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2010.02.09

[文楽]二月公演 第一部

 東京の文楽公演はこの日が今年の初日でした。幕開きの三番叟も清々しく。平日なのにほぼ満席。


2月5日(金)11時
国立小劇場
8列19番

『花競四季寿』万才・海女・関寺小町・鷺娘
 清治の三味線すごいです。一人だけ、ケタ違いな楽器を使ってるのではないかと思えるほど。宗助、音が重くなりつつあり、ちょっと苦戦してる印象。
 呂勢の語りに面白味が増しているのが楽しみ。「関寺小町」、後半にもう一度聞いてみたいです。
 その「関寺小町」、前の「海女」が終わって暗転のまま謡ガカリの文句で始まり、舞台中央に照明が当たるとそこに老いさらばえた小町の姿が浮かび上がる、という演出。効果的な演出だとは思うのですが、小町を遣うのが文雀の今回、演出を変えるか、照明を調整するか、ちと工夫しないと……と思ってしましました。すいません。
 「海女」で海女を遣った清十郎、踊れますねぇ。首の振り方に、娘らしさが漂いました。さらに海女の左遣い。差す手引く手の美しさ、すばらしかったです。どなただったのか知りたいなぁ。

『嬢景清八嶋日記』
「花菱屋の段」
 千歳、面白いのですが、お糸が今ひとつ。爺婆は上手いんですけれど、娘がねぇ。人使いが荒く口うるさい花菱屋の後妻が、憎たらしいのに憎めない婆に見えるのはさすが。

「日向嶋の段」
 いやはや大曲ですねぇ。冒頭延々と景清一人の述懐が続きます。人形も景清一体のみ。人形は振りに変化をつけるのが大変そう。さらに、娘が来れば景清は死んだと突き放し、百姓に嫁いだと聞けば突慳貪にぼいまくり、娘が自分のために身を売ったと知れば船に向かって絶叫する。聴く側の身体が凝り固まってしまうような曲でした。
 咲大夫、燕三、熱演。玉女の豪快な遣い方が、景清によく合ってました。

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