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2011.01.20

[記事]ミュージカル第2世代PD

 現在の韓国ミュージカル界の興隆を支えている、第2世代のプロデューサーたちに焦点を当てた記事です。
 韓国ミュージカル業界地図といった様相の記事で、各種情報満載なので、全文翻訳してみました。先にアップした「ミュージカル製作会社2011年の企画」も併せてご覧下さい。

 ミュージカル『JSA』の企画は生きてるんですねぇ。さらに、『銀杏のベッド』もミュージカル化ですか……。


ミュージカル第2世代プロデューサーたち、彼らが動く
 ファイナンシャルニュース 2011.01.13

 新年、ミュージカル市場の天気は比較的「快晴」だ。各種指標を見ても、2~3年下り坂をたどった市場は、昨年を基点に反騰に成功した様相だ。バブルが完全にはじけたと見ることはできないが、底は打ったのではないかという分析が力を得つつある。たとえば、インターパークのチケット販売額の分析結果によれば、ミュージカル販売額は2008年の1005億ウォンから2009年には744億ウォンだったのが、昨年は945億ウォンと3年前の金額に迫ってきている。創作大作、海外新作などが今年続々と舞台を掌握するものと予想される中で、小さいが力強いミュージカルの歩みはしたたかに見える。この歩みを加速しているのが、ミュージカル「第2世代プロデューサーたち」だ。第1世代が依然健在であることを誇示しているが、第2世代の躍進に今年は注目すべきだろう。

 ソル・ドユン(설도윤)〈ソル&カンパニー(설앤컴퍼니)代表〉、ユン・ホジン(윤호진)〈エイコム(에이콤)代表〉、パク・ミョンソン(박명성)〈シンシカンパニー(신시컴퍼니)代表〉、ソン・スンファン(송승환)〈PCM代表〉…。ミュージカルプロデューサー第1世代であり、現在国内の看板製作陣の名前だ。彼らの共通点は、演劇の世界で舞台人生を初体験し、80年代後半にイギリス、アメリカ・ブロードウェイからカルチャーショックを受けた後、国内のミュージカル界に身を投じたという点。彼らと活動時期は重なるが、年齢が下の、言わば第1.5世代が、シン・チュンス(신춘수)〈ODミュージカルカンパニー(오디뮤지컬컴퍼니)代表〉、パク・ヨンホ(박용호)〈ミュージカル・ヘブン(뮤지컬 해븐)代表〉らだ。第2世代プロデューサーは、第1世代の影響下に初めてミュージカルを始めたが、独立して自分だけの個性を押し出している者たちだ。

 今年、関心をもって見守る価値がある人物は、キム・ハンムク(김학묵)〈ムクカンパニー(무크컴퍼니)代表〉(42)が挙げられる。5年ぶりの公演である『Newシザーズ・ファミリー(New 씨저스 패밀리)』を筆頭に、今年創作ミュージカルばかり3作を舞台にかける。今年はどの年より多作だが、これは最近3~4年の間に進行してきた水面下の作業の結実だという点が興味深い。最大の野心作は、映画『共同警備区域 JSA(공동경비구역 JSA)』の原作であるパクサンヨンの小説『DMZ』を元にした『共同警備区域』だ。この10月~11月にワシントンかロサンゼルスで先に上演した後、日本を経て、年末頃に国内初演の日程を組んでいる。収益性よりは作品性に焦点を当てた志向が一段と強い。今年末か来年初めに舞台にかける『将軍の息子(장군의 아들)』も期待作の中の一つ。『明成皇后(명성황후)』の製作会社エイコムの企画マーケティング・チーム長出身であるキム代表は、創作ミュージカル『夕立(소나기)』を始め、『ラッパーズ・パラダイス(랩퍼스 파라다이스、Rappers Paradise)』等を上演し、実力を伸ばした。

 チェ・ヨンソク(최용석)〈BOMコリア(비오엠코리아)代表〉(43)は、最近10年間、アメリカ・ブロードウェイで国内大型制作会社の著作権契約問題を引き受けてきた海外派エージェンシー出身だ。一番最近の仕事は、ソル&カンパニー(설앤컴퍼니)の『天国の涙(천국의 눈물)』のアメリカ現地業務だった。ブロードウェイの製作方式を貫いているチェ代表は、昨年末、BOMコリアを設立した。今年下半期に初作品『フォーリング・フォー・イブ(폴링 포 이브、Falling for EVE)』で観客と出会う。聖書の創世記1章を素材とした独特な作品で、国内で有名な『I Love You(아이 러브 유)』『オール・シュック・アップ(올슉업)』の作家ジョー・ディピエトロの最新作だ。

 コンサート企画会社出身のオム・ホンヒョン(엄홍현)〈EMKミュージカルカンパニー(EMK뮤지컬컴퍼니)代表〉(39)の初ミュージカルのデビュー作は、2006年シンソンウ主演のチェコ・ミュージカル『ドラキュラ(드라큘라)』だ。しかし、この作品は、悲惨な損失で、オム代表を再起不能状態にまで追いやった。『ハムレット(햄릿)』『三銃士(삼총사)』『殺人魔ジャック(살인마 잭)』が商業的に成功し、劇的に甦った。さらに、第2世代プロデューサーとして名前を挙げられるようになった作品は、去年の話題作『モーツァルト(모차르트)』『モンテ・クリスト伯(몬테크리스토)』だ。今年、オム代表に集まる関心は、最高の注目作であるオーストリア・ミュージカル『エリザベート(엘리자벳)』のためだ。今年10月頃、ソウル・ハンナム洞インターパークのミュージカル専用劇場ショーパークの柿落し作品。オム代表は『ルドルフ(루돌프)』『レベッカ(레베카)』等を来年以後、順次舞台にかける。

 ムン・グニョン(문근영)、カンヘジョン(강혜정)、イ・ユンジ(이윤지)等を大学路の演劇の舞台に呼び寄せ、「演劇大衆化」に火をつけたチョ・ヘンドク(조행덕)〈アゴ・カンパニー(악어컴퍼니)代表〉(45)も、第2世代ミュージカル・プロデューサーに属する。大学路でロングラン中の『シングルズ(싱글즈)』がチョ代表の作品。昨年末には『スペシャルレター(스페셜 레터)』でアメリカ・ブロードウェイで公演を行った。チョ代表は『シングルズ』と『スペシャルレター』の海外ツアーに全力を注いでいる。来年には創作ミュージカル『銀杏のベッド(은행나무 침대)』を上演する。

 公演企画会社Zemiro(제미로)とショーノート(쇼노트)出身のソ・ハンセム(서한샘)〈ShowFAC(쇼팩)代表〉(39)は、最近、大学路のミュージカル『エッジ(엣지스)』で観客に新鮮味をもたらした。ミュージカル『Evil Dead(이블 데드)』等で少し早めに次世代プロデューサーとして挙げられてきたランナーだ。下半期に上演する強力な新作1編が現在準備中の状態だ。

 第1.5世代シン・チュンス(신춘수)(45)、パク・ヨンホ(박용호)(43)の両代表も、今年1年、非常な関心を持たれるものと思われる。シン代表が現在推進中のミュージカル『過速スキャンダル(과속 스캔들)』は、ブロードウェイに狙いを定めた創作もの。ODミュージカルカンパニーの前作『ドリームガールズ(드림걸즈)』の海外の歩みをそのまま追う予定だ。全米ツアーの後、ブロードウェイ進出を試みる。独特な作品でマニアを抱えながら、一時期低迷したパク・ヨンホ代表は、今年、『Next to Nomal』で逆転を狙う。今年の最もホットな作品に属する『Next to Nomal』は、精神疾患にかかっている母と彼女が家族に与える影響を集中力ある音楽とセリフで展開する。

 ウォン・ジョンウォン(원종원)スンチョンヒャン大(순천향대)新聞放送学科教授は「ミュージカル1.5~2世代プロデューサーたちは、既存の市場に依存することなく、空いている空間を探し、新しい挑戦を試みた特徴がある」と評価している。

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コメント

阿青さん

 『JSA』、力入れてるみたいですねぇ。この記事に載る計画通りに進めば、今年11月頃に日本で見られるってことですが……。

> そして『月下の共同墓地』は?

 ( ̄◆ ̄;)

 『箪笥』ですら怖かったのに。

投稿: なな/加藤敦子 | 2011.01.23 15:13

ちょうど今日『JSA』はどうなったんだろう?と考えていたところでした。
タイムリーな記事をありがとうございます。

そして『月下の共同墓地』は?
映画、ご覧になりました?
私はまだですΣ(;・∀・)

投稿: 阿青 | 2011.01.20 22:25

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