とまだらでした。最初から最後まで良い時の語りで通せれば凄いと思うのですが。
『お夏/清十郎 寿連理の松』
「湊町の段」
十人の人物が次から次へと登場するのですが、嶋大夫がきっちり語り分けて、安心して観られました。
『日高川入相花王』
「渡し場の段」
脇役の船頭が素晴らしかったです。津国大夫の泥臭さのある語り、清志郎ののびやかな三味線、幸助の大きな振り、三業揃って、楽しく聴きごたえ見応えのある役になってました。面白かった~。
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