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2010.09.19

[記事]秋の公演フェスティバル3種

 芸術の秋、文化の秋。ソウルでも「ソウル演劇オリンピック」「世界国立劇場フェスティバル」「ソウル国際公演芸術祭」と、公演祭が続きます。
 早くブログで紹介しなくちゃ、と焦っていたら、全部まとめた記事が出ました。ラッキー。
 「世界国立劇場フェスティバル」については、以前ご紹介した記事があります。合わせてご覧下さい。


豊かな秋の舞台…世界的公演芸術作品がソウルへ、ソウルへ
 ユニオンプレス 2010.09.19

(略)
 この9月10月の公演界は豊かな秋の食卓に似ている。ソウルで開催される「2010ソウル演劇オリンピック(2010 서울연극올림픽)」「2010国立劇場フェスティバル(2010 국립극장페스티벌)」「2010ソウル公演芸術祭(2010 서울공연예술제)」で、演劇、舞踊、オペラなど多様なジャンルの水準の高い公演と一度に出会えるからだ。
(略)

# 秋の贈り物1 「ソウル演劇オリンピック」
 -舞台上の作品すべてがチャンピオン

 ソウルでは45日間の演劇祝祭が開かれる。来る9月24日から11月7日まで、ソウル国立劇場(서울 국립극장)、明洞芸術劇場(명동예술극장)、南山芸術センター(남산예술센터)、大学路芸術劇場(대학로예술극장)、アルコ芸術劇場(아르코예술극장)で「2010ソウル演劇オリンピック」が開催される。

 演劇オリンピックは、アメリカ、日本など各国を代表する世界的な演出家で構成された団体である演劇オリンピック国際委員会を中心に、毎年新たなテーマで開かれる世界的な演劇祭だ。今年、ソウルで開かれる演劇オリンピックは第5回で、「愛(사랑/Sarang):Love and Humanity」をテーマとして、13カ国40余編の作品が舞台にかかる。
(略)

 2010ソウル演劇オリンピックで注目される作品を見てみる。国際委員作として招請される作品の内、イメージ演劇の開拓者でありポストモダニズムの大家であるロバート・ウィルソンの『クラップの最後のテープ(크라프의 마지막 테이프)』、アジア演劇を代表する鈴木忠志の『ディオニソス(디오니소스)』、インドの代表的演出家ラタン・ティヤムが、ヘンリック・イプセンの最後の作品の妙味を生かしてインドの伝統とともに新しく誕生させた『わたしたち死んだものが目覚めたら(우리 죽은 자들이 깨어날 때)』が注目される。

 海外公式招請作としては、ヨーロッパ演劇界の次世代リーダーとして脚光を浴びるドイツの演出家トーマス・オスターマイヤーの『ハムレット(햄릿)』、イランの代表的演出家レザ・ハダドの『沈黙パーティー(침묵파티)』、映画『ラスト、コーション(색계/色・戒)』の原作者チャン・エリョン(장애령/張愛玲)の人気小説を軽快に脚色した演出家ティエン・チンシン(티엔 친신/田沁鑫)の『2010赤バラ白バラ(2010 홍장미 백장미)』がある。(略)

 国内招請作では、韓国の巨匠演出家イ・ユンテク(이윤택)が披露する『パボカクシ(바보각시)』、在日韓国人の劇作家兼演出家のチョン・ウィシン(정의신/鄭義信)の『赤道下のマクベス(적도 아래의 맥베스)』、韓国だけでなく作家の故郷アイルランドを始め世界の舞台で激賞されてきた演出家イム・ヨンウン(임영웅)の『ゴドーを待ちながら(고도를 기다리며)』が準備された。

# 秋の贈り物2 「世界国立劇場フェスティバル」
 -世界の名作との対話

 国立劇場では、10月30日まで「2010世界国立劇場フェスティバル」が開かれる。今年が4回目である国立劇場フェスティバルは、今年で60周年を迎えた国立劇場開館に合わせ、一段と多様で質の高い世界の公演作品を招請した。
(略)

 我が国の伝統説話と文学作品を現代的に再解釈した作品も目を引く。国立唱劇団(국립창극단)の『春香2010(춘향 2010)』は、古典『春香伝(춘향전)』をもとにする。大衆化に努力してきた国立唱劇団が提示する21世紀唱劇の姿を見ることができる。国立オペラ団(국립오페라단)の創作オペラ『アラン(아랑/阿娘)』は、慶尚南道密陽(경상남도 밀양)に伝わる阿娘伝説を現代の観点から再構成した。推理劇と我が国の歌楽がコラボされた新しいスタイルのオペラだ。国立バレエ団(국립발레단)の『王子ホドン(왕자호동/王子好童)』は、王子ホドン説話の古典的感性にバレエの現代的テクニックを繊細に反映した作品だ。

# 秋の贈り物3 「ソウル国際公演芸術祭」
 -ソウル、世界公演芸術の場となる

 10月2日から11月14日まで大学路芸術劇場、アルコ芸術劇場を始めとしたソウル市内7ヶ所の公演場では「2010ソウル国際公演芸術祭」が開かれる。韓国、ロシア、リトアニア、フランス、スイス等8カ国から演劇、舞踊、音楽劇、街頭劇等、総28作品がお目見えする。

 韓国とフランスが共同制作し、2010アヴィニョン演劇祭で最も注目されるであろう公演として選ばれた演劇『犀(코뿔소)』は、今回の公演を通して初めて国内観客の評価を待つ。

 破格と挑発で武装した世界舞踊に直接出会うことも期待できる。2004年スイス・チューリッヒ文化賞を受賞したマリサ・コドイ(마리사 고도이/Marisa Godoy)と3人の舞踊家たちの『お願い!(제발!)』は、破格の露出と子供のようなあどけない舞台を演出する。フランス・レボルーション舞踊団(레볼뤼시옹 무용단)の『都市バレエ(도시발레)』は、現代バレエの閉鎖性を告発し、格式と破格を越えた超絶技巧を見せてくれる。

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 いろいろ面白そうな作品が上演されますね~。韓国関係の作品に絞ってコメントしてみます。

 イ・ユンテクの『パボカクシ』、この機会に何とか観てみたいと思ってます。「ソウル演劇オリンピック」ではオープニング作品として9月24日~28日まで国立劇場・タロルム劇場(국립극장 달오름극장)で上演されますが、その後引き続き、10月8日~17日まで大学路のゲリラ劇場(게릴라극장)での公演も予定されています。

 鄭義信の『赤道下のマクベス』は、この人の演出が好きなので、観てみたい作品。

 イム・ヨンウン演出の『ゴドーを待ちながら』、以前一度見たことがあります。とても面白かったです。それが唯一の『ゴドー』体験なので他の演出と比較して評価することができないのですが、記事にある「韓国だけでなく作家の故郷アイルランドを始め世界の舞台で激賞されてきた」という賛辞も、誇張されてはいるでしょうが嘘でないと思ってます。

 「阿娘伝説」は、映画『箪笥(장화, 홍련/薔花, 紅蓮)』が踏まえていることで知られる怨霊伝説です。死んだ娘が霊となって怨念を晴らそうとする話。
 「王子ホドン」は高句麗の大武神王(대무신왕)の息子で、楽浪姫(낙랑 공주)との愛の物語の主人公です。
 この2作品、オペラとバレエですが、韓国の古典作品を西洋の様式で舞台化するという点から興味あります。観てみたい。

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[記事]第4回世界国立劇場フェスティバル

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