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2011.03.01

[演劇]ロミオ地球着陸記/로미오지구착륙기

『ロミオ地球着陸記(로미오지구착륙기)』
2011年2月18日(金)15時
南山芸術センター
自由席

 ソウル芸術大学の演劇サークル30周年記念としてチャン・ジンが新たに書き下ろした新作です。作者自身の演出で、出演は一部サークルOB、大半はサークルに所属する現役学生。

 舞台は、出演者全員が集まってのミーティングから始まります。演出家チャン・ジンが客席に背を向け、出演者たちに様々な注意事項を伝えるという、舞台裏を舞台上に引っ張り出してしまったようなシーン。「今日、お父さんお母さんがいらしてる人?」という質問に、スタッフが1人、手を挙げてました。お父さんお母さんの前で、頑張らないとね。

 ストーリーは、ある日、地球にUFOが不時着。世界中が大騒ぎする中、UFOが着陸した韓国ソウル近郊の再開発地区では、再開発が白紙になって地価が暴落すると地元住民が取材陣に猛アピールする体たらく。その騒ぎの裏で、顔を合わせた相手が吐き気を催すほどブスな女子中学生(高校生?)が、UFOからそっと降りてきた宇宙人に遭遇。宇宙人が自分の顔を見ても嫌がらないのが嬉しくて、宇宙人に「ロミオ」と名前をつけ、自分の部屋にこっそり匿うことにしたが……。

 UFO到来とデモ好きな韓国人、どブスな女の子と宇宙人というユニークな着想が光る脚本です。登場人物たちは韓国社会を風刺するキャラクターばかり。宇宙の神秘そっちのけで自分の家の価格だけを気にして、世界中から集まった取材陣に再開発を続行せよという自分たちの主張を一方的に繰り返す住人たち。ブスなせいで友達もなく、家族ともうまく行かずに孤立している女子生徒。どこでも掘り返すのが得意で、見えっ張りなくせに優柔不断な大統領。苦笑いさせられちゃいました。

 半円形の開放的な舞台で、場面ごとに机や椅子を置き換えて物語が進んで行きます。女子生徒と宇宙人の出会いは、ロープに干したいっぱいの洗濯物がはためく中。印象的な演出でした。
 また、UFOの不時着と飛び去りの場面は、学生が棒の先につけた小さなUFOを高く掲げて舞台を一回り。学芸会的演出ですが、この素朴な手作り感が舞台全体を貫いていました。素人っぽいけど質のいい学生演劇。

 現役学生が大挙出演したサークル30周年記念公演、楽しみました。関係者は感無量だったことでしょう。

 後日改めてプロの役者による公演が実現するなら、どんな舞台になるのか、ぜひ見てみたいです。

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コメント

yonaさん

 ご覧になれなくて残念でしたね。
 舞台は、ホント、学生演劇でした。それも可愛らしい感じの。

 商業公演もぜひ見てみたいですね~。

投稿: なな/加藤敦子 | 2011.03.05 21:51

加藤先生

『ロミオ…』ストーリーのアップありがとうございます!
ホントに観たかったから残念です。
UFO等のエピソードなど聞くとホントに手作り感のある学生サークルらしい舞台だったみたいですね。
ストーリーはチャン・ジン監督っぽそう♪
次回、ホントに本格的舞台になったら行きたいなぁ!

投稿: yona | 2011.03.01 12:29

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