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2011.02.13

[記事]CJ、ミュージカル創作支援

 ミュージカル全盛の韓国で、新たな才能の発掘に取り組んでいるプロジェクトの話題です。
 聯合ニュースの「文化ニュース」短信から。


CJ、ミュージカル支援作公募
 聯合ニュース 2011.02.11

 CJ文化財団〈CJ문화재단〉は、ミュージカル創作支援事業である「CJクリエイティブ・マインズ〈CJ크리에이티브 마인즈〉」の第2次支援作を公募する。昨年始めた「CJクリエイティブ・マインズ」は、ミュージカル創作者に製作費の一部と練習場所、モニタリングサービス等を支援するプログラムで、これまでに6作品が1次支援作として選ばれた。

 今回の公募に応募するには、作曲家と作家が1つのチームを作り、2月28日までにオンラインで申請書など関連書類を提出すればよい。事前審査を経て、来月14日、インタビュー対象者が発表される
(略)


 この「CJクリエイティブ・マインズ(CJ Creative Minds)」、CJ文化財団のサイトで確認しますと、サブタイトルとして「新人公演創作者支援プロジェクト」となってまして、若手・新人の支援・発掘を目的としたプロジェクトです。
 第1次公募は昨年10月29日締切で行われていますから、年3回の募集というペースです。このペースが続くかどうかは、選定された作品の成果次第でしょうね。

 プロジェクトの公式サイトCJアジト(CJazit)の方には申請条件が詳しく掲載されています。主な条件は、

◇支援分野
 著作権に抵触しない1時間~1時間30分の創作ミュージカルまたは音楽劇

◇支援資格
 作曲家と作家で構成されたチーム
 国内外の商業プロダクションで創作者としての参加が2回以下の者
 韓国国籍者に限る

◇選定作支援内容
 作品創作開発費
 台本、音楽、各部門別専門家グループのモニタリングサービス
 練習室
 俳優キャスティング
 デモ音源制作支援
 リーディング舞台支援

◇申請書類及び提出
 参加申請書、作品概要、シノプシス、音源3曲以上

となっています。

 「支援内容」で目を引くのが「モニタリングサービス」。自分の作品をプロに評価してもらえるわけで、若手・新人にとっては貴重な機会になるだろうと思います。金銭的援助以上に大きな支援になるのではないかなぁ。

 このプロジェクト、形式は「支援」ですが、実態は「インセンティブ」に近いです。このプロジェクトがあることで、若手・新人の創作意欲が刺激され、結果的に有望な若手・新人が登場してくる、という構図。
 韓国では様々な分野でインセンティブが取り入れられていて、インセンティブによって積極的にチャレンジしようとする雰囲気が強くあります。積極的にチャレンジする国民性だからインセンティブが盛んな国、とも言えますね。

 インセンティブの場合、「成果物」の提出が必須。
 このプロジェクトも、参加規定に、「最終的に選定されたチームは事前に合意したスケジュールに沿って作品製作の任にあたり、天変地異以外の事情で任を放棄することはできない」という一項が加えられています。
 まぁ、この条項に怯むことなく応募しちゃう、選定されちゃったらガンガン進めちゃう、のが韓国人のすごいところ。インセンティブが効果的に作用する国なのですよね。

 ちなみに、2月16日には、「CJクリエイティブ・マインズ」プロジェクト以前の公募で選ばれていたミュージカル作品のリーディング公演が行われます。
 タイトルは『リシム(리심)』。朝鮮で初めてフランス人と結婚した妓生リシムの物語だそうです。作・作詞・作曲のパク・ユニョン(박윤영)はソウル芸術大学と New York University で音楽・ミュージカル創作を学び、2010年のエジンバラ・フリンジ・フェスティバルへの参加経験あり。出演は、ソヌ(선우)、ヤン・ジュンモ(양준모)と、実力のある俳優を起用してます。

 今回のプロジェクト選定作品も同様のリーディング公演を行うと思われます。この段階でのリーディング公演、見てみたいものです。

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