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2010.05.14

[歌舞伎]御名残四月大歌舞伎 第二部

 書けるものから書いちゃえシリーズ、歌舞伎座さよなら公演最後の月、第二部です。初日と前楽、二回見物。


御名残四月大歌舞伎 第二部
4月2日(金)3階2列22番
4月27日(火)1階16列23番

『菅原伝授手習鑑』寺子屋
 源蔵・仁左衛門、松王丸・幸四郎、千代・玉三郎、戸浪・勘三郎。さよなら公演ならではの顔合せ。こういう座組、もっともっと見たかったです。歌舞伎座閉場期間中の変則的な興行、新・歌舞伎座開場後の興行に期待してます。

 幸四郎の松王丸、この人のニンだなぁと思います。淡々と演じていて、立派な松王でした。初日は咳がかなり長くわざとらしくて気になったのですが、前楽では抑えめになってました。歌舞伎役者らしい古風な風情を持ってる人。小刀細工せずに大らかに演じてくれると面白いんですよね。

 仁左衛門の源蔵。苦悩が伝わってくる源蔵でした。この人らしく神経質な感じがあるのですが、「いずれを見ても山家育ち」あたりのピリピリしたところにははまってます。一旦正面奥へ入った菅秀才を上手の一間へ移すとか、「せまじきものは宮仕え」を言わないとか、所々違います。十三代目以来の松嶋屋のやり方かな。

 金太郎の菅秀才、イキが続かないようで、長めのセリフで声が弱くなっていくのですが、これは教わった通りに一息で言おうとしている行儀のよさゆえと思われ。前楽ではかなり上達してました。実は、初日、舞台上の主役4人が一瞬肝を冷やしたであろうトチリがあったんですが、動じることなく堂々と舞台進行。大物です。三年後にはいっぱしの歌舞伎役者になってることでしょう。楽しみです。で、子役もコーヒー配るんでしょうかね?

『三人吉三巴白浪』大川端庚申塚の場
 団・菊・吉。この三つの名跡が揃う時代に生きてる幸運をしみじみと噛みしめました。三年後にもこの三人で見たいです。

『藤娘』
 藤十郎が若くて、きれい! 芸の力で「娘」を見せてくれた素晴らしい藤娘でした。
 踊りは手数少なめでさらさらと進みます。藤音頭も比較的あっさり、「松を植よなら」の手踊りも淡々と。以前「大津絵道成寺」を見た時に「芝居の所作の連続」と書きましたが、所作の人で拍子の人じゃないことを再認識。

 この人は、三年後、さらに若々しく元気な踊りを披露してくれそうな気がします。恐るべし。

 前楽で、出演予定のないはずの栄十郎師が山台に並んでらしてビックリ。友達の見た日も、筋書に載る長唄連中とは異なる面々が並んでたそうです。社中の皆さんがスケジュールをやり繰りして、歌舞伎座最後の舞台を勤められてたらしい。役者と共に歌舞伎座の舞台を作ってきた方々ですものね。最後の月の、ちょっといい話。

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