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2010年2月

2010.02.28

今日のランチ

今日のランチ

 Bunkamuraのロビーラウンジで、公演記念特別メニューの小龍包とジャスミンティーのセットです。

 小龍包、美味しいひと口肉まんでした。(^_-)

 これから『上海バンスキング』!

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韓国映画情報/10.02.28

 今回は、「韓国映画の情報」ではなく「韓国の映画情報」です。
 『アバター』が韓国の歴代興行第1位に躍り出ました。初めの記事は記録達成までの観客動員数とスクリーン数の推移を記したもの、後の記事は映画関係者のコメントを集めたものです。『アバター』人気の要因分析部分は省略して(日本と同じなので)、韓国映画界への影響、韓国映画との比較について語った部分を抄出しました。

 今、劇場で見たい映画が2本あります。1本は『アバター』。もう1本は、わずか1万5000ドルの低予算で製作され、全米興行収入第1位を記録した『パラノーマル・アクティビティ』。でも……


『アバター』、『怪物』を抜いて映画興行順位1位
 聯合ニュース 2010.02.27

-公開72日で1301万突破…映画興行史に新たなマイルストーン-
-全体売上の半分以上を3Dで獲得…韓国の『アバター』売上は世界第8位-

 ジェームズ・キャメロン監督の3次元立体映画『アバター』が、ポン・ジュノ(봉준호)監督の『グエムル(괴물)』(2006)を抜き、映画興行順位(観客数基準)1位に上がった。(略)

 『アバター』はこれにより4年ぶりに興行新記録を打ち立て、韓国映画の興行史を新たに書き換えた。
 昨年12月17日に公開された『アバター』は、公開24日で『トランスフォーマー:リベンジ』(2009)がこれまで保有していた外国映画最多観客記録(約744万人)を更新したのに続き、72日で歴代最高興行記録を保有していた『グエムル』も超えた。『グエムル』は公開80日での1301万人到達だった。

 最も速いスピードによる歴代最高売上も達成した。
 『アバター』は公開32日で『海雲台(해운대)』(810億ウォン、80日)を圧し、劇場入場券販売売上歴代1位を更新した。『アバター』の入場券売上は、27日現在、約1200億ウォンに及ぶ。

 『アバター』の売上スピードがこのように速かった理由は、観覧料が最大2倍(1万6000ウォン)高い3D上映が可能だったためだ。配給社側は、全体売上の56%を3D上映を通して得たと明らかにしている。

 『アバター』は昨年クリスマス前後に最大680ほどのスクリーンで上映され、公開して3ヶ月近く経った現在も240~260の上映スクリーンを維持している。この内、3D上映スクリーンは122ヶ所だ。

 『アバター』は11週目に前売占有率で1位を記録していることから、配給社側も200程度のスクリーンを当分の間維持するという立場であり、新記録更新はまだ続く見通しだ。(略)

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 『アバター』が『グエムル』を抜きましたか~。年末来の勢いを眺めていて、いずれ抜くだろうとは思ってましたが、速かったですねぇ。もっとも韓国のような国では、スピードがなければ記録達成もないのかもしれません。

 興味を引かれるのは、この映画、どう考えても中高年層が見に行くとは思えないのに、1301万突破という点。1300万人って、韓国人の3.8人に1人が見た計算です。「12歳以上観覧可」の作品ですから、13歳から45歳ぐらいまでの人たちが大挙見に行ったのでしょうか、それとも若者がリピートしてるのでしょうか。

 また、料金が最大2倍となってるにも関わらず、この人気。韓国人が1万6000ウォン払って劇場映画を見る日がこんなに早く来るとはねぇ……。まさに「予想できなかった」です。

 先日、『アバター』をソウルの劇場で見たという韓国人に感想を聞く機会がありました。「とにかくすごかった~。『アバター』の後に続けて『チョン・ウチ(전우치)』を見たら、CGやアクションが比較にならないくらい見劣りしてしまってガッカリ。『チョン・ウチ』は『アバター』より先に見ないとダメ」と言われました。

 幸い『チョン・ウチ』はすでに見てるので、近々『アバター』を見に行こうと思います。


『グエムル』を超えた『アバター』…「予想できなかったこと」
 聯合ニュース 2010.02.27

 ジェームズ・キャメロンの力作『アバター』がすべての韓国映画を打ち負かし、韓国における劇場公開映画の歴代興行順位の頂上に立った。

 国内映画界は「予想できなかったが、驚くことでもない」と、さらなる新たな挑戦課題と受け止めている。

 CJエンターテイメント(CJ엔터테인먼트)のチェ・ジュンファン(최준환)映画事業本部長は「3Dは新しい技術で大きな反響を引き起こすだろうと思ったが、ここまでとは予想できなかった」と話した。(略)

 チェ本部長は「これが韓国映画の新たな目標になったのではなく、韓国映画が進むべきいくつかの道の中のまた異なる一つの道が生じただけ」と述べた。

 映画社「家」(영화사 집)のイ・ユジン(이유진)代表も「初め『アバター』を見た時、新しい経験をする感じはあったが、このように記録を破るとは予想できなかった」と述べた。

 イ代表は、「我が国は、一人の監督に10年間、4000億ドルをつぎ込んで、待つことができる環境になっていない」と言い、「想像するすべてのことを実現させることのできるハリウッドの資本と環境は恐ろしいが、我々は我々の得意なことをしっかりやり遂げることが重要だ」と語った。(略)

 3D映画を準備しているユン・ジェギュン(윤제균)監督も「ここまでとは予想できなかった」と言い、「残念なことも事実だが、ともあれ記録は破られるためにあるのだから、努力するしかない」と話した。(略)

 彼は「今や韓国映画の競争相手は自国の映画でないことが明らかになった」と言い、「以前は韓国映画プレミアムという観客の愛国主義があったが、今はそれが通じない」と指摘した。

 『王の男(왕의 남자)』を演出したイ・ジュニク(이준익)監督は「韓国映画全体の年間製作費の2倍以上を投入、品質もよいのだから観客が熱狂するのは必然」と述べ、「結果的として『アバター』が1位となったのは当然」と話す。

 イ監督は「ハリウッドはすでに作った技術を売ろうと血眼になっているため、その技術を学んで、さらによいものを作ればいい」とし、「問題は、とてつもなく差のある労働力と資本」と指摘した。

 彼は「当面、3D技術を追求することも重要だが、韓国映画に対する製作費が減少する中で、製作から優秀な人材が離れて行く状況を解決するのがさらに大きな問題」と指摘している。

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 いろいろな人がいろいろなことを言っていて面白いですね。
 結論は、ハリウッドの資本には適わないので、韓国映画は別の道を模索しなければ、ってことでしょうか。

 韓国映画を特別扱いしてくれる観客の愛国主義はもう当てにできないとか、製作費が減ったせいで製作に優秀な人材が確保できなくなっているというのは、3Dとは直接関係ない話なのですが、韓国映画のこのような構造的な問題が『アバター』によって改めて浮き彫りにされているのですね。

 これまで韓国はハリウッドの大作がヒットしにくい国だったのですが、『アバター』の登場で今後の状況はがらっと変わっていくかもしれません。スクリーンクォーター制も揺れているようですし、今年の韓国映画界は<韓国映画vs外国映画>の勝負の行方が注目されます。

 ハリウッドの資本力云々とくれば、1万5000ドルの製作費で全米興行収入第1位になっちゃた『パラノーマル・アクティビティ』、やっぱり見たいのです。ところが、ホラーが苦手なワタシ。とっても見たいけど絶対見たくない。あぁ、どうしょう。

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2010.02.27

劇場行ったり、DVD見たり

2月22日(月)
 前日一段落したはずの仕事に、早速問合せが来て、再燃。

 夜、銕仙会能楽研修所にて「船弁慶三体」。能「船弁慶」の後場、文楽『義経千本桜』の「幽霊の段」、落語「船弁慶」と、異なる三つの芸能で平知盛を主人公とした「船弁慶」ものを楽しむ会。
 会場は超満員でぎゅうぎゅう詰め。熱気あふれる公演でした。

Funabenkei_2

2月23日(火)
 午後、東池袋のあうるすぽっとで dashプロデュース『かげぜん』。「dash」は、「歌舞伎俳優・中村亀鶴が現代劇の俳優・増沢望、音楽家・奥田祐と共に現代劇に挑むシリーズ企画」だそうで、シリーズっていうからには今後も続けて行くつもりがあるのでしょうね。

 夜は日経ホール主催の桐竹勘十郎プロデュース「KANJURO 人形の世界」を予定していたのですが、チケットが取れてなくてパス。ところが、後から実はチケット確保できていたと判明、大ショックでした。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。>関係者様
 プログラムに文楽『義経千本桜』「幽霊の段」があり、前日の舞台と聴き比べ・見比べできると楽しみにしていたのです。前日は千歳・宗助・玉女、この日は呂勢・燕三・勘十郎。あぁ、聴き比べたかった、見比べかった~。

 時間ができてしまったので、DVD『リトル・ダンサー』鑑賞。初見。いい映画ですねぇ。

2月24日(水)
 今週はずっと引きこもり仕事。その合間に劇場行ったり、DVD見たり、オリンピック応援したり。

 昼、女子フィギュアのショートプログラムをTV観戦。キム・ヨナと浅田真央、二人の天才が同時代に生まれてしまったことを不運と捉えるか、幸運と見るか。

 DVD『レインマン』鑑賞。以前テレビ放映を中途半端に見てしまい、それきりになってました。改めてきちんと見ると、よくできた作品ですね。
 これで韓国の演劇『レインマン(레인맨)』の予習はバッチリ、舞台を見るのが楽しみです。

Rainman
 画像はこちらからお借りしました。

 夜、ジムでマシンと有酸素。

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2010.02.26

[映画]牛の鈴音/워낭소리

 やっと見てきました。話題の韓国ドキュメンタリー映画。
 映画についてはこちらの公式サイトをご覧下さい。

 個人的感慨。春の場面で、山の斜面に咲き乱れるケナリ(개나리、レンギョウ)とチンダルレ(진달래、山ツツジ)がしみじみ懐かしかったです。韓国で春の訪れを告げる象徴的な花。今年ももうすぐ咲き始めるはずです。


『牛の鈴音』
2月17日(水)17時25分
シネパトス銀座

 上記公式サイトからストーリーの冒頭だけ引用しておきます。
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 79歳になる農夫のチェ爺さんには30年もともに働いてきた牛がいる。
 牛の寿命は15年ほどなのに、この牛は40年も生きている。
 今では誰もが耕作機械を使うのに、頑固なお爺さんは牛と働きつづける。
 牛が食べる草が毒になるからと畑に農薬をまくこともしない。
 そんなお爺さんに長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。
 しかしある日かかりつけの獣医がこの牛はそろそろ寿命だ。
 今年の冬は越せないだろうと告げる。
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 90分の上演時間がとても濃い時間でした。英題は『Old Partner』。老いた農夫と彼の牛に焦点が当てられているのですが、その農作業が圧巻でした。韓国で、今の時代にこんな農業をやってる人がまだいるんだ、という驚き。

 田畑は牛を使って耕す。田んぼに苗を植えるのも手作業。雑草は鎌を片手に這いつくばって刈り取る。実った稲を刈り取るのも鎌。脱穀は千歯扱き。
 江戸時代に農業生産を飛躍的に増加させた原動力となった発明品の農具が、次々に登場するのです。牛に馬鍬引かせて畑を耕すところなんて、初めて見たかも。
 スクリーンの中でチェ爺さんの農作業の場面には、必ず、耕運機で畑を耕し、田植機に乗って田植えをし、農薬をまき、電動脱穀機を使う隣人の姿が背景に入っています。

 映画の焦点は老いた農夫と老いた牛なのですが、映像が映し出しているのは昔のやり方そのままで農業を続けている人と牛とその暮らしぶり。

 秋夕にはすでに中年となった子供たちが孫を連れて遊びに来ます。大勢で賑やかな食事の風景、暖かな家族愛の光景。でも、子供たちは誰も農業を継がず、実家を離れて都会で生活して、正月と秋夕にだけ実家に帰ってくるらしいという様子も窺われます。
 チェ爺さんは死ぬまで田畑で働き続けるつもりだし、奥さんのお婆さんも「子供たちと一緒には暮らせない、気を遣って肩身の狭い生活はイヤ」と。

 だから、老夫婦と老いた牛は、韓国の田舎の片隅に確かに存在しながら、静かに滅び行く存在です。
 「そろそろ寿命だ。今年の冬は越せないだろう」
 寿命が尽きようとしているのは、チェ爺さんたちの暮らし。

 90分間の短い映画ですが、とても長い時間が流れたように感じられた映画でした。

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2010.02.25

韓国演劇ミュージカル情報/10.02.25

 演劇ミュージカル情報というより、テグ(대구、大邱)情報と言った方がよいかも。
 2000年2月~2001年11月までテグに住んでた私。テミョンに遊びに行きたい~。チュンアン洞を歩きたい~。懐かしい、テグ、私の故郷。


4人4色『Morzart!』「2月26日テグで会いましょう」
キム・ジュンス、パク・コニョン、イム・テヒョン、パク・ウンテ、舞台でそれぞれに異なった魅力を発散

 ブレイクニュース 2010.02.25

 (略)
 ミュージカル『MOZART!』の興行業績でさしおくことができないのは、キムジュンス(김준수)-東方神起(동방신기)、シア・ジュンス(시아준수)-のミュージカルデビューだ。マーケティング的にキム・ジュンスのミュージカルデビューはそれこそホットイシューだが、それだけに憂慮の声も大きかった。しかし、結果は意外の成功だった。アイドルスターという偏見を打ち破り、感性的な声と劇に対する真摯な分析で舞台を掌握した。

 キャスティングのイシューは、キム・ジュンスにだけ限定されない。ミュージカルスターであり映画俳優としても活躍しているパク・コニョン(박건형)、柔らかい声と歌唱力で感性を震わせたイム・テギョン(임태경)、完璧な高音で賛辞を受けたパク・ウンテ(박은태)まで、それぞれが異なった色合いで、4人のモーツァルトが彼らの魅力を舞台上で思い切り発揮した。この他にも、『MOZART!』はソ・ボムソク(서범석)、チョン・ソナ(정선아)、シン・ヨンスク(신영숙)、ユン・ヒョンリョル(윤형렬)、ミン・ヨンギ(민영기)、ペ・ヘソン(배해선)、イ・ギョンミ(이경미)等の堂々たるミュージカル俳優が完璧に近いハーモニーを見せてくれたために光輝くことができた。(略)

 ミュージカル『MOZART!』のこのような成功神話と感動が2月26日からテグ(대구)で続けられる。すでに23日舞台セットアップに入り、26日のオープンを前にして、『MOZART!』テグ公演は地方公演史上最初の有料観客1万人突破という記録を打ち立てるほどに、ミュージカルファンの大きな関心を集めている。(略)

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 ジュンス出演回のチケットがあっという間に売り切れたり、公演期間中に急遽OSTが発売されたり、早くも「2010年最高のミュージカル」といった賛辞が寄せられているミュージカル『MOZART!』。
 ソウル公演は千秋楽を迎え、明日から地方公演が始まります。

 その皮切りとなるテグ公演、チケットの売れ行きも上々のようで、「有料観客数」が1万人を超えたことが話題になっています。逆に言えば、これまでの地方公演はどれだけタダ券がばら撒かれていたか、ってことなのですけれど。
 私がテグに住んでた頃の感覚では、12万ウォンのミュージカルチケットなんて「はぁ?そんなの誰が買うの?」ですし、年に1度の「NANTA!」を大喜びで見に行ったことを思えば、ソウルと同じ舞台がテグで10日間も上演されるなんて「夢みたい」な話です。

 韓国ミュージカル、市場も確実に成長してますね。日本でも、これだけの大型ミュージカルを10日間上演できる地方都市は限られてるだろうと思うのです。もっとも、テグの有料観客1万人、半分はソウル圏の人で、1割はぐらいは日本人と中国人なのかもしれませんが。

 ミュージカル『MOZART!』テグ公演は、2月26日~3月7日、ケミョンアートセンター(계명아트센터)にて。


「テグのヘファ洞」、テミョン公演文化街
 ニューシス 2010.02.25

 ケミョン大テミョンキャンパス(계명대 대명캠퍼스)一帯がテグ(대구)の公演芸術文化の中心地として大変身を予告している。
 飲み屋と食べ物屋の代わりに、各種の劇団と小劇場が集まり、テグの新たな芸術村として生まれ変わりつつあるのだ。

 これにより、南区庁とテミョン公演文化街運営委員会は、この一帯を「テミョン公演文化街」に造り上げることとし、27日宣言式を開く。(略)

 テミョン公演文化街造成事業は、各種の劇場、劇団、音楽学院が密集しているケミョン大学校テミョンキャンパス一帯を芸術家たちの自由な創作活動と観客との密接な交流のための公演芸術文化空間として造りあげる。

 このため、昨年11月「テミョン公演文化街」を象徴する造形物と案内看板を設置し、現在チケット販売と各種講演情報を提供する総合情報案内センターも運営中だ。

 現在、テミョン公演文化街には、劇団ハヌルリム(한울림)、ウジョン(우전)、ビンテージ(빈티지)、イェジョン(예전)、エクター・ストーリー(엑터 스토리)の5ヶ所の小劇場を始め、韓国俳優協会テグ支部、ミュージカル劇団MACなど13の劇団、ヨンナムオペラ団(영남오페라단)とロイヤルオペラ団(로얄오페라단)などオペラ団と各種個人音楽練習室、3つの合唱団事務所と民謡及びプンムル(풍물)教室など50に達する劇団と音楽関連事業が集まっている。
 20人ほどの専業美術家のアトリエもある。(略)

 イム・ビョンホン(임병헌)南区庁長は「自生的な基盤を元に作られた文化街であるだけに、その流れが持続的に維持されるように、自治体レベルでの積極的な支援と関心を注ぎたい」とし、「将来、テグの代表的な文化商品としてその役割を担ってくれることを期待する」と述べている。

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 記事の見出しに「テグのヘファ洞」とあるのは、ソウルのヘファ洞(혜화동、恵化洞)すなわちテハンノ(대학로、大学路)を指しています。ケミョン大テミョンキャンパス一帯を「テグの大学路」にしようということですね。

 テグを代表する大学であるケミョン大周辺は、若者の集まる街、大学生の遊び場所として人気の地区です。そこに自然と集まってきた劇団や劇場を自治体が後押しすることにしたというニュースです。

 テグは元々歴史も伝統もある町で、都市としての成熟度も高い地方都市です。近年では、他に先駆けてオペラハウスを建設したり、テグ国際ミュージカルフェスティバルを開催するなど、公演文化に積極的な姿勢を推し進めてきた都市でもあります。その裏には、伝統産業である繊維業界の衰退、キム・デジュン(김대중)政権下での不遇などにより、新たな産業育成を迫られていたという事情があるのですが。

 先にあげたミュージカル『MOZART!』の記事とも関連しますが、大型公演を支える観客が育ち、公演の市場が形成されつつあるテグ。「テグの大学路」にも期待したいです。

 ちなみに、テグ在住時に勤務していたヨンナム(영남)大学校の女子学生たちは皆、「ソウルで一番行きたい所はマロニエ公園、大学路で恋人とデートするのが夢」でした。文化の香り漂うオシャレで素敵な大学路は、地方都市に生まれ育った若者たちの憧れの街。

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2010.02.24

歌舞伎座さよなら楽屋

2月20日(土)
 江戸時代の資料のデータ入力。

 夕方から歌舞伎座の楽屋へ。名残の訪問です。
 楽屋全体のスペースは相当広いのですが、パーティションで仕切られたそれぞれの区画は狭い空間。それでも、整理整頓してすっきり使ってらっしゃいます。実際、とても使いやすい楽屋だそうです。
 これがあと2ヶ月で全部なくなってしまうと想像すると、寂しい限りです。取り返しのつかない何かが失われてしまうような。

 新しい歌舞伎座の楽屋が、役者さん始め楽屋を使うすべての方々にとって、居心地よく使い勝手のよい場になることを願ってます。

Imgp7138
 楽屋周辺のひとコマ

2月21日(日)
 江戸時代の資料のデータ入力を終え、ワード文書にまとめてメール送信。先月来の仕事がこれで一段落。

 TSUTAYAから「DVDレンタル準新作・旧作100円」という期間限定クーポンが来たので、この機会に一気に6本レンタルしちゃいました。韓国での舞台を楽しみに『レインマン』『リトル・ダンサー』、コメント欄で教えていただいたロマン・ポランスキー監督『赤い航路』等々。見る時間、取れるんでしょうか。

 夜、プールへ。1200m/35min。泳ぎながら、マスターズ大会への課題として3つの方向を考えました。1、スピードを重視して泳法改造。要筋力トレーニング。2、持久力を生かした省エネ泳法定着。要心肺機能トレーニング。3、1と2の中間を狙う。次の大会の結果だけを考えるなら2、数年先の結果を考えるなら1。さぁ、どうしよう。

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2010.02.23

[演劇]えれがんす

 劇中、シンクロナイズドスイミングのオリンピック選手だったという設定の木野花が、オリンピックでの最高の演技を思い出して語る、こんなセリフがありました。記憶で書いてるので不正確ですが。

 「あの時は水の抵抗も全然感じなかった」

 水の抵抗感じなかったら、浮力も推進力も得られないってば。
 元競泳選手のワタシ、客席でツッコミ入れてました。


『えれがんす』
2月7日(日)13時30分
紀伊國屋ホール
作:千葉雅子・マギー
演出:千葉雅子
出演:渡辺えり、木野花、梅沢昌代、八嶋智人、中村倫也、コ・スヒ
企画・製作:シス・カンパニー

 面白かった~。
 人物と人間関係の設定にいろいろムリがあって、ありっこない話なのですが、それでも腕のある役者が集まって、それぞれの持ち味しっかり出すと、こんなに面白くできちゃうんだ~という芝居でした。

 川上あい子(木野花)はシンクロの元オリンピック選手で、スイミングクラブを経営していたが、クラブは倒産。今日夕方までに建物を明け渡すため、韓国人留学生のイ・スミン(コ・スヒ)と片付けをしている。そこへ、親友でフィギュアスケート選手出身の鶴岡真紀子(渡辺えり)、あい子の妹であい子と真紀子がタレント業をしていた時のマネージャーでもある川上れい子(梅沢昌代)、三流スポーツジャーナリストの宮優(八嶋智人)、あい子とれい子の弟であり真紀子が一時付き合っていた勇一の息子・悦太郎(中村倫也)がやって来て……というお話。

 渡辺えりと木野花の漫才で始まります。これがかなり長くてグダグダで、この芝居、何がどうなってるのか……と不安になります。しかも、この日は、オチで渡辺えりがマジでトチって、別の意味で客席大笑い。

 90分足らずの芝居で、60分くらいまで、「どうしてこの芝居にコ・スヒを使ったのだろう?」と訝しく思い続けてました。演技に定評のあるコ・スヒが、日本語の不自由な韓国人留学生という設定で、部屋の片付けに使われてるだけ。そこらを歩いてるホンモノの留学生を連れて来てやらせてもよさそうな役に見えるのです。
 ところが、ラスト30分で、コ・スヒの真価と存在意義が十二分に発揮されました。様々な思惑や拘りがあって本音で語り合えないあい子、真紀子、れい子の三人に対して、コ・スヒ演じるイ・スミンは「言いたいことは全部言ちゃって」と腹を割って互いの想いをぶつけ合うことを熱く主張。これがもう、まさに、韓国人と日本人なのですね。そうそう韓国人ってそうだよね、日本人ってそうなんだよね、と。
 そもそも、スミンが寡黙だったのは、あい子がスミンは日本語がろくにできないと勝手に思い込んで接したためで、スミンは日本語の会話をほぼ理解できるし、かなりスムーズにしゃべることもできると判明するのですが、このあたりのすれ違いも、日本人と韓国人の間でいかにも起こりそうなことで、うんうん、日本人ってそうだよね~と、じわーっと共感。

 もしかしたら、他の日本人のお客さんと私とで感動のポイントずれてるのかもしれませんが、でも、コ・スヒの起用はそういうことを伝えたかったのですよね。
 濃いキャストを十分に生かした、密度の濃い90分でした。

 猫のホテルと千葉雅子は、2006年8月本多劇場の『電界』を見てます。これも中途半端っぽい話なのに、不思議と後味は悪くなく何となく心に残る芝居でした。意外に好きかも。千葉雅子の脚本。

 ちなみに、この日は、今は無き @nifty・FSTAGE の旧メンバーが集う mixi コミュニティのオフに参加しての観劇でした。参加者4名のミニオフでしたが、観劇後のお茶会は、芝居の感想、最近見た芝居とこれから見る芝居の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごせました。皆さま、ありがとうございました。

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ごちゃまぜの日々

2月18日(木)
 午後からくずし字のセミナー。『怪物つれづれ雑談』第九話「青柳が井の話」。ある長者の家の妾と従僕の密通が露見、二人共に井戸に投げ込まれる、という話です。
 冒頭に「韓詩外伝に曰」として漢籍からの引用があるのですが、出典を確かめてみると、実際は『韓詩外伝』でなく『礼記』からの不正確な引用でした。
 江戸の人にとっての漢籍の価値観、人間の肉体と霊魂の捉え方等々、検討課題の多い内容でした。

 受講生の皆さん、くずし字をどんどん読めるようになってらっしゃいます。このテキストはあと3~4回で終わる予定で、そろそろ次のテキストを何にするか考えてるのですが、少しレベルアップしても大丈夫そう。頼もしいです。

Bakemono09
 第九話「青柳が井の話」の全文。
 皆さん自力でもかなり読めてるようです。

 帰途、アメ横へ寄って練習用の水着を購入しました。次回マスターズの登録締切は今月末。エントリー種目を決めるためのタイムトライアルをしてみなくては。

2月19日(金)
 江戸時代の資料のデータ入力。

 この数日、twitter の使い方を思案してます。アカウントは1年近く前に取ったのですが、有効な使途を思いつかず、ずっと放置してました。先月、舞台公演の現場の情報は twitter に最も速く流れると気づき、前線復帰。とはいえ、徒手空拳でどう戦えばよいものか。

 夜、ジムでマシンと有酸素。バイク漕ぎながら、フィギュア男子フリーのリプレイ映像を見てました。演技中に靴紐切れる人、4回転に失敗して銅の人、4回転をこなして銀の人、4回転を回避して金の人。各選手が選択を下したギリギリの局面を想像すると、どの選手の決断にも尊敬の念を覚えます。

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2010.02.22

『ジキル&ハイド』オーディション現場

 ネットで情報検索してる時にひっかかってきた動画をご紹介。

 タイトルは「ポスト チョ・スンウを探せ!(포스트 조승우를 찾아라!)」 この秋から上演予定のミュージカル『ジキル&ハイド(지킬 앤 하이드)』の1次オーディションの様子を撮った4分ほどの映像です。

 2010 ミュージカル『ジキル&ハイド』オーディション現場

 「This Is The Moment」を「지금 이 순간~note」と、いろんなジキルさんが歌ってます。お暇な時にお楽しみ下さいませ。

 公演予定は、2010年11月23日~2011年5月1日、シャーロッテシアター(샤롯데씨어터)にて。

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今が旬のランチパック

Imgp7141

 知る人ぞ知る吉積サイモンさんのブログで見て、「欲しい!」と思ってたら、地元の MINISTOP で見つけちゃいました。
 東京マラソンとのコラボらしいのですが、それなら他のランドスケープを描いたものもあるのかな。

 賞味期限は明日。もったいなくて食べられないかも……。

 惟一残念なのは、歌舞伎座なう、の姿じゃないこと。さよなら公演が続く今の歌舞伎座は、昨年11月からずっと、破風の上に櫓が上がってるのです。イラストレーターさん、従来の資料で描いたのね。

 櫓があれば完璧なんだけど……と惜しみつつ食べよう。

Imgp6856
櫓が上がってる今の歌舞伎座

☆関連記事
 歌舞伎座さよなら「櫓」

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韓国演劇情報/10.02.22

 韓国内での海外演劇作品の上演についての著作権料の問題を指摘した記事です。やや恣意的な記事ですが、韓国内で著作権料についての話題が公に取り上げられるようになってきた一例として掲げておきます。
 この問題に関心のある方は、以前紹介した『Guys & Dolls』版権問題の記事もあわせてご覧下さい。


『欲望という名の電車』著作権を支払うまでにかかった時間は?
 日刊スポーツ 2010.02.21

 (略)
 3月19日から大学路・東崇アートセンター(동숭아트센터)でこの作品を舞台にかける演劇熱戦(연극열전)側は、18日、「国内で最初に正式な公演著作権を獲得して公演する」と報道資料に自慢げに発表した。『欲望という名の電車(욕망이라는 이름의 전차)』は、1955年ユ・チジン(유치진)演出でウォンカクサ(원각사)により国内で初演されて以来、ほとんど毎年上演されてきた。それでありながら、国内初演以後、著作権を支払うのに55年かかった。我々は、有名な人気作品を55年もの間タダで公演していた計算だ。(略)

 大学路の一部公演が、今もなおきちんと著作権を支払われないまま上演されている。制作費の規模が大きいミュージカルも、著作権を支払い始めたのはほんの10年前だ。1999年、ミュージカル『ザ・ライフ(더 라이프)』が著作権を支払って上演されるというので、国内で話題になったほどだ。過去、その対価を支払って上演権を獲得した国内の公演会社が、同じ作品を不法に舞台にかける別の公演会社を告訴する事態が起こったこともある。

 演劇の著作権ロイヤリティはチケット価格の6~10%が基準だ。ミュージカルは12~15%。零細な演劇制作会社には著作権ロイヤリティが負担になりうる。だからと言って、免罪符を与えることができるわけではないのではないか。ある関係者は「今では、著作権を支払うことを知らなくて払わなかった、と言うことはできない」と説明している。著作権の支払いが自慢でなく当然の慣行となる日を指折り数えて待とう。

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』の公演で、これまで一度も正式に著作権料が支払われたことがないとは。韓国の様々な事情に慣れてる私もさすがに驚きました。

 最近では、きちんと契約を交わし著作権料を支払って制作・上演される公演が主流になりつつあります。なので、韓国の演劇界がこの記事の指摘する「55年間もの間タダで公演していた」ことをどう総括するのか気になりますし、さらに、当然の義務である著作権料支払いについて今更「国内で最初に正式に」と発表されても……という違和感もあります。但し、私は東崇アートセンターの報道資料を元にした公演の記事も読みましたが、東崇アートセンターが「自慢げに」発表したと捉えられるかどうかは微妙だと思いました。資料にわざわざ「国内で最初に正式上演著作権を獲得して」と書き加えていること自体が「自慢」だと言われれば、確かにそうかもしれませんが。

 記事に出てくるミュージカル『ザ・ライフ』は、パク・ミョンソンを取り上げたMBCのドキュメンタリー番組でもハイライトでしたね。
 『Guys & Dolls』の韓国内上演史を調べた時には、1994年、エイコム(에이콤)制作の『アガシとコンダルたち(아가씨와 건달들)』が正式に版権契約を結んで上演された公演、とありました。正式に著作権料を払ったミュージカルは『ザ・ライフ』が最初となると、1994年の『アガシとコンダルたち』はどんな形での上演だったのか、気になります。

 演劇の著作権ロイヤリティが「チケット価格の6~10%」というのは、欧米や日本の事例に基づく数字でしょうか。元々韓国には前例とすべき慣行がないわけですから、海外の状況を見て、このくらいと判断しているということなのでしょうね。

 う~ん、勉強になりますねぇ。


☆関連記事
 韓国ミュージカル情報/09.11.30-GUYS & DOLLS版権問題
 MBC「成功の秘密」 パク・ミョンソン

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2010.02.21

手強かった慶北方言

2月15日(月)
 原稿執筆、読書、調べ物、『週刊 江戸』校正。
 『週刊 江戸』、編集はすでに17号まで進んでます。お陰さまで評判よいそうで、頑張って一段と内容充実させなくては。

 夜、実家へちょっと顔出し。

2月16日(火)
 原稿執筆、読書、調べ物、『週刊 江戸』校正。

 仕事の合間にブログの修正。右サイドバーに twitter を表示するようにしてみました。合わせて、カレンダーの色合いもちょこっと修正してます。ほとんど分からないくらい。
 しばらく試行錯誤するかもしれません。鷹揚のご見物を。

2月17日(水)
 午後から漢籍の調べ物で大学図書館へ。母校のキャンパス内で迷子になってました。長年通ったキャンパスですが、一度も足を踏み入れたことのないエリアも多いんですよね。
 目的の漢籍コーナーは、基本文献、ネットにつながったPC、コイン式のコピー機と必要なものがコンパクトにまとまった図書室でした。中国ネタの調べ物するには、総合図書館より使い勝手がよさそう。お陰で調べ物も順調に完了しました。

 夕方、シネパトス銀座で韓国のドキュメンタリー映画『牛の鈴音』鑑賞。やっと見ることができました。

 この作品、内容への関心とは別に、方言がどのくらい聞き取れるか腕試しというつもりがありました。
 普通は、方言や口調の癖でセリフが聞き取りにくい作品でも、30分ほど話が進むと自然と聞き取れるようになります。耳が慣れると、発音が異なっていても、意味が取れるようになるんですね。面白いものです。
 ところが、『牛の鈴音』はそうは行きませんでした。都会生活の経験があると思われる獣医さんと主人公夫婦の子どもたちの言葉は聞き取れます。おばあさんの言葉も、慣れてくるとある程度聞き取れました。が、主人公のおじいさんの言葉は、最後までよく聞き取れませんでした。難しい~。
 映画の舞台はポンファ郡(奉化郡、봉화군)、私が住んでいたテグ(大邱、대구)と同じ慶尚北道(경상북도)なのですが、ポンファは江原道に隣接する最北部、テグは慶尚南道(경상남도)に隣接する最南部。同じようで違うのでしょうね。
 まだまだ修行が足りません。

 『牛の鈴音』、昔ながらの農作業を続ける老夫婦と牛の日々を淡々と映像に収めた映画です。90分の短い作品。構えることなく気楽にどうぞ。お勧めです。

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2010.02.20

あなたを愛します

 ってタイトルのEメールが携帯に着信。

 てっきりスパムメールと思い、速攻削除しようとしたのですが、画面に流れるアドレスに見覚えが……。ん?

 内容を確認してみたところ、

  「見にきました。招待券もらえました。」

という本文がタイトルに続いてました。

 メールは、ソウル旅行中の芝居友達から。
 先日紹介した大学路の日本語字幕付演劇 『あなたを愛します(그대를 사랑합니다)』の話でした。

 分かってみれば大笑い。\(*^▽^*)/

 ちなみに、私の携帯のEメールアドレスを知ってる人は4人しかいなくて、その内3人は芝居絡みのお友達。

「×日○○のチケット1枚余ってます。いかがですか?」
「(ソウル・大学路の)◇◇劇場ってどこでしたっけ?」
「△△日と▽▽日、取れました!」
「これから◎◎見ます」

 こんなメールばっかりです。

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今日の集合場所

今日の集合場所

 最後の楽屋訪問。
 ありがとうございました。

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2010.02.19

韓国ミュージカル情報/10.02.19-『ビリー・エリオット』

 長くなっちゃったので、記事1本だけ。

 この8月からの公演が予定されているミュージカル『ビリー・エリオット』のオリジナル・プロデューサーへのインタビューです。どこか省略しようと思っていたのですが、結局、インタビュー部分は全文翻訳してしまいました。
 主人公ビリーとマイケルはどのように選ばれるのか、最終キャスティング目前です。


ミュージカル『ビリー・エリオット』韓国初公演
 ユニオンプレス 2010.02.18

 バレリーナを夢見た子供、背景の炭鉱の村と純白のバレーの衣装が対比され、子供の夢を一段と際立たせた映画『リトル・ダンサー(Billy Elliot、빌리 엘리어트)』がミュージカルとして再誕生する。(略)

 アジア総括プロデューサーを任されているルイズ・ウィドス(루이즈 위더스)に作業前半についての話を聞いてみた。

 去る1月末、製作会社 Magistella(매지스텔라)は韓国版『ビリー・エリオット』4次ワークショップを行った。最終キャスティングを前にしているだけあって、子供たちの実力は相当に高い水準それ以上だった。2009年2月の1次オーディションを通過した後、1年余りトレーニングを受けてきた韓国のビリー、マイケル候補たちについて尋ねてみた。

Q1 オーディションというよりエンターテイニングにより近いワークショップだ。これは他の大型ミュージカルのプロダクションで試みていないシステムだ。

 自分の生まれつきの姿を「表現」する方法を知っていくこと自体が「演技」であることを理解させるため、オーディションの形態を差別化した。1次オーディションを始めとして、2次、3次ワークショップを通して子供たちの多様な姿を発見しようとするのがエンターテイニング・ワークショップだが、今回行われた4次ワークショップ、即ち最終オーディションは、1年余りの長期間トレーニングを経た子供たちがこの過程をどれだけ楽しむかを見ようとするものだ。また、数次のオーディションを経験して舞台に上がるまでを耐え抜く時間は忍耐力を養う方法だと思う。このような点が既存のオーディションとの差異で、「オーディション」でなく「ワークショップ」と称する理由だ。

Q2 すでにバレーとタップの実力を持った子供たちが参加したウェストエンド、ブロードウェイのオーディションと比べ、韓国の子供たちは可能性を見て選抜しなければならない。1次オーディションに選ばれた子供たちと4次オーディションまで上がって来た子供たちは確実に差がありそうだ。

 4次オーデションまで通過した子供たちの水準は、本当に信じられないほど進歩した。1次オーディションの子供たちを基準に作品の主人公を選ぶのは不可能なことだった。しかし、4次オーディションを通過した子供たちの今の水準は、舞台に立っても遜色ないだろうと思われる。

Q3 ミュージカル『ビリー・エリオット』の韓国プロデューサーも女性プロデューサーだ。この作品が女性プロデューサーに向いている理由があるのか?

 誰であれ男性が担当するには、いくつかの問題が伴なうと思われる。他の公演に比べ、2~2.5倍の苦労と準備の時間が必要だからだ。子供たちを中心に進行する公演となると、健康、安全、怪我や物理治療まで細やかに神経を使わなければならない必要がある。それで、韓国のムン・ミホ(문미호)代表とともに完璧主義者と言われるほどに徹頭徹尾準備してきた。、これは女性が持つ繊細さゆえに可能なことだったと思う。

Q4 ミュージカル『ビリー・エリオット』の韓国初演に意味を見出すとすれば?

 初めて非英語圏の国で公演するという点だ。韓国での初演を通して、私たちはこの作品が持っている真心が英語を用いない文化圏にもしっかり伝えられるのか、可能性を試してみることができるだろう。韓国の観客が英語圏に住む観客と同一の反応を見せるなら、興味深く思われる。また、アジア市場で第一歩を踏み出すのが韓国であるという点が意義深い。韓国版『ビリー・エリオット』がアジア市場進出のテストケースとなるだろうし、これを通して成功の可能性を推し量ることができるだろう。

Q5 最後に、ミュージカル『ビリー・エリオット』を待っている韓国の観客に伝えたいことがあるか?

 Bring Your Tissue! ティッシュを持って来て下さいね!

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 インタビューを読んで感じたことをとりとめもなく。

 昨年8月に 2次オーディションの記事を紹介 しましたが、その段階でビリーとマイケルの候補は12人でした。12人も選んでることについて、「公演までの1年間に身長が伸びなかった子をキャスティングするのでは?」なんて囁かれてました。もちろんそれは冗談ですけれど、背が伸びちゃったらやっぱり選考からはずれるんでしょうね。

 1年かけての「エンターテイニング(엔터테이닝)」。これ、日本語では何と言うのでしょうか? ワークショップとも少し違う意味のようですし。

 この選考過程、日本だったらTVのドキュメンタリー番組を制作すると思います。1次オーディションから2次、3次のエンターテイニング・ワークショップ、4次ワークショップと最終キャスティングを経て公演初日までを完全密着取材して、まずはキャスト決定までを初日直前に放映、さらに準備段階のダイジェストと初日の様子を初日直後に放映。とっても見たいです、そんなドキュメンタリー。公演と同じくらい面白そう。韓国でそういう企画はなかったのかな。

 非英語圏での初演が韓国、というのは、ちょっと悔しいですね。日本では今のところ公演の企画すらないようですし。まぁ、日本では、劇団四季にはできない作品でしょうし、そもそも子供たちに1年以上のトレーニング期間を課すというのが無理そうですよねぇ。

 これ、韓国では、子供とお母さんだけが地方からソウルへ、ソウル市内でもお稽古により便利な場所へ引越して、お母さんは子供に付きっきりで各種スクールや学校へ送り迎えして、合間にご飯食べさせて……という生活をしてると思うのです、きっと。
 日本でそれやってるのは、オリンピックを目指すスケート選手とか世界に通用するプロを目指すバレリーナとか、ですよね。ビリーやマイケルになれそうな子供(の親)は、ジャニーズ事務所に履歴書送ってそう。今の日本、主流はそっちのような。

 韓国で、子供たちに競争させながら質の高いトレーニング受けさせたら、どれほど実力を伸ばしてくることか。とんでもなく踊れるビリーとマイケルが舞台に登場するんじゃないでしょうか。

 この夏の公演が楽しみです。
 初日は8月1日の予定、LGアートセンター(LG아트센터)にて。

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2010.02.18

韓国演劇ミュージカル情報/10.02.18

 ミュージカル中心ですが、後の記事には演劇の情報も。どちらの記事も具体的な数字が入っているので、参考資料として取り上げてみました。
 記事は抄出翻訳、リンク先は韓国語です。リンク切れちゃったらごめんなさい。


テグミュージカルフェスティバル創作支援作6編選定
 世界日報 2010.02.18

 テグ国際ミュージカルフェスティバル(대구국제뮤지컬페스티벌)は今年の第4回テグ国際ミュージカルフェスティバル(DIMF)創作支援作公募に6作品を選定したと18日明らかにした。

 今回の公募では、漫画とTVドラマでお馴染みのウォン・スヨン(원수연)原作『フルハウス(풀하우스)』((株)シンフォニーナイン/(주)심포니나인)、同名の映画を原作とした『バンジージャンプをする(번지점프를 하다)』((株)ミュージカルヘブン/(주)뮤지컬해븐)が最も多い支援金各6000万ウォンを受け取ることになった。

 また、テグ出身の抵抗詩人イ・サンファ(이상화)の芸術と生、愛を描いた『ロマンス1924(로맨스1924)』(劇団ハヌルリム/극단한울림)、童話のタイトルをモチーフに構成したスリラー『ヘンゼルとグレーテル(헨델과 그레텔)』((株)オニオンカンパニー/(주)오니언컴퍼니)に各4000万ウォン、『サイドミラー(사이드 미러)』(Creative Network/Creative Network자작)、『剽窃の王(표절의 왕)』(欲張るなカンパニー/욕심부리지마컴퍼니)に各3000万ウォンが与えられる。(略)

 テグ国際ミュージカルフェスティバル側は「今年は創作支援作募集期間が非常に短かったにも関わらず、昨年の42作日により多い63作品が応募し、創作ミュージカルに対する関心が高かった」とし、「総支援額は2億6000万ウォンで、昨年より4000万ウォン増えた」と話している。

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 すっかりお馴染みになった「テグ国際ミュージカルフェスティバル」、第4回を迎える今年の創作支援作、3000~6000万ウォンの支援を受けられるんですね。ミュージカルの制作費は年々上昇していて、大劇場なら100億ウォンを超える作品もあり、小劇場でも数億ウォンになります。その10分の1でも援助があれば、創作ミュージカル制作の助けになるということでしょう。

 これら6作品は、劇場利用料の援助も受けて、今年6月12日~7月5日に開催されるテグ国際ミュージカルフェスティバルで初お目見えする予定とのことです。
 2008年『マイ・スケアリー・ガール(마이 스케어리 걸)』、2009年『スペシャルレター(스페셜레터)』に続き、今年はどの作品がニューヨーク行きのチケットを掴むのか、注目です。


ミュージカル成長足踏み、演劇は上昇趨勢
 聯合ニュース 2010.02.12

 最近成長を重ねてきた国内ミュージカルの上昇傾向が、昨年停滞したことが明らかになった。一方、演劇は上昇の勢いを見せている。

 国内最大チケット前売サイトであるインターパークINT(인터파크INT)が2009年一年間に販売した公演チケット(企業及び団体販売は除く)を集計した結果、このサイトで販売したミュージカル売上は800億ウォン規模で、売上総額1000億ウォンを記録した2008年に比べ減少した。(略)

 昨年このサイトで販売したミュージカル作品数は1653編、作品数では2008年の1544編に比べわずかに上昇した。

 演劇は昨年の売上総額が207億ウォンで、2008年(174億ウォン)より増加し、作品本数も2008年1089編から1458編へと増加し、目を引く成長傾向を見せている。

 昨年、このサイトを通じて販売した全ジャンルの公演作品数は総6948編で、2008年6004編より増えている。

 ジャンル別では、演劇『ライアー1弾(라아어 1탄)』『老いた泥棒の話(늘근도둑 이야기)』、ミュージカル『ドリームガールズ(드림걸즈)』『キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기)』などが人気公演の上位圏に上がっている。(略)

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 昨年インターパークでは『オペラ座の怪人』『英雄』といった注目作のチケットを扱わなかったそうですが、それでも沈滞傾向は明らかとのこと。さすがのミュージカルブームも一段落というところでしょうか。リーマンショック以後、韓国の公演市場も景気悪くなってますし。

 逆に、そんな中で演劇は上昇趨勢にあるというのが意外な感じです。計算してみると、作品本数で34%増、売上で19%増。かなりの伸び率です。

 大学路の賑わいを見ていると、演劇ファンの裾野が広く、演劇が若い人たちの身近なところにあることが実感できます。劇場へ足を運ぶハードルが、日本よりずっと低いのですね。
 一例を挙げれば、『ライアー1弾』(=レイ・クーニー作『Run for Your Wife』)はデートの定番作品ですが、それも、定評あるコメディを小劇場でロングランし続けていて、比較的低料金でいつでも見られるからこその「定番」です。このような作品の積み重ねによる「上昇趨勢」なのでしょう。韓国の演劇環境、羨ましいです。

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2010.02.17

ひと休み

ひと休み

 本郷三丁目アルルカンのタルトタタンとチャイです。

 リンゴの濃厚な甘酸っぱさが美味!

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文楽 Den Den Train

 昨晩 twitter でつぶやいたのですが、面白い記事なのでこちらでも紹介。記事全文です。


「文楽列車」を初運行 平城遷都1300年の奈良へ
 東京新聞 2010.02.15

 国立文楽劇場(大阪市中央区)は15日、平城遷都1300年を記念した「文楽列車」を3月27日に運行すると発表した。同劇場がオープンした1984年以降、文楽人形は初めて電車の旅に出る。

 文楽列車は6両編成で、近鉄の大阪難波駅を午前9時38分に出発し、近鉄奈良駅に向かう。“乗車”するのは、同劇場で4月3日から上演する「妹背山婦女庭訓」で恋仲にある求馬とお三輪の人形で、人形遣いの吉田和生さん(62)、桐竹勘十郎さん(56)とともに乗客と記念撮影に応じる。

 「妹背山―」は、大化の改新や奈良に残る伝説を題材にした物語。乗客は近鉄奈良駅に到着後、物語ゆかりの猿沢池と興福寺を訪ねる。また午後には近鉄奈良駅構内で、人形の解説や「妹背山―」の一部を上演する。

 参加料金は2千円(運賃、昼食代は別)。近鉄各駅の営業所でチケットを発売。問い合わせは同劇場、電話06(6212)2531。

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 国立文楽劇場と近鉄がタイアップした奈良観光ツアーですね。元々、国立文楽劇場の四月公演『妹背山婦女庭訓』は「平城遷都1300年記念事業協会=後援」とされてます。

 記事には人形のことばかり書いてありますが、近鉄奈良駅で「妹背山」の一部を上演するとありますから、太夫と三味線も同乗していくのかな。「Choo Choo TRAIN」ならぬ「Den Den TRAIN」です。

 この記事を読んでワタシが考えたことはと言えば、「妹背山」のお話を踏まえると、お三輪は列車を1本遅らせて求馬を追っかけて行くのが筋では、とか、それならまず最初に橘姫が出発しないと、とか、そうなると「文楽列車」を3本運行してそれぞれを糸で繋がなくちゃ、とか。さらには、そもそもこの三人の道行は三輪の里から三笠山(若草山)へ行くんだから、ルートも方向も違ってるし、とか。
 頭の中で際限なく妄想を繰り広げちゃいました。

 8年前だったか、天理(石上神社)から桜井(海石榴市)まで「山の辺の道」を歩いてみたことがあります。あちこち参拝、見物しながら、約20km。三輪山の麓の道は注連縄が張られていて、厳かな雰囲気だったことが強く印象に残ってます。三輪山は山そのものが御神体で、神域とされているのですね。所々に、生卵が供えられていたのもビックリでした。三輪山の神様は蛇って、今も信じられてるんですね。

わが庵は三輪の山もと恋しくは訪い来ませ杉立てる門

 三輪山の神様、文楽の神様に手招きされてうかうか乗りに行っちゃうところですが、あいにくこの日は東京で先約が。
 文楽、奈良に興味のある方、関西にお住まいの方、ぜひどうぞ。

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2010.02.16

歌舞伎座の思い出@3階B席

2月13日(土)
 歌舞伎座昼の部・夜の部通し。当日携帯からポストした「二の午祭」を狙っての観劇でした。久しぶりに(12年ぶりぐらい?)、昼夜とも3階B席。「さよなら」の前にもう一度、と敢えて選んだ3階B席です。

 学生時代はずっと3階B席専門でした。当時、歌舞伎座はガラガラで、一応指定席ではあるものの、同じ3階B席なら違う座席に座っちゃうことも可能でした。客席の様子を見て人の少ないあたりへ移り、荷物やコートを隣の席に置いて、くつろいでゆったり芝居見物したものでした。『名作歌舞伎全集』片手に、舞台と本と交互に目を遣りながら観てたこともありました。

 昼の部『俊寛』。鬼界ヶ島への赦免船が舞台後方の水平線上をぐるっと回ってやってくる場面で、高い位置から舞台を見下ろしている3階B席からは、船が一文字幕に隠れて見えませんでした。
 そう言えば、六代目歌右衛門の『国性爺合戦』「楼門」、錦祥女の顔が見えないまま、くねくねと動く手だけを観ていたなぁ。座ったままの演目ばかりを出していた、大成駒の晩年。

 夜の部『籠釣瓶花街酔醒』。「見染」の見所、八ツ橋の「笑い」は見えないだろう、と覚悟してました。3階B席から花道はほとんど見えないのです。が、玉三郎は、花道にかかるかなり手前の本舞台上で振り返って笑いました。お陰で、はっきり観ることができました。満員のさよなら公演、3階のお客さんへの配慮だったのでしょうか。
 そう言えば、学生時代は、『勧進帳』で幕が閉まると席を立ってダッシュで東袖へ移動、扉を背に立ったまま花道を引っ込む弁慶の飛び六方を観る、なんてこともしていたなぁ。本当はいけないのですが、あまり厳しいことを言わずに黙認してくれてました。

 歌舞伎を見始めたばかりの駆け出しの学生客を温かく見守ってくれる、そんな空気が歌舞伎座にはありました。

 ……なんてことを思い出しながら、一日観劇。

Imgp7111

 3階B席から舞台を見るとこんな感じです。舞台の幕の前を歩く胡麻粒ほどの人の姿から距離感が分かると思います。役者もこのくらいの大きさに(衣装と鬘でふた回りほど大きいですが)見えます。下手に花道つけ際もちらっと見えてますね。

2月14日(日)
 原稿作成、読書、調べ物、『週刊 江戸』校正。

 夜、ジムでマシンと有酸素。クリスマスや花火などのイベント日には人が少ないことが多いのですが、バレンタインの今日はなぜか混んでました。

 NHKスペシャル「ミラクルボディー 第3回フィギュアスケート 4回転ジャンプ “0.7秒”の美しき支配者フィギュアスケート」
 番組の最後で、ブライアン・ジュベールはすでに将来の5回転を視野に入れているという話になりました。現在のジャンプと比べて、踏み切りのスピードを20%速くすることで滞空時間を0.2秒長い0.9秒にできれば、理論的には5回転が可能というシミュレーション結果が出ているそうです。競技生活を終えるまでに1度は飛びたい、と。
 前回のシモン・アマンもそうでしたが、超一流のトップアスリートって、誰もしてないことをやってる人たちなんですよね。トップに立つってそういうこと。

 今年のバレンタイン、「逆チョコ」を頂戴しちゃいました。わ~い、嬉しい~。ありがとうございます!

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韓国演劇情報/10.02.16

 書店や図書館があると、ふらふらと引き寄せられる習性のあるワタシ。先日、そうやって入り込んでしまった本屋で、ふと目に止まった『としょかんライオン』なる絵本を最初から最後までじっくり立ち読みしちゃいました。
 だって、『としょかんライオン』ですよ。見過ごせるわけありません。(この絵本、面白かったです。図書館大好きなライオンの話。)
 え? それがどうしたって? マクラです、マクラ。

 韓国演劇情報、今回ご紹介するのは特色ある公演2本。リンク先は韓国語、記事紹介は原文の抄出翻訳です。


『あなたを愛します』、日本語字幕サービス実施
 maxmovie 2010.02.11

 演劇『あなたを愛します(그대를 사랑합니다)』が大学路の演劇としては初めて、日本語字幕サービスを実施する。(略)

 去る9日から始まった日本語字幕サービスは、4次アンコール公演が終わる21日まで日本人観光客を対象として行われる。公演を見に来た日本人観光客に、入場料無料とする代わりに字幕と演劇についてのアンケート調査を実施する。

 このアンケート結果を元に、4月に始まる5次アンコール公演ではより体系的な字幕サービスを実施し、明洞、南大門などと連携して本格的な日本人観光客の誘致にも乗り出す予定だ。

 演劇『あなたを愛します』は、漫画家カンプル(강풀)の同名原作を舞台化した作品で、初演以来10万人の観客の胸を涙で濡らした作品だ。

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 『あなたを愛します』は大学路のロングラン作品の一つで、大人の観客に好評の芝居です。ロングランしてるので未見なんですけど、マロニエ公園入口にある「よい公演案内所(좋은 공연 안내소)」で勧められたことがあります。「よい公演案内所」が今のようなディスカウントチケット売場にリニューアルする前で、文字通り「よい公演」を「案内」してくれていた時のこと。

 日本語字幕、ミュージカル『地下鉄1号線(지하철1호선)』にはありましたが、「大学路の演劇」では「初めて」ですね。
 日本語字幕あり、チケットはタダ。21日までにソウルへ観劇に行く方、チャンスですよ~。

 これを皮切りに他の劇場でも日本語字幕サービスが行われるようになると、観劇作品の選択肢がぐっと増えますね。チケットも買いやすくなるかも。

 公演は、2月21日まで、平日8時、土3時・7時、日3時、大学路ザ・グッド・シアター(대학로 더굿씨어터)にて。


大学路の舞台に再びオープンする『今日の本』
 聯合ニュース 2010.02.11

 新村(신촌)の人文社会科学専門書店「今日の本(오늘의 책)」が閉店してからすでに10年が過ぎた。

 この書店を舞台にした演劇『今日の本はどこへ消えたのだろうか(오늘의 책은 어디로 사라졌을까)』を2006年に初演した劇団ドリームプレイ(드림플레이)が、大学路のミマジアートセンター・プルビッ劇場(미마지아트센터 풀빛극장)に、実際に古本屋として運営される舞台を準備、23日からこの作品をオープン・ランで上演する。

 開演4時間前から観客と市民は実際に舞台を行き来して、気に入った本を買ったり交換したりでき、俳優と制作陣が店員として店に立つ。

 終演後には、学生街の古本屋風に過去に思いを馳せることのできる空間に整えられ、観客と共に過ごす時間が設けられる。(略)

 キム・ジェヨプ(김재엽)劇団代表が脚本を書いて演出したこの作品は、1990年代初めに大学生活を送った、いわゆる「挟まれた世代(낀 세대)」の追憶と悔恨を描いた作品だ。

 大学時代に自分たちが利用していた人文社会科学書の書店と同じ名の古本屋「今日の本」を母校の前で開店する同期を祝おうと、91年入学の同期生たちが集まって、物語は始まる。

 出演、ペク・ウンチョル(백운철)、ソン・ミョンギュン(선명균)、ウ・ドンギ(우돈기)、イ・サンヒョク(이상혁)、パク・キドク(박기덕)、イ・ヒョノ(이현호)、キム・ユジン(김유진)、キム・シルロク(김신록)。

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 ふらっと入った本屋でふと目に止まった『としょかんライオン』を立ち読みしちゃうワタシ、本屋もやってる劇場を素通りできるとは思えません。この芝居、ふらふら見に行っちゃいそうな気がしてます。

 記事内の「挟まれた世代」は上と下の世代に挟まれて苦労している世代のことで、ここでは90年代前半に大学生活を送った若者たち。日本ならバブル崩壊後の「ロスト・ジェネレーション」ですが、韓国の場合、社会に出ようとしたところで通貨危機に遭遇してしまった世代に当たるでしょうか。この世代の「追憶と悔恨」を描いた演劇、どんなものなのか興味深いです。

 が、具体的な公演予定がネット上を探しても見つかりません……。分かったのは、ミマジアートセンターの「ミマジ」は「味摩之」で、中国から日本に伎楽を伝えた百済人の名前から取ったらしい、ってことぐらい。

 ともあれ、この「古本屋」では、「本を読む社会をつくる国民運動」を通して販売収益の1%を児童図書館設立に投じる予定だそうです。
 児童図書館設立、いいですね~。竣工の暁にはぜひ、絵本『としょかんライオン』を置いてほしいです。図書館好きのライオンがいればさらによし。

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2010.02.15

ミラクルボディー

2月11日(木・祝)
 原稿作成、読書、『週刊 江戸』校正、年度末の事務仕事。
 え? 祝日?

2月12日(金)
 原稿作成、読書、調べ物、『週刊 江戸』校正。

 夜、NHKスペシャル「ミラクルボディー 第2回 ジャンプ 空飛ぶ“魔法使い”」を見ました。このシリーズ、特撮と科学を駆使して超一流アスリートの技術と身体能力の秘密に迫る番組で、今回の主役はジャンプのシモン・アマン。いや~、すごいですねぇ。驚異のバランス感覚。それを目に見える形でありありと、特撮の映像と実験結果で分析して見せてくれる、この番組もすごいです。
 次回、フィギュアスケートのブライアン・ジュベールも楽しみです。

 この「ミラクルボディー」シリーズ、2008年北京オリンピックの時には、陸上短距離のアサファ・パウエル、競泳のマイケル・フェルプス、走り高跳びのステファン・ホルムとドナルド・トーマスでした。これも面白かったんですよね~。

 NHKでなくては制作できない番組です。いっそ、NHKはニュース・ドキュメンタリー・芸術・スポーツあたりに特化してみたらよいのではないかと……。

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韓国映画情報/10.02.15

 久しぶりの韓国映画情報です。これまでは元の記事内容をまとめつつ伝聞形式で書いていましたが、今回から記事内容は原文の抄出にしてみます。翻訳調ですが、元記事の全文翻訳ではありませんので、ご注意下さい。

 今年の韓国の旧正月は、正月休みと週末が重なって3日間の休みしかないため、映画館街で上映されている映画、TVで放映されるお茶の間劇場の映画に注目が集まっています。


『アバター』、『王の男』を捕えて歴代興行2位、残るは『グエムル』のみ
 movieweek 2010.02.14

 『アバター(아바타)』が14日、累積で1230万人の観客動員を突破し、『王の男(왕의 남자)』の歴代興行2位記録を超えた。『王の男』は1230万人で、1301万人の『グエムル(괴물)』に続く歴代2位を記録していた。(略)

 公開9週目に入った『アバター』は、最近でも一日平均10万人近い観客を集めている。昨年12月17日の公開以後、7週連続でボックスオフィス1位を維持していたが、先週、韓国映画『義兄弟(의형제)』と『ハーモニー(하모니)』に遅れを取ったが、3D上映館とアイマックス上映館を中心にしぶとい人気を集めている。

 『アバター』の国内配給社である20世紀フォックスコリア(20세기폭스코리아)側は、「『グエムル』の記録を破るのは容易でないだろうと思われる」と見通している。

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 韓国での『アバター』旋風はとてつもない勢いのようですが、それでも 他記事 によれば、2010年1月の韓国映画の占有率は39%と善戦しているようです。『アバター』の陰に隠れているものの、『チョン・ウチ(전우치)』も1月末の時点で累計582万人を動員してます。この数字も立派なものですよね。

 『グエムル』を抜くのは容易でないだろうという20世紀フォックスコリアのコメントは、どこまで本音なのでしょうね?


『義兄弟』、公開11日で全国200万人突破
 アジア経済 2010.02.14

 映画『義兄弟(의형제)』が公開11日で全国観客200万人を突破する見通しだ。

 去る4日に公開された『義兄弟』は、「15週で韓国映画前売率1位」「13週で韓国映画ボックスオフィス1位」「公開5日で観客100万人突破」を記録。(略)

 『義兄弟』はソン・ガンホ(송강호)、カン・ドンウォン(강동원)が出演、忠武路が注目するブルーチップ(블루칩)であるチャン・フン(장훈)監督がメガホンを取り、話題を集めているアクションドラマ。

     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 「ブルーチップ」って何だろうと思ったら、アメリカの株式市場で取引される優良株式銘柄を指す言葉なんですね。『Wekipedia』には「収益力や成長力で優れているもの」と解説されてます。
 チャン・フン監督、その「収益力や成長力」から注目されてる監督ってことなのね。

 話題の『アバター』を押しのけての200万人突破、どこまで伸びるか注目です。

 ソン・ガンホとカン・ドンウォンの共演って、最初に聞いた時には違和感があったのですが、『チョン・ウチ(전우치)』のカン・ドンウォンが面白かったので、この作品も楽しみにしてます。

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2010.02.14

あけましておめでとうございます

새 해 복 많이 받으세요!
(新年に福をたくさんお受けください!)

 今日2月14日は陰暦の正月朔日です。韓国では「ソル(설)」と呼び、この日を挟む三日間(今年は2月13~15日)が「ソル連休(설 연휴)」となります。韓国の「正月休み」です。
 正月とバレンタインデーが重なってしまって、韓国の女の子たち、皆どうしてるんでしょうねぇ。とっても気になってます。
 ちなみに、現在、私のサンシャイン牧場@mixi は「盆と正月」ならぬ「バレンタインと旧正月が一緒に来た」状態になってます。

 さて、昨年末以来、韓国のサイトを見ていると、「2010년경인년」という言葉が目につきます。
 これは「2010年庚寅年」。今年の干支は「庚寅(かのえとら)」なのですね。

 「干支」と書いて「えと」と読みますが、「干」は「十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)」、 「支」は十二支「(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)」。両者を組み合わせたものが「干支」です、本来は。

 日本でも、かつては、「年」を特定するために「干支」が一般的に用いられていました。

 江戸時代、年号(元号)は長くても20年、短いと4~5年で変わってました。なので、ある年を年号で表わしても、それが具体的にいつのことなのか、何年前なのか、すぐにはピンと来ません。今なら西暦に置き換えて計算しますが、当時はそんなものありません。「干支」がその役割を果たしていたのです。

 例えば、出版物の刊記には「明和七庚寅年」と記載されていたりします。寛政10年戊午の年に「庚寅」という干支を見て、「あぁ、この本は28年前のものだ」と分かるわけです。干支の一覧表があれば一発、なくてもちょっと数えてみれば分かります。
 ただし、「干」「支」の組み合わせは60年で一巡するので(61年目に自分の生まれた「干支」に戻るのが「還暦」ですね)、ひょっとすると88年前、あるいは148年前という可能性もあります。でも、28年前の本か88年前の本かは、他の情報から見当がつきますよね。

 江戸時代の人の平均寿命は、乳幼児期の死亡を除けば、60歳余りとか66~67歳とか言われています。干支一巡で一人のヒトの人生をだいたいカバーできるわけで、日常生活の上で「干支」は年次を表す便利な方法だったのでしょうね。西暦に慣れてしまった現代人の私たちにはちょっと想像しにくいことですが。

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2010.02.13

あと77日

あと77日

 これから夜の部です。

 今日の歌舞伎座、超満員。幕見席は朝の序幕から立ち見が出てます。大賑わい。

 今日はオリンピックの開会式じゃありませんでしたっけ?

 歌舞伎座の初午祭も、冬季オリンピックの開会式も、次は4年後です。

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歌舞伎座さよなら名物10

歌舞伎座さよなら名物10

 吉例ニの午祭なう。

 お稲荷さんにお参りして、お汁粉いただきました。

 江戸時代、歌舞伎の劇場にはお稲荷さんが祀られていました。
 今の歌舞伎座も劇場建物のすぐ横にお稲荷さんを祀っています。毎年二月初午の日、劇場ロビーからお稲荷さんへ通じる扉が開放され、劇場のお客さんが「歌舞伎稲荷大明神」に参拝する「初午祭」が行われています。参拝したお客さんには、歌舞伎座からお神酒とお汁粉が振る舞われます。

 今年は初午が二月一日、二月興行の初日前でしたので、二の午の今日が「二の午祭」となりました。
 現・歌舞伎座最後のお汁粉、じゃなくて、お稲荷さん参詣です。

Imgp7113

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 歌舞伎座名物3(小倉アイス)
 歌舞伎座さよなら名物4(くずきり)
 歌舞伎座さよなら名物5(カレーコーナー)
 歌舞伎座さよなら名物6(人形焼)
 歌舞伎座さよなら名物7(甘栗)
 歌舞伎座さよなら名物8(鴨せいろそば)
 歌舞伎座さよなら名物9(桟敷席と桟敷限定メニュー)

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Google 日本語入力の使い勝手

 ここ一ヶ月ほど、自分の PC の日本語IMEとして「Google日本語入力」を使ってます。

 当初は、MSO-IME(Microsoft Office-Input Method Editor)の登録単語辞書が Google日本語入力ではうまく使えず、インストールしたまましばらく放置していたのですが、今年に入って問題解決。
 現在はメインの IMEとして使っています。

 ちょうど一ヶ月ほど使い込んだので、現時点で感じている使い勝手をメモしておこうと思います。
 便利な点、不便な点、両方ありますね。

 便利な点その一。固有名詞に強い。滅法強いです。

 Google Japan Blogの解説 に「Web から機械的・自動的に辞書を生成することで、人手ではカバーしきれないような、新語、専門用語、芸能人の名前などを網羅的に収録しています」とあるように、この辞書の特性上、日常的には珍しい表記でも web上にそこそこ存在している単語はちゃんと知ってるのです。

 例えば、「なかむらしかん」で「中村芝翫」と一発変換できます。この「翫」、歌舞伎ファンは「単語登録」してる、呼び出しにくい文字なのです。
 同じように、ヨミを普通に入力するだけで、固有名詞やそれに近い単語がすんなり変換候補に出てきます。いくつか例をあげてみます。
 以下、「(入力したヨミ)」→「(変換候補として挙がった単語)」です。

「なかむらか」→「中村会、中村勘三郎、中村嘉葎雄、…」
「なかむらかん」→「中村勘九郎、中村勘三郎、中村勘太郎、…」
「なかむらかんじゃ」→「中村翫雀、…」

といった調子。さらには、

「はちがつ」→「八月、八月のクリスマス、…」
「はるのひ」→「春の日、春の日は過ぎゆく、春の陽、…」

と、一般的な言葉のヨミから韓国映画のタイトルが変換候補に出てきました。びっくり。
 面白いので次々試してみました。

 「ぺよ」→「ペ・ヨンジュン、…」
 「いびょ」→「イ・ビョンホン、イビョンホンブログ、…」
 「そん・」→「ソン・イェジン、ソン・へギョ、ソン・ガンホ、…」

 Google日本語入力、web上で話題になったものは何でも知ってるらしいです。

 便利な点その二。漢字変換が速い。

 使い始めてしばらくは気づきませんでした。が、Google日本語入力にすっかり慣れてからMSO-IMEを使ったら、MSO-IMEは漢字変換の候補が出るまでに「待ち時間」がありました。
 Google日本語入力は、入力と同時に変換候補が出てきます。ブラウザの Google Chrome と同様に、「速さ」、特に「速さを体感できること」にこだわった IMEなのでしょう。
 この「速さ」に慣れてしまうと、MSO-IMEには戻れません。キー入力のスピードが速い方、Google日本語入力、試してみる価値ありますよ~。

 逆に、不便な点その一。おバカな変換候補が度々登場すること。

「おもって」→「お持って」

 ありえないでしょ、その変換。ヨミを入力するやいなやおバカな変換候補を提示されて、脱力したことも二度や三度ではありません。webという世間様を基準に辞書が構築されているがゆえの弱点なのでしょうか。
 さらに言えば、「けいせい」と入力したら、ワタシとしては「形成」でも「京成」でもなく「傾城」が第一候補に来てほしいのですが、なかなかそうは行きません。まぁ、これは使い込むうちに学習してくれることを期待してます。

 先に書いた「速さ」の利点と「おバカ」の弱点、どちらがどちらを飲み込むか。「おバカ」が勝ってしまったら、泣く泣く Google日本語入力を捨てることになるのかなぁ。

 不便な点その二。IMEパッドが使えない。

 IMEパッド、珍しい漢字を日常的に取り扱う者にとっては、とても便利な機能なんですよね。字画をそのまま描けば、その漢字を呼び出せるので。「扨(さて)」とか「迠(まで)」とか、その昔、IMEパッドで呼び出して単語登録した漢字です。

 今はとりあえず、IMEパッドの機能が必要になる度に、Google日本語入力からMSO-IMEに切り替えてます。面倒です。かと言って、IMEパッドのために常にMSO-IMEを利用するほど頻繁に必要な機能ではないし。微妙に面倒です。

 不便な点その三。漢字変換候補に辞書がついてない。

 MSO-IMEでは、漢字変換の際、変換候補の単語に辞書がリンクしていて、変換しようとする漢字語の意味を確認することができますよね。Google日本語入力にはこの機能がありません。
 漢字変換を確定する時、その場で同音異義語の意味の違いや使い分け方を確かめられると便利なんですよねぇ。多分これでいいと思うのだけれど念のため、という時に、さっと確認できて。
 これがないと、一々辞書を引っ張り出さなくてはいけなくて、かなり面倒。仕事柄、誤用や変換ミスは些細なものでも許されないので、漢字の用法は神経質なほどこまめにチェックしてるのです。

 Google日本語入力に IMEパッドの機能と漢字変換候補への辞書リンクが備わってくれると嬉しいのですけれど。webの世間様をベースにしている IMEでは、どちらも難しいかなぁ。

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2010.02.12

韓国演劇のダブルキャスト

 ソウルで来週19日に初日を迎える話題の演劇『レインマン』。
 先月の韓国演劇情報 でもご紹介したように、ともにミュージカル俳優であるナム・ギョンウプ(남경읍)とナム・ギョンジュ(남경주)の兄弟共演、そして、パク・サンウォン(박상원)とウォン・ギジュン(원기준)の演技派コンビというダブルキャストが注目を集めている舞台です。できることなら「両方のキャストを見比べたい」公演です。

 それやこれやで、次回ソウル旅行に備えて、ダブルキャストのキャスティング日程を調べていたのですが……何と、この公演、チケットオープンになっている前半だけですでに、2×2=4通りのキャスティングが公表されているではありませんか。コンビ2組じゃないんですね。

 そんな殺生な~。4通り全部観たい~。

 韓国の演劇、ダブルキャスティングは当たり前のように行われています。『レインマン』のようにキャスティングがクロスするのも珍しいことではありません。昨年から上演中の『笑の大学』もそうですね。

 2006年、中谷まゆみ作『ビューティフル・サンデイ』の韓国初演時、企画の段階で漢陽レパートリー側から「ダブルキャストを予定してます」と3役2人ずつ計6人のキャストを提示されました。これを聞いて、日本側はA・Bの2チームで公演するものと思い込んだのですが、現地でよくよく話を聞いてみたら「役者の組み合わせはフレキシブル」。ってことは、最大2×2×2=8通りのキャスティングの可能性があるわけで……。その場にいた日本側関係者は全員唖然。
 こっそり、日本版に出演されてた某役者さんに「日本で同じ企画があったら、やってみたいと思います?」と尋ねてみたら、「……やりたくないなぁ…」と。そりゃそうですよね、あの作品で相手役がコロコロ変わったら辛いですよねぇ。
 実際の公演は6通りのキャスティングで上演されました。全部観ました。刺激的な公演でした。

 話は変わって、以前、韓国の某演出家さんとこんな会話をしたことがあります。

なな「韓国の演劇は普通にダブルキャスティングしますよね」
某氏「日本ではないんですか?」
なな「韓国よりはずっと少ないです」
某氏「どうして?」
なな「俳優が比較されるのを嫌がるから、でしょ?」
某氏「ふ~ん」
なな「韓国の俳優は嫌がらないんですか?」
某氏「嫌がるなら使わないもの」
なな「……(^_^;」

 ま、とにかく、ダブルキャスティングは当たり前、なわけです。

 韓国の演劇は、一つの公演で様々なキャストを見比べられる、まるでミュージカルのような楽しみ方ができるのですよね。これって、韓国演劇の面白さの大きなポイントです。

 あぁ、ソウルに住んでいれば……4通りの『レインマン』が……。

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 韓国演劇情報/10.01.22(国内最高の男優による演技対決)

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まずは前哨戦

2月8日(月)
 一日引きこもって、原稿作成、『週刊 江戸』校正、年度末の事務仕事、読書。
 寒いのを我慢して机に向かっていたら、風邪をひいてしまったようで、風邪薬を飲んで早々に就寝。

2月9日(火)
 何となく熱っぽい……ことを口実に、一日ぐずぐずしてました。たまには(?)こういう日があってもよいかな、と。

2月10日(水)
 朝9時45分からPCの前に陣取りました。3月の歌舞伎座さよなら公演、歌舞伎会ゴールド会員限定の先行前売開始日なのです。
 ところが、チケットweb松竹のサイトに入れません。アクセスしようとすると、只今大変混み合っておりますので後ほど云々という決まり文句のページに飛ばされてしまいます。販売開始時刻の10時までにアクセスできず、10時前後はやたらと重くて決まり文句のページすらなかなか表示されず……。10時10分頃、ようやくアクセスできました。
 ログインできればこっちのもの。希望通りの日時・席種でチケットを確保することができました。

 それでも、今日のチケット争奪戦はまだ前哨戦。本戦は来月10日、現・歌舞伎座での最後の公演となる4月分の先行前売開始日です。この日にうっかり用事を入れたりしないよう、気をつけなくちゃ。

 ちなみに、今回のチケット争奪戦では、Google Chrome、Fire Fox、IE と3種類のブラウザを立ち上げて、順繰りにF5連打してました。見た目でページ更新が速かったのは Fire Fox でしたが、実際につながったのは Google Chrome。
 Google Chrome はやはり速いのでしょうか、それとも、単にアクセスのタイミングが良かっただけ?
 来月の決戦、Google Chrome 1つに賭けて勝負すべきか、真剣に悩んでます。

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2010.02.11

[ミュージカル]蜘蛛女のキス

 私は日本語に敏感です。仕事柄です。舞台の人だって日本語に敏感なはずですよね、仕事柄。プロ同士ですから、舞台上の日本語には厳しいです。文法的にどうのこうのということでなく、「この人物がそんな言葉使う?」とか「この場面でその表現様式?」とか。
 今回の感想もそのセンです。


『蜘蛛女のキス』
2月4日(木)18時30分
東京芸術劇場・中ホール
1階R列30番
脚本:Terrence Mcnally
作曲・作詞:John Kander & Fred Ebb
演出・訳詞:荻田浩一
出演:石井一孝、金志賢、浦井健治、他

 出演者は歌も芝居もうまく、熱演でした。ところが、残念なことに、客席に響きません。
 第一幕前半では、お客さんをツカミそこねたかなぁ、と思ってました。元々が、南米の刑務所を舞台にした政治犯とゲイの話。革命に情熱を燃やす若者とか、看守の暴力が横行する刑務所とか、日本人には共感しにくい作品です。
 でも、話が進んで感動的に歌い上げるナンバーでも、客席から起こる拍手はよそよそしげ。役者もさぞやりにくかろう。
 第二幕冒頭、ゲイのモリーナ(石井一孝)がややオーバーにはしゃいでみせて、客席から好意的な笑い声。何とか流れを変えようとする役者の努力が窺えます。これでお客が乗っていくかと思ったのですが……ダメでした。結局最後まで、お客は芝居に乗りそこねたというか、作品に入り込めなかったというか。
 繰り返しますが、出演者たちは歌唱力もあり演技も達者、脇のダンスもうまかった。それでもダメ。こういう舞台もあるのですね。

 私個人が舞台に入り込めなかった理由を考えてみると……。
 一つは日本語の翻訳歌詞が心に響かなかったから。元の歌詞に忠実なのかもしれませんが、日本語歌詞が散文調で、詩になってないのです。そのため、コトバを無理やりメロディに乗せてる感があり、サビのリフレイン箇所などもなく、聴き終えた後に歌詞が記憶に残りません。素晴らしい歌唱力で歌い上げられても感動できない「歌詞」でした。歌詞の内容の問題でなく、コトバをメロディに乗せて歌う場合の「コトバ」に必要とされるものがなかったから、でしょう。リズムとか様式とか。それが「詩」になってないってことですね。
 もう一つは、舞台演出が何だかごちゃごちゃしていたから。舞台上手に縦長のスクリーンを置き、時々映像を映してました。面白いアイディアではあるのですが、相対的に役者の演技力や歌唱力が与えるインパクトが弱まり、一方で観客の舞台への集中力も削がれる演出です。せっかく力のある役者が揃ってるのに、勿体ないなぁと。また、人権無視の刑務所であることを示すために、随所でアンサンブル風に暴行シーンが演じられるのですが、看守が囚人に殴る蹴るの暴行を働くばかりで、繰り返されると単調。そこをシンプルなダンス風の暴行シーンで見せようとするなら、装飾的な舞台装置でないほうが……と思ってしまったのでした。この演出の具象と抽象のバランスが私の感覚ではうまく受け止められなかった、ってことでしょうか。

 今回は再演だそうですが、初演はどんな舞台だったのかなぁ。

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[文楽]二月公演 第三部

 今月の文楽公演プログラム巻頭に、歌舞伎役者・片岡仁左衛門の「文楽と私」という文章(聞き手・宮辻政夫)が載ってます。吉田簑助の文化功労者顕彰記念企画で、簑助が倒れた日の話から始まり、昔のことなども語ってます。見開き2頁、興味深い話が盛りだくさんでお勧めです。

 簑助が倒れた平成10年11月2日、私は国立文楽劇場の客席にいました。劇場で会った友達と「仁左衛門さんが来てる!」と大ハシャギしたことも、九段目のお石を遣った簑太郎(現・勘十郎)の硬くこわばった表情も、「何で?何で?何で?」と簑太郎の顔だけを見つめていたあの時の自分の心情も、昨日のことのように思い出せます。


2月6日(土)18時30分
国立小劇場
13列18番

『曽根崎心中』
「生玉社前の段」
 マクラ一枚、丁寧に語るのが肝要……のはずですが。

「天満屋の段」
 嶋大夫の切場、大変面白かったです。住大夫・燕三(先代)で何度も聴いている「天満屋」が、嶋大夫・清友だと全然違いました。語りが力強く、のっぴきならず死に向かっていく二人なのに、お初・徳兵衛に勢いがある不思議。住大夫・燕三の床は、二人がもっと哀れで繊細だった印象が強いのです。それに比べると、生命力すら感じられるお初徳兵衛でした。それが面白かった。
 今回の簑助のお初は振りが大きく派手。身体をよじり、人間には無理な姿勢にまで崩れた形は、人形ならではのお初です。勘十郎が遣う床下の徳兵衛、リアルで、生きている人間のようでした。
 人形以外の何者でもないお初と、人間のようにリアルな徳兵衛と、嶋大夫の勢いのある語りとが、不思議に魅力的な舞台を作り上げていて、すっかり見飽き聞き飽きてるはずの「天満屋」が新鮮でした。

「天神森の段」
 この段に限らず、今回の簑助のお初は首が上向きがちなのが気になりませんでした。舞台復帰以後ずっと気になっていた点なのですが。
 お初は相手を見上げる姿勢の多い役だからなのか(でも、これまでのお初では気になっていた)、簑助の派手な遣い方のせいなのか、うなずきの糸を遣う力が強くなったのか。
 理由はさておき、簔助は、倒れる以前とも復帰以後これまでとも違う、新たな女形の表現を手に入れつつあるのかもしれないと感じた舞台でした。
 幕切、刀で突く前に、徳兵衛は正面を向き、お初は徳兵衛と向き合う形で客席に背を向けます。その時、簔助はお初の人形を余分に振り返らせて、客席にはっきりお初の顔を見せ、それから顔を戻して徳兵衛と向き合わせていました。前からこういう振りでしたっけ?

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2010.02.10

パン屋さんのレストラン

パン屋さんのレストラン

 表参道交差点そば、アンデルセンのレストランです。

 スープとサラダとコーヒーのセットメニューで、パンが食べ放題。一切れが小さめなので、8種類も食べちゃいました。

 1階にあるベーカリーのパイロット的役割も兼ねたレストランなのでしょうね。
 天然酵母のライ麦パン美味しかったぁ。帰りにベーカリーは閉店してて、買えなくて残念。

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[文楽]二月公演 第二部

 文楽のプログラムにも過去の上演記録をつけてほしい。最近、文楽公演の度に思ってます。
 今月も、第一部『嬢景清八嶋日記』、第二部『大経師昔暦』、前回やったのはいつなのか、過去に自分はどのくらい観てるのか、知りたいんですよねぇ。別売の上演資料集には江戸時代の初演からの上演記録が載ってるのは知ってます。上演資料集に載せてるデータだからプログラムにはつけられない、という理屈も分からなくはありません。でも、だからと言って、上演記録を確認するために毎回上演資料集まで買うのもねぇ……。

 古典芸能は観る側にも経験の積み重ねが求められます。舞台を観た経験は記憶としてアーカイブされてないと意味がないです。アーカイブの索引となる資料提供、興行側でサービスしてくれてもいいと思うのですよね。
 実際、松竹は歌舞伎の筋書(プログラム)に過去の上演記録を載せてるのですから。
 最近20年分ぐらいの公演だけでよいので、検討してもらえないでしょうか。国立劇場さん。

 と、ぶつぶつ書いてから探したら、日本芸術文化振興会のサイト の「伝統芸能データベース」内にある「文化デジタルライブラリー」で、国立劇場、国立文楽劇場、国立能楽堂、国立演芸場での自主公演の上演記録は検索できることが判明。これは有り難いデータです。
 願わくは、出先で携帯からチェックできるUIにしてもらえないでしょうか。国立劇場さん。(2010年2月10日 9:30am追記)


2月6日(土)14時45分
国立小劇場
4列27番

『大経師昔暦』
「大経師内の段」
 切は、綱大夫・清二。どうも最近苦手です。床下で申し訳ないと思いつつ、途中から夢中へ逃避。段切れ近くで復帰しました。
 「ヤアおさん様か」「茂兵衛か」でぷつっと語り終え、ストップモーションのまま幕。この段切れは逆に難しそう。

「岡崎村梅龍内の段」
 中は文字久大夫・清馗。文字久、努力してるのは分かるのですが、自分が気持ちよく語ってるのかなぁと感じます。そうなると、イキが解放されちゃって、聴いてる側の緊張感が途切れちゃうんですよね。もっと堪えてくれないと。
 ということが、この人の語りを聴いてると分かってきて、勉強になります。

 切は住大夫・錦糸。何のかんの言っても、安心して聴けますね。下女おたまと叔父の梅竜のやりとり、おさんの父母・道順夫婦とおさん・茂兵衛とのやりとり、面白い展開です。道順の嘆きに住大夫ならではの情が込めれられて、じっくり聴けました。
 最後の影絵の演出、面白いですね。私の席からは茂兵衛の影が人形の死角になって見えなくて残念。

 最後に「奥丹波隠れ家の段」がついて終演。

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手塚書房、移転

 神田神保町の古書店「手塚書房」が移転したという話を聞きました。伝統芸能ファンには説明不要ですが、「手塚書房」は、今はなき豊田書房にお勤めだった方が独立開店した歌舞伎・文楽・能狂言・落語などの専門古書店です。

 新しいお店の場所は、すずらん通りの東京堂書店の裏手だそうです。細い路地を入ってすぐ、とか。

 「手塚書房」のサイト に道順・地図が載ってますので、詳しくはそちらをご覧ください。
 住所は、千代田区神田神保町1-27 阿部ビル1階。

 早めに一度出向いてみなくては。

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[ミュージカル]TALK LIKE SINGING

 「三谷幸喜の新作」「SMAPの香取慎吾が主演」「ニューヨークで初演」と話題に事欠かないミュージカル。公演の公式サイトには、「日本オリジナル・ミュージカルがオフ・ブロードウェイで初の世界初演という偉業を果たし、待望の日本凱旋!」と謳われています。
 韓国の「テグ国際ミュージカルフェスティバル」の努力と成果に注目してる私としては、舞台を観て、「これでオフ・ブロードウェイ行くのはズルいでしょ」と思いました。ズルも方便ってことは認めます。

 観劇当日は、主演・香取慎吾の誕生日でした。それと知らずにチケット入手したのですが。誕生日にまつわるエピソードは先に書きましたので、こちらの記事 でどうぞ。


『TALK LIKE SINGING』
1月31日(日)16時
赤坂ACTシアター
2階D列14番
作・演出:三谷幸喜
作曲・音楽監督:小西康陽
出演:香取慎吾、堀内敬子、新納慎也、川平慈平

 普通にしゃべろうとすると歌ってしまうターロウ(香取慎吾)。芝居は、ターロウを治療する精神医学者 Dr.ダイソン(川平慈平)が国際学会で彼の症状と治療成果を報告する、という形で展開します。ダイソンの発表報告の内容として、ターロウの幼少期からの「症状」と生活ぶりが寸劇風に実演される、という構成です。寸劇の中で、ターロウに興味を持つ言語学者(堀内敬子)と周囲の人々(新納慎也)が絡みます。

 話す言葉が歌になってしまう、という主人公の設定を最初に聞いた時、面白そうだな~と思いました。登場人物たちが突然歌い出す「ミュージカル」というジャンルを逆手に取ってるわけで、大げさに言えば、「『ミュージカル』を相対化しちゃう『ミュージカル』を作ろう」という意欲的な挑戦とも取れる設定でしたから。
 でも、舞台を観てみたら、この設定はNYで公演を打つための戦術だったのかなぁ、と。正直、ミュージカルとしてもコメディとしても、この設定が生きているとは言えないような。

 主役の香取慎吾、歌も踊りもセリフも少ないのですが、ターロウの役を一生懸命演じていて、それゆえに、言葉が歌になっちゃう以外は平凡で不器用な青年ターロウの役柄にはまってました。
 川平慈平。この舞台を支えているのは、彼のミュージカル俳優としての実力と英語力です。セリフの8割は川平慈平の英語。これには日本語字幕付き。
 堀内敬子。歌と踊りとコメディの演技のバランスがとれているので、安心して観てられました。
 新納慎也。トンがったキャラの役者さんで、魅力的。この人のダンスをじっくり観てみたいと思いました。

 三谷幸喜という才能ある演劇人が、様々な制約の中でミュージカル仕立てのコメディを作ったらこんな作品になりました、という舞台でした。これだけの制約の下でこれだけの舞台を仕上げるのはすごいとも言えますし、これだけ制約あったらそもそもダメでしょとも言える芝居です。

 それはそれとして。
 香取慎吾って、体格もいいし、華があるし、舞台映えしますね~。カーテンコールで、あれだけ芸達者でアクの強い個性を持つ川平慈平が霞んで見えるほど、香取慎吾は大きくて華やかでした。こんな「華」を身につけたくて、日々努力している舞台俳優がどれほどいることか。
 舞台の人にとっては魅力的な素材でしょう。三谷幸喜が香取慎吾をよく使う理由が少し分かったような気がしました。
 一年間、SMAPとバラエティの仕事を休んで、舞台俳優としてのトレーニング積んでみたらいいのに……と思ってます。ホントに。

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 ポルトガルプリン(1月31日)

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2010.02.09

美味しい日々

2月5日(金)
 朝から外出。国立劇場で文楽公演第一部。

 終演後、仕事場に戻って成績評価と原稿入力。今週は事務仕事の締切が立て込んでいて、バタバタです。

 夜、新大久保「ホンアホンア」で韓国料理を食べながら、韓国の舞台を熱く語る 新年会 忘年会。

 このお店、フロア担当の若い男の子が全員、韓流スター顔負けのイケメンでした。顔立ちは「花美男(꽃미남)」、髪型はオシャレに決めて、態度は爽やか。バイトの採用基準、高そう~。それとも、フツーの男の子は厨房担当になるんでしょうかね。
 もっとも、私たちのテーブルは「歌唱力」や「演技力」に強く拘る人たちの集まりだったせいか、せっかくの「花美男」もスルーされてたフシが。猫に小判、舞台好きにイケメン。

2月6日(土)
 午後から国立劇場で文楽第二部・第三部。

2月7日(日)
 午後から紀伊国屋ホールでシスカンパニー『えれがんす』。渡辺えり、木野花、梅沢昌代、コ・スヒ、中村倫也、八嶋智人、という濃ゆい役者揃いで、90分堪能しました。

 終演後、夜はバーになるカフェへ。
 メニューに「完熟チーズとトリュフのホットサンド」なるものがあり、これを注文。口の中いっぱいにトリュフの香りが広がる贅沢なホットサンドでした。

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店の人「このパンは生地にブラックオリーブを練り込んでおります」
なな 「ん?……あの、パンもこちらのお店で焼いてるんですか?」
店の人「はい(ニッコリ)」

 飲み物はホットサンドの濃い味に負けないものをというお店の人のお勧めで「バリ・アラビカ」(でしたっけ? 違う気がする…) 香り豊かなコーヒーでした。

 美味しいもの食べながら芝居の話。楽しい日曜の午後。

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[文楽]二月公演 第一部

 東京の文楽公演はこの日が今年の初日でした。幕開きの三番叟も清々しく。平日なのにほぼ満席。


2月5日(金)11時
国立小劇場
8列19番

『花競四季寿』万才・海女・関寺小町・鷺娘
 清治の三味線すごいです。一人だけ、ケタ違いな楽器を使ってるのではないかと思えるほど。宗助、音が重くなりつつあり、ちょっと苦戦してる印象。
 呂勢の語りに面白味が増しているのが楽しみ。「関寺小町」、後半にもう一度聞いてみたいです。
 その「関寺小町」、前の「海女」が終わって暗転のまま謡ガカリの文句で始まり、舞台中央に照明が当たるとそこに老いさらばえた小町の姿が浮かび上がる、という演出。効果的な演出だとは思うのですが、小町を遣うのが文雀の今回、演出を変えるか、照明を調整するか、ちと工夫しないと……と思ってしましました。すいません。
 「海女」で海女を遣った清十郎、踊れますねぇ。首の振り方に、娘らしさが漂いました。さらに海女の左遣い。差す手引く手の美しさ、すばらしかったです。どなただったのか知りたいなぁ。

『嬢景清八嶋日記』
「花菱屋の段」
 千歳、面白いのですが、お糸が今ひとつ。爺婆は上手いんですけれど、娘がねぇ。人使いが荒く口うるさい花菱屋の後妻が、憎たらしいのに憎めない婆に見えるのはさすが。

「日向嶋の段」
 いやはや大曲ですねぇ。冒頭延々と景清一人の述懐が続きます。人形も景清一体のみ。人形は振りに変化をつけるのが大変そう。さらに、娘が来れば景清は死んだと突き放し、百姓に嫁いだと聞けば突慳貪にぼいまくり、娘が自分のために身を売ったと知れば船に向かって絶叫する。聴く側の身体が凝り固まってしまうような曲でした。
 咲大夫、燕三、熱演。玉女の豪快な遣い方が、景清によく合ってました。

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2010.02.08

調べ物の日々

2月1日(月)
 引き篭って『週刊江戸』校正、後期試験の採点。そろそろ各種事務仕事の年度末の締切が迫ってます。

2月2日(火)
 前日に引き続き、校正、採点、事務仕事。

 夕方、仕事上の問合せメールが2件、立て続けに来ました。対応のため調べ物してたら、あっという間に2時間経過。

2月3日(水)
 翌日の古文書セミナーの予習で調べ物。
 図書館で抱え切れないほどの本を借りてきてしまいました。

 ある殿上人の屋敷の厩に鬼が出るという話で、見開きに厩が描かれているので、まずは厩の絵探し。厩馬(と調馬)を主題にした屏風があるというのも、その厩図が記念切手になっているというのも、初めて知りました。

Umaya
 画像はこちらからお借りしました。

 また、描かれている鬼が髑髏を首にかけているので、同様の図像を探してみると、チベットの「ダーキニー」という神様が引っかかってきました。

Dakini
 画像は こちら からお借りしました。

 これは、今国内を巡回している「聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝-」という特別展に出品されている「ダーキニー立像」。性愛の神で、人間の心臓を喰らうとされてるそうです。画像クリックして拡大すると、あちこちに髑髏を身につけてるのが見て取れると思います。妖しい造形の神様です。

 夜、ジムでマシンと有酸素。今年に入ってようやく4回目。最低でも週1、できれば週2のペースで通いたいのですけれど。

2月4日(木)
 午後から古文書セミナー。『怪物つれづれ雑談』の第八話終了。第九話に突入。
 ちょうど立春なので、節分・立春と陰暦の正月の解説をして、今年は「年内立春」という話もしました。
 くずし字の文字のこと、挿絵のこと、文化に関すること、受講生の方からいろいろと質問をいただいて、毎回良い刺激になってます。
 今回から読み始めた第九話、まず全十巻の漢籍の中から冒頭に出てくる言葉を探し出して、出典確認しないといけないのです。来週も調べ物に精を出さねば。

 夜、東京芸術劇場で『蜘蛛女のキス』。腕のある役者たちが熱演してるのに、客席にうまく伝わらない。役者が舞台上で苦戦してました。こういう舞台を見るのも勉強になります。

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ソウルの演劇★初日間近

 もうすぐ初日を迎えるソウル(+ソンナム)の演劇情報です。
 注目は、映画『王の男』の原作演劇『イ(爾)』と映画『レインマン』原作の『レインマン』でしょうか。これはどちらも観ておきたいです。芸術の殿堂で2回公演の日にハシゴできますね。
 テネシー・ウィリアムズ、ブレヒトなど欧米作品の上演が目立ちます。最後にまとめたLGアートセンターでの3作品は、海外の舞台を韓国に招請したもの。意欲的な企画ですよね。初日はまだ少し先ですが、興味津々なので載せてみました。韓国公演のついでに(?)日本へ来てくれたりはしないのでしょうか。


◇演劇イ(연극 이(爾))
2010.02.27~2010.03.21
平日8時/土3時、7時/日・祝2時、6時/月・3月2日休
芸術の殿堂・トウォル劇場(예술의전당 토월극장)
* 映画『王の男』の原作演劇

◇お兄ちゃんが帰ってきた(오빠가 돌아왔다)
2010.03.06~2010.05.23
平日8時/土・日・祝3時、6時/月休
東崇アートセンター・小劇場(동숭아트센터 소극장)
90分
* 「演劇熱戦3」3番目

◇レインマン(레인맨)
2010.02.19~2010.03.28
火・木・金8時/水3時、8時/土3時、7時/日・祝2時、6時/月休
3月1日2時、6時/3月2日休/3月3日8時/2月25日貸切
芸術の殿堂・自由小劇場(예술의전당 자유소극장)
100分

◇欲望という名の電車(욕망이라는 이름의 전차)
2010.03.19~2010.05.23
平日8時/土・日・祝3時、7時/月休
平日マチネを後日告知予定
東崇アートセンター・東崇ホール(동숭아트센터 동숭홀)
120分
* 「演劇熱戦3」4番目

◇笑の大学(웃음의 대학)
2010.03.11~Open Run(오픈런)
平日8時/土・日・祝3時、6時/月休
コーエックス・アートホール(코엑스 아트홀)
100分

◇都市女の七去之悪(도시녀의 칠거지악)
2010.02.26~2010.03.07
平日8時/土3時、7時/日曜3時/月休
南山芸術センター(남산예술센터)
90分
* ブレヒト作『7つの大罪』

◇愛に欺かれ、金に泣き(사랑에 속고 돈에 울고)
2010.02.15
5時
ソンナム市民会館・大劇場(성남시민회관 대극장)
100分
* 原題『ホンドや、泣くな(홍도야 우지마라)』

◇孤児のミューズたち(고아뮤즈들)
2010.02.18~2010.03.07
平日8時/土4時、7時30分/日4時/月休
大学路・ゲリラ劇場(대학로 게릴라 극장)
100分
* ミシェル・マルク・ブシャール作

◇リービング(Leaving)
2010.04.02~2010.04.04
4月2日8時/4月3日・4日4時
LGアートセンター(LG아트센터)
120分
* ヴァーツラフ・ハヴェル作
* Vaclav Havel & Archa Theatre from Prague 来韓公演
* チェコ語公演、韓国語字幕あり

◇ワーニャ伯父さん(바냐아저씨)
2010.05.05~2010.05.08
5月5日6時/5月6日・7日8時/5月8日4時
LGアートセンター(LG아트센터)
180分
* Lev Dodin & The Maly Drama Theatre of St. Petersburg 来韓公演
* ロシア語公演、韓国語字幕あり

◇11&12(11 그리고 12)
2010.06.17~2010.06.20
6月17日・18日8時/6月19日3時、7時/6月20日4時
LGアートセンター(LG아트센터)
100分
* ピーター・ブルック作
* Peter Brook & Theatre des Bouffes du Nord 来韓公演
* 英語公演、韓国語字幕あり

☆関連記事
 韓国演劇ミュージカル情報/09.12.25(先取り2010演劇・ミュージカル)

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2010.02.07

今日はこれ

今日はこれ

 ここはどこ? タイトルは何?

 濃いキャストによる濃い芝居になってるらしいです。

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2010.02.06

飛び梅

飛び梅

 昨日、今日と文楽です。

 幕間に国立劇場の前庭で梅見。太宰府天満宮から飛んで来てくれた梅です。紅白一対ですが、白梅はまだ二分咲きでした。

 そう言えば、来月は歌舞伎座で『菅原伝授手習鑑』の通し風上演ですね。
 ってことは、太宰府から歌舞伎座へ梅ヶ枝餅が飛んで来るかも。

 花も団子もうぇるかむです。

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2010.02.05

二次会

二次会

 恒例の巨大パッピンスです。

 よ~く混ぜてから、今、10人で食べてます。

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新年会?

新年会?

 新大久保で韓国料理です。

 韓国ミュージカル・演劇好きの集まりなので、旧正月の2月に「新年会」やりましょう~ということになりまして。でも、正月と立春は迎えたけれど、旧正月はまだ来てない……。あれ? ってことは、これ「忘年会」?

年の内に 春はきにけり この宴を 忘年会とや言はむ 新年会とや言はむ

 美味しいものいっぱい食べま~す。

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ソウルの演劇★上演中

 ソウルで上演中の演劇。ミュージカル同様、、韓国の公演情報サイト「公演のすべて(공연의 모든것)PLAYDB」の「最近一週間の人気順」です。

 『おかあさんをお願い』は、人気作家シン・ギョンスク(신경숙)の長編小説を原作とした注目作。
 チョン・イルの演劇初挑戦が話題の『ビューティフル・サンデイ』アンコール公演、チケットの売行もいいようです。ちなみに、『ビューティフル・サンデイ』は中谷まゆみ作、『悔しい女』は土田英生作と、三谷幸喜作『笑の大学』と合わせて日本の作品が3つ、人気上位に入ってるんですね。
 「監督舞台へ来る(감독 무대로 오다)」シリーズの第二弾『昼寝』、鮮やかな演出の『エクウス』の後半が始まってます。
 劇団チャイム専用劇場の柿落しとなる『Bオンソ』は今日が初日。
 一方、2008年1月からロングランを続けていた人気作品『老いた泥棒の話』は2月28日でクローズです。

 観たい作品、目白押し~。


◇おかあさんをお願い(엄마를 부탁해)
2010.01.27~2010.03.23
火・木・金8時/水3時、8時/土2時、6時/日2時/月休
2月13日・14日6時/15日2時、6時/2月28日2時、6時/3月1日2時/2月16日・3月2日休
世宗文化会館・Mシアター(세종문화회관 M씨어터)
110分

◇ビューティフル・サンデイ(뷰티풀 선데이)
2010.02.04~2010.03.29
平日8時/土・日・3月1日3時、7時/月・2月16日・3月2日休
漢陽レパートリーシアター(한양레퍼토리씨어터)
* 中谷まゆみ作『ビューティフル・サンデイ』

◇昼寝(낮잠)
2010.01.26~2010.03.28
平日8時/土4時、7時/日・祝3時、6時/月休
2月13日~15日3時、6時
ペガムアートホール(백암아트홀)
100分

◇老いた泥棒話(늘근도둑 이야기)
2009.05.01~2010.02.28
火~木8時/金4時、8時/土3時、6時/日・祝2時、5時/月休
2月13日・15日2時、5時/2月14日3時、6時/2月16日休
コーエックス・アートホール(코엑스 아트홀)
90分

◇老いた泥棒の話(늘근도둑 이야기)
2010.01.08~2010.02.28
火・木・金8時/水4時、8時/土3時、6時/日・祝2時、5時/月休
2月13日3時、6時/2月14日・15日2時、5時/2月16日休
大学路・アルとヘク小劇場(대학로 알과핵 소극장)
90分

◇ビューティー・クイーン(뷰티퀸)
2010.01.14~2010.02.28
火・木・金8時/水4時、8時/土3時、7時/日3時/月休
トゥサンアートセンター・スペース111(두산아트센터 Space111)
140分

◇エクウス(에쿠우스)
2010.02.04~2010.03.14
平日8時/土・祝3時、7時/日2時、6時/日・2月16日休
2月13日・15日2時、6時/2月14日4時
東崇アートセンター・東崇ホール(동숭아트센터 동숭홀)
120分(休憩10分含む)

◇笑の大学(웃음의 대학)
2009.11.26~Open Run(오픈런)
火平日8時/土3時、6時/日・祝2時、5時/月休
2月13日・15日2時、5時/2月14日3時、6時/2月16日休
大学路・アートワンシアター2館(대학로 아트원씨어터 2관)
100分
* 三谷幸喜作『笑の大学』

◇ニューボインボイン(뉴보잉보잉)
2009.01.01~Open Run(오픈런)
平日5時、8時/土4時30分、7時30分/日・祝4時、7時
2月14日・15日2時、4時、6時
大学路・トゥレホール3館(대학로 두레홀 3관)
90分

◇悔しい女(억울한 여자)
2010.01.28~2010.02.28
平日8時/土4時、7時30分/日4時/月休
2月14日・15日6時/2月13日休
大学路・文化空間イダ2館(대학로 문화공간 이다 2관)
* 土田英生作『悔しい女』

◇ライアー1弾(라이어 1탄)
2010.02.04~2010.05.02
平日8時/土4時、7時/日・祝3時、6時/月休
2月13日~15日3時、6時/2月16日・3月2日休
シンドリム・テクノマートプライムアートホール(신도림 테크노마트 프라임아트홀)
100分
* レイ・クーニー作『Run for Your Wife』
* 3月3日から大学路・SMティンティンホール(대학로 SM틴틴홀)でも上演予定。

◇Bオンソ(B언소<蜚言所>)
2010.02.05~2010.05.02
平日8時/土・日・祝3時、6時/月休
2月13日~15日・3月1日3時、6時
アートワン・チャイム劇場(아트원 차이무 극장)
90分

◇ママたちのおしゃべり(엄마들의 수다)
2009.12.18~2010.02.28
火・水・金8時/木3時/土3時、6時/日2時、5時/月休
2月12日・18日・25日11時(午前)/2月14日休
東崇アートセンター・小劇場(동숭아트센터 소극장)
90分

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2010.02.04

年内立春

 昨日が節分、今日が立春。でも、本日2月4日は、陰暦ではまだ12月21日です。陰暦の1月1日は、陽暦の2月14日。
 あらら、新年を迎える前に春が来ちゃった。

 これが、旧年中に春が来る「年内立春」です。

 『古今集』の巻頭歌、

  ふる年に春立ちける日よめる   在原元方
年の内に 春はきにけり ひととせを 去年(こぞ)とや言はむ 今年とや言はむ

は「年内立春」を読んだ和歌として有名です。
 去年も書きましたが、「年内立春」は珍しいことでなく、平均すると2年に一度ぐらいは「年内立春」となります。最近では、2005年、2007年、2008年も年内立春でした。

 来年2011年は、2月3日節分が陰暦の1月1日、2月4日立春が陰暦1月2日に当たっています。二十四節気の暦の「春」と月の暦の「新年」がほぼ同時にやってくるのですね。

 こんなふうに、陰暦では「春」と「新年」の時期が大体重なります。最大ズレて10日程度。ちょうどこの時期に、日も次第に長くなり、陽射しがうららかになってきます。梅の花が咲くのもこの頃。
 現行の太陽暦では「春」より一ヶ月以上早く「新年」が来てしまうので、我々現代人には「新年=春」というのがピンと来ませんが、江戸時代以前の人たちは「新年=春」を実感していたのですね。
 新春、初春、迎春……陰暦だったからこその表現です。

 どこか梅見に行きたいな~。

☆関連記事
 立春と陰暦 

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2010.02.03

教養講座「韓国映画の楽しみ」

 ちょこっとお知らせです。

 この4月から、清泉女子大学の生涯学習講座で「韓国映画の楽しみ」という講座を担当させていただくことになりました。
 元・居住者の視点から作品の背景にある文化や生活に触れながら韓国映画の楽しさをお伝えていきます、という内容になる予定です。あくまで、予定、なんですけど。
 月に2回(4 /10, 17, 5/8, 29, 6/5, 19、春期全6回)、土曜の午前10時40分~12時10分です。

 詳細は下記リンク先にて。

「韓国映画の楽しみ-日韓比較文化の視点から-」
   =清泉女子大学「ラファエラ・アカデミア」

 この講座の準備のため、未見の作品はもちろん、以前観た作品も見直さないと、と思ってます。
 が、1日1本ずつとして、開講までに約60本。それではまだ足りないような気がして……。

 受講生の方に面白がっていただけるよう、頑張って準備します。

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ソウルのミュージカル★初日間近

 ソウルで開幕間近のミュージカルです。早いものは今週末からですね。4月以降のものは詳細な時間が出てませんが、作品名・公演期間・公演場のデータだけ載せておきました。今後の旅行計画のご参考になれば。
 また、末尾にオマケで地方公演の日程を載せました。地方への追っかけも楽しいかも?

 さて、ラインナップを見ると、ライセンスものでも当たり外れが大きそうな気配。作品自体が面白いのはどれなのでしょう?
 『ホン・ギルドン』『ヨドク・ストーリー』『カルマ』は創作ミュージカル。『ヨドク・ストーリー』は先日「ミュージカル情報/10.01.23」で紹介しましたが、よくできた作品です。個人的には『ホン・ギルドン』に興味があります。「ホン・ギルドン」、映画でも人気の素材になってるので。
 『リバーダンス』はアイリッシュダンスの来韓公演。東京では赤坂ACTシアターでやってましたね。


◇グリース(그리스)
2010.02.06~2010.02.28
平日8時/土3時、7時/日2時、6時/月休
2月15日3時/2月16日休/2月9日8時売切
イファ女子大・サムソンホール(이화여자대학교 삼성홀)
150分(休憩20分含む)

◇ホン・ギルドン(홍길동)
2010.02.18~2010.04.18
火・木8時/水・金4時、8時/土2時、6時/日6時/月休
2月21日・28日・3月7日2時、6時
オリンピック公園・ウリ金融アートホール(올림픽공원 우리금융아트홀)
120分

◇MENOPAUSE(메노포즈)
2010.02.06~2010.04.04
火~木8時/金3時、8時/土3時、7時/日3時/月休
トゥサンアートセンター・ヨンガンホール(두산아트센터 연강홀)

◇ロマンス・ロマンス(로맨스 로맨스)
2010.02.09~2010.04.18
平日8時/土3時、7時/日・祝2時、6時/月休
3月1日6時/3月2日休
大学路・文化空間イダ1館(대학로 문화공간 이다 1관)
120分

◇ミス・サイゴン(미스사이공)
2010.05.14~2010.09.12
忠武アートホール大劇場(충무아트홀 대극장)

◇リバーダンス(리버댄스)
2010.03.03~2010.03.14
平日8時/土3時、7時/日・祝2時、6時/月休
世宗文化会館・大劇場(세종문화회관 대극장)

◇モンテクリスト伯(몬테크리스토 백작)
2010.04.22~2010.06.13
ユニバーサルアートセンター(유니버설아트센터)

◇ヨドクストーリー(요덕스토리)
2010.02.09~2010.02.28
平日8時/水4時、8時/土・日3時、7時/月休
国立劇場・ヘオルム劇場(국립극장 해오름극장)
140分

◇ミス・サイゴン(미스사이공)
2010.04.16~2010.05.01
ソンナムアートセンター・オペラハウス(성남아트센터 오페라하우스)

◇カルマ(카르마)
2010.03.05~2010.03.07
5日8時/6日3時、7時/7日4時
国立中央博物館・劇場竜(국립중앙박물관 극장 용)
100分

◇太陽の歌(태양의 노래)
2010.05.07~2010.05.29
平日8時/土・祝3時、7時/日4時/月休
世宗文化会館・Mシアター(세종문화회관 M씨어터)
100分


 他に、2月から3月にかけて、下記の地方公演が予定されています。
『ミス・サイゴン』
 高陽(コヤン、고양)公演 2010.03.13~2010.04.04
『ヘアスプレー』
 大邱(テグ、대구)公演 2010.02.15~2010.02.21
『ヘドウィグ』
 鬱山(ウルサン、울산)公演 2010.02.06~2010.02.07
 大邱(テグ、대구)公演 2010.02.26~2010.02.27
 釜山(プサン、부산)公演 2010.03.05~2010.03.07
『ラ・マンチャの男』
 大邱(テグ、대구)公演 2010.02.26~2010.02.28
 大田(テジョン、대전)公演 2010.03.05~2010.03.06
『明成皇后』
 光州(クァンジュ、광주)公演 2010.02.06~2010.02.07

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2010.02.02

[歌舞伎]旭輝黄金鯱

 ロビーで抽選会をやっていて、「はずれ」で化粧品のサンプルを貰いました。国立劇場も俗っぽくなりましたねぇ。これも経営努力?場所貸して、サンプル配らせて、いくら取れるのでしょう?初日から毎日やってたのかしらん?
 「金鯱饅頭」とか「金鯱ロール」とか、その手の名古屋名物はないのでしょうか? ロビーで売ってたら絶対買っちゃったと思うのですけれど。


1月26日(火)12時
国立大劇場
2階7列45番

 まず先に書いておきます。並木五瓶の頭痛くなる脚本を通し狂言として復活させて、正月の浮かれ気分に相応しい賑やかで楽しい芝居に仕立てた企画力・構成力・演出力、お見事でした。ぜひ、ご当地名古屋でやってほしいです。あれ、宙乗りと本水、できましたっけ? 御園座。

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序幕「宇治茶園茶摘みの場」
 茶摘み女実は遊女で、国立劇場の第十九期歌舞伎俳優研修生4人を出し、先輩たちと一緒に手踊りさせてました。皆、しっかり踊っていて清々しかったです。こういう試み、いいですね。研修生の励みになることでしょう。三階さんを使い慣れてる菊五郎劇団ならではでしょうか。後に、足利家の中間でも研修生3人を起用。
 春勝(松也)と国姫(梅枝)の若手カップルがきれい。

同「宇治街道の場」
 柿木金助(菊五郎)と向坂甚内(松緑)の盗賊二人の出会いの場。だんまりが始まりそうな雰囲気。

二幕目「尾張 那古野城内大書院の場」
 盗賊二人(菊五郎、松緑)がそれぞれ偽勅使となって登場。松緑は相変わらず発音に難がありますが、以前に比べればかなりよくなってますね。
 ここで、盗賊甚内が取替え子で、実は小田春永と判明。さすが並木五瓶の脚本です。
 小田春永後に鳴海春吉の菊之助、立派に演じてるのですが、損な役回りですね、これ。
 春長の母・操の前で久しぶりに田之助が見られてよかったです。

同「尾張 那古野城天守閣屋根上の場」
 大凧に乗って名古屋城の鯱を盗んだという伝説の盗賊・柿木金助(菊五郎)の見せ場。三階下手鳥屋から大凧の宙乗りで舞台上手へ。大凧は見た目派手なのですが、菊五郎が十字架に張り付けられたような態勢で、宙乗りの間じゅう何も芝居できないのが今ひとつ。もう少し何とかならなかったかな。

三幕目「笠縫里柿木金助隠家の場」
 柿木金助(菊五郎)と乳兄弟として育った甚内(松緑)は実は小田春永なので、現在金助とは敵同士。このへん、菊五郎と松緑と役者の格が違いすぎて、違和感があります。初演の役者は誰なのかしらん。パンフレットに、初演は甚内と金助母村路(時蔵)を一人二役でつとめたとあり、ちょっとこれも想像つかないです。

大詰「御師大黒戎太夫内の場」
 金鯱観世音が登場し、金田金太夫(菊五郎)なる男の祈祷で、北千住観音がパワーアップした金鯱観世音の「「Choo Choo TRAIN」。恋文の件は法界坊ですね。気楽に笑える世話場でした。パンフレットによれば、大詰は「金助が正体を隠して挙兵の時期を窺うという設定以外は、菊五郎丈のアイディアに沿って創作し」たそうです。道理で。

同「木曽川の場」
 本水で金鯱つかみ。ここが菊之助の見せ場でした。本水の中で金鯱遣う水衣さんたち、大活躍。
 この公演、大道具さん、小道具さんは金鯱を何匹作ったのだろうと、指折り数えながら観てました。水中の金鯱つかみに使われた金鯱だけで大中小3匹? 他に、屋根の上の金鯱、宙乗り用金鯱、金鯱観音……全部で6匹ぐらいでしょうか。

同「鳴海潟の場」
 さらばさらばで、めでたしめでたし。菊五郎が三段で大入書いて幕でした。

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ソウルのミュージカル★上演中

 ソウル(+ソンナム)で現在上演中のミュージカル公演です。例によって、「公演のすべて(공연의 모든것)PLAYDB」の最近一週間の人気順で並べてます。
 上位の人気作品は主役がダブル・トリプル・クアドラプルですから、一度観ていても、別のキャストで再見、再々見しておきたいものばかりですね。

 旧正月の連休中(2月13日~15日)は公演パターンが通常と違う場合があります。また、好評で延長公演となった『ウェディング・シンガー』、2月分は時間が変更になってます。この時期に行かれる方、どうぞご注意下さいませ。

 2月中にクローズする公演が目立ちますが、その後、地方巡回公演へ行く作品も多いようです。韓国のミュージカル熱風、全国的なものになりましたねぇ。市場拡大してるのだろうなぁ。


◇ミュージカル MOZART!(뮤지컬 모차르트!)
2010.01.20~2010.02.21
平日8時/週末・祝日3時、7時/月休
世宗文化会館・大劇場(세종문화회관 대극장)
150分

◇ブロンドが凄すぎよ(금발이 너무해)
2009.11.14~2010.03.14
平日8時/土3時、7時/日2時、6時/月休
コーエックス・アーティウム(코엑스 아티움)
120分

◇シカゴ(시카고)
2010.01.09~2010.02.28
火・木・金8時/水3時、8時/土3時、7時30分/日3時/月休
2月14日5時/2月15日3時、7時30分/2月16日休
ソンナムアートセンター・オペラハウス(성남아트센터 오페라하우스)
160分(休憩20分含む)

◇ウェディング・シンガー(웨딩싱어)
2009.11.24~2010.02.11
平日8時/土3時、7時/日3時
忠武アートホール・大劇場(충무아트홀 대극장)
150分(休憩20分含む)

◇ヘアスプレー(헤어스프레이)
2009.11.28~2010.02.07
平日8時/土・日3時、7時半/月休
韓電アートセンター(한전아트센터)
150分

◇ヘドウィグ(헤드윅)
2009.11.14~2010.02.28
火~木8時/金7時、9時30分/土4時、7時/日3時、6時/月休
2月14日4時/2月15日3時、6時
KT&G 想像アートホール(KT&G 상상아트홀)
120分

◇ラ・マンチャの男(맨오브라만차)
2010.01.22~2010.02.15
平日8時/土3時、7時/日・祝2時、6時/月休
LGアートセンター(LG아트센터)
150分

◇キム・ジョンウク探し(김종욱 찾기)
2006.06.02~2010.02.28
平日8時/土4時、7時/日・祝3時、6時/月休
大学路・芸術マダン1館(대학로 예술마당 1관)
110分

◇私の心のオルガン(내 마음의 풍금)
2010.01.16~2010.02.21
平日8時/週末3時、7時/月休
2月5日・19日3時、8時/2月13日7時/2月14日7時/2月15日3時、7時/2月6日3時売切
芸術の殿堂・トウォル劇場(예술의전당 토월극장)
110分

◇All that Jazz
2010.01.23~2010.04.25
平日8時/週末・祝3時、7時/月休
2月14日・15日休
忠武アートホール・小劇場ブルー(충무아트홀 소극장 블루)
90分

◇洗濯(빨래)
2009.07.24~Open Run(오픈런)
火・木・金8時/水4時・8時/土3時・7時/日・祝4時/月休
2月12日8時/2月13日~15日3時、7時/2月16日休
ハクチョングリーン小劇場(학전그린소극장)
150分

◇シングルズ(싱글즈)
2009.08.21~~ 오픈런
平日8時/土3時、6時、9時/日3時/月休
2月13日~15日3時、6時/2月16日休
PMC大学路自由劇場(PMC대학로자유극장)
90分

◇ホントにホントに好き(진짜진짜 좋아해)
2009.11.28~2010.03.01
平日8時、土・祝3時、7時/日2時、6時/月休
2月13日~15日4時
ナルアートセンター・大公演場(나루아트센터 대공연장)
150分(休憩15分含む)

◇Oh!あなたが眠った間に(오! 당신이 잠든 사이)
2008.11.04~2010.02.28
平日8時/土4時、7時/日3時、6時/月休
2月13日~15日3時、6時/2月16日休
大学路・芸術マダン4館(대학로 예술마당 4관)
110分

◇ハムレット(햄릿)
2008.08.21~2010.02.22
平日8時/土・日3時、7時/月休
2月13日~15日休
ミュージカル専用劇場・シアターS(뮤지컬 전용 극장 씨어터 S)
110分

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2010.02.01

[ミュージカル]ウェディング・シンガー/웨딩싱어

 マクラが感想より長くなっちゃいました……。

 劇場の当日券売場で、モニターに映し出された座席表を見ながら、しばし悩みました。
 この公演、1300席という大劇場でのライセンス物。1階の見やすい席は10万ウォンです。大学路の小劇場なら、かぶりつきでも5万ウォン以下。10万ウォンがひどく高く感じられちゃうのです。
 一番安い席は4万ウォンですが、それだと3階、舞台ははるか遠く。う~ん。見やすさと値段の折り合いで6万ウォンの席にしようか、でもそれも何だかなぁ……。

 モニターの前で真剣に悩んでる私に、係のお姉さんが言葉をかけてくれました。「(モニター画面を指差しながら)こういう一つだけ残っている席なら50%割引にして差し上げます」 ん?今何て言った? いえ、ちゃんと聞き取れてたんですけど、念のため確認しました。「10万ウォンのVIP席も50%引ですか?」「はい、5万ウォンにして差し上げます」 ええっ!やった~!!
 「それじゃ、ここにします!」 即座に1階5列目センターの席を指さしました。

 両隣が売れてしまって、ぽつんと一席だけ残ってる席。韓国の劇場は一人客が少ないので、売れ残る可能性が高いのは確かです。それなら50%引きで売っちゃえ。係の人の裁量でそういうことができるらしい。10万ウォンが5万ウォン。
 こういう融通の利くところが大好きです、韓国。


12月27日(日)19時
忠武アートホール・大劇場(충무아트홀 대극장)
1階5列26番(5列目センター)50,000W(50%割引)
演出:チェ・ソンシン(최성신)
出演:パク・コニョン(박건형)、パン・ジニ(방진의)、キム・ソヒャン(김소향)、ラジュン(라준)、パク・チョンピョ(박정표)、ヤン・ダヨン(양다영)、イ・ピルスン(이필승)、リュ・スンジュ(류승주)

 楽しかったです。パク・コニョン(ロビー)、パン・ジニ(ジュリア)をはじめ、メインキャストは歌うまいし、ダンスも楽しいし。
 ただ、客席がノリノリだった割に、あまり舞台にのめり込めませんでした。ふぇ~ん。

 一つは、役者の演技が今ひとつと感じられたこと。登場人物たちが歌って踊る場面は楽しいのに、それをつなぐ芝居の部分がどうもすっきりせず、あれ?パク・コニョンってこんなに猫背だったっけ?とか思い始めてしまう始末。あれは役作りだったのかなぁ。

 もう一つは、舞台全体から何となく垢抜けない印象を受けたこと。衣装や舞台装置のデザインや色彩が今ひとつ好みでなかった……。これは、この作品が本来的に持つ雰囲気や色調なのでしょうか。ウェディング・シンガーとウェイトレスのラブストーリーってことで。ミュージカル初見、映画未見で、判断できません……。

 一番の原因は、ソウル滞在3日目の夜、8本目の観劇作品という私自身のコンディションの悪さだったのでしょう。さすがに疲れてました。幕間にも席を立たず、ずっと自分の席でぼーっとしていたくらいに。元気なら、ロビーを歩きまわって場内やお客さんたちの様子を見聞して回るのが常なのですけれど。

 最初に書いたように、客席は一曲ごとにとても盛り上がってました。一緒に盛り上がれなくて、ホント残念。
 ソウルでこの公演をご覧になった方、ぜひ感想を聞かせて下さい~。

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ポルトガルプリン

1月30日(土)
 引きこもって、『週刊江戸』の校正、読書、資料の整理、部屋の片付け。

 昨年の仕事の源泉徴収票があちこちから送られてきてます。そろそろ領収書の整理にとりかからないと。

1月31日(日)
 午後から赤坂ACTシアターで『TALK LIKE SINGING』。主演の香取慎吾クンの誕生日とのことで、どんなことになってるか恐る恐る行ったのですが、劇場前は思いの外平穏でした。
 が、入場するとロビーに「プレゼント受付」があり、テーブルの上には Louis Vuitton や Coach の紙袋がずら~っと。一緒に行った友達と二人で唖然。

 舞台の感想は改めて記事にするとして。

 カーテンコールで舞台上にお決まりのバースデーケーキが出てくると、客席総立ち。場内全員で「はっぴばーすでーとぅーゆー」の大合唱。「シンゴ~!」「おめでとう~!!」の声があちこちから飛び、とにかく劇場全体が「シンゴ」「シンゴ」「シンゴ」一色。この日の観客は99%慎吾クンの熱烈なファンだった模様です。見渡す限り、スタンディングしてなかったのは、私と友達と中年のおじさんと、三人だけ……。
 あんな雰囲気の劇場は初めて。いや~、すごい体験しちゃいました。

 終演後、友達とポルトガル料理のお店「VILAMOURA(ヴィラモウラ)」へ。見た目と違い、素材の味を生かした料理で、美味しかった~。濃厚なカスタードのポルトガルプリン、また食べたい。

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