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2010.11.04

[記事]韓国現代史を連作演劇で

 韓国の現代史を取り上げた、面白そうな演劇シリーズです。


演劇3編、東ベルリン事件など現代史を「一目で」
 ファイナンシャルニュース 2010.11.04

 韓国の現代史が個人に残した傷と痕跡をテーマとした演劇3編が「共同連作プロジェクト」の形で順次舞台にかかる。

 チャン・ソンヒ(장성희)、キム・ミョンファ(김명화)、キム・ミンジョン(김민정)の3人の女性作家それぞれが3編の芝居を作り、中堅演出家チェ・ヨンフン(최용훈)が3作品の演出家となる。南山芸術センター(남산예술센터)の下半期シーズン2番目の自主制作プログラム。今月8日から21日まで南山芸術センターで公演する。

 3作品は、現代史の重要な事件を中心に我々の生を振り返ってみる。作家チャン・ソンヒの演劇『三姉妹山荘(세자매 산장)』は、歴史の中に埋もれた東ベルリン事件(1967)を韓国版「三姉妹」の物語として展開する。キム・ミョンファの『鍋(냄비)』は、飲み屋を背景に戦争・軍隊の話を始め、男性たちが引っ張ってきた芸術・教育など現代韓国史の全般的な姿を反芻する。キム・ミンジョンは『お前の左手(너의 왼손)』を通して、アフガニスタン宣教団拉致事件を通して国外の戦争を代理遂行する韓国の位相、宣教の名目で進行する文化浸透について取り上げる。

 南山芸術センター側は、「韓国現代史の痕跡が現代の日常にどのように反映されているかについて、議論の場を用意してみようというレベルで企画したもの」と紹介している。

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 東ベルリン事件は、1967年、KCIA(韓国中央情報部)が在東ドイツ北朝鮮大使館と接触した194人の韓国人教授や学生をスパイ容疑で逮捕した事件で、2006年になって国家情報院が「強引なスパイ罪の適用」があったことを認めたもの。
 アフガニスタン宣教団拉致事件は、2007年、アフガニスタンに宣教に行った韓国人が拉致・殺害された事件。

 政治的なテーマを演劇作品としてどう調理して作り上げているのか、脚本・演出ともに楽しみな舞台だと思います。意欲的な企画ですね。ソウルに住んでいれば、3作シリーズを通して見ることができるのでしょうけれど……。

 このシリーズも含めて、南山芸術センターの企画は先鋭的なものが多いですね。企画の性質上、上演期間が短く、再演の機会もほとんどないのが残念です。

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