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2010.09.25

[記事]セミミュージカル『TAAL』

 ハフェマウルに伝わる説話を素材とした新作ミュージカルの話題です。タイトル『TAAL』はタル(탈)、ずばり「仮面」です。
 どちらも「ホ青年」と訳しましたが、「頭領」は未婚男性を敬って呼ぶ「坊ちゃん」「若様」というニュアンスの言葉、「総角」は未婚男性を指す一般的表現、です。

 短い記事なので全文翻訳してみました。


安東でハフェ仮面題材のセミミュージカル『TAAL』初演
 聯合ニュース 2010.09.24

 ハフェ仮面(하회탈)説話を素材としたセミミュージカル『TAAL(탈)』がアンドン(안동、安東)で初演される。

 24日、アンドン市によれば、ハフェマウル(하회마을、河回村)に伝わってきた切ない愛の物語であるホ青年(허도령、ホ頭領)説話を現代的に脚色したセミミュージカル『TAAL』が25日午後7時30分アンドン文化芸術の殿堂(안동문화예술의전당)の舞台にかかる。

 この作品は、ミュージカル『NANTA(난타)』製作社であるPMCプロダクション(피엠씨프러덕션)が製作し、ソン・スンファン(송승환)氏が芸術監督をつとめ、イ・ジナ(이지나)氏が演出を担当、舞台を陣頭指揮する。

 ハフェマウルに暮らしたホ頭領が12個の仮面(탈)を作らなければならない宿命のため、村の娘と結ばれることができず、死を迎えるという説話をもとに、現代に甦ったホ青年(허총각、ホ総角)が腐敗した権力に立ち向かうというストーリーになっている。

 『TAAL』は特に、マダンノリ(마당놀이)とクッ(굿)のような伝統芸能(전통놀이)に管弦楽とテクノ音楽、トロット、サムルノリ(사물놀이)がひとつに調和した多彩な旋律を取り入れて、男女老少誰もが楽しめる作品と評価されている。

 この作品は来月2日までアンドン文化芸術の殿堂の舞台で演じられた後、来月16日から24日までソウルのコーエックス・アーティウム(코엑스 아티움)で公演される。

 チョ・ハギン(조한익)アンドン文化芸術の殿堂担当者は、「我が国の代表劇な芸術人たちがストーリーはもちろん、舞台デザイン、照明、音響などすべての部門で目新しい試みを行った作品であり、たいへん愛されるものと期待している」と話している。

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 ハフェマウルといえば、8月に水上ミュージカル『芙蓉之愛(부용지애)』を製作・上演したのが記憶に新しいわけですが、今度はPMCプロダクションの企画でセミミュージカルとは。すごいですね。ハフェマウルの伝説は一つ残らずミュージカル化されそうな勢いです。

 PCMプロダクション製作でタイトルは『TAAL』となれば、『NANTA』同様、外国人観光客や海外公演を念頭に置いた企画なのでしょう。コーエックスで上演するのはトライアルかショウケース的位置づけかな。

 韓国・朝鮮の文化を題材とした国産創作ミュージカルを世界へ送り出したい、というのは韓国ミュージカル界の目標(野望?悲願?)です。そのためにいろいろな人がいろいろな作品を作ってます。正直、今までのところ大きく成功したものはないわけですが、それでもこうやって次々出てくるわけです。

 日本人の目には「数撃ちゃ当たる」作戦に見えますが、韓国人にとっては、韓国ミュージカル界全体で手を変え品を変え「10回切って倒れない木はない(열 번 찍어 안 넘어가는 나무 없다)」的挑戦をし続けてるという感じでしょう。韓国の人には当然の行動パターンなので、意識してないかもしれませんが。

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