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2012.02.17

[記事]韓国古典映画をYOUTUBEで!

 すごいニュースが出てきました。
 韓国の古典映画70編が YOUTUBE を通して全世界どこにいても無料で見られるようになるそうです。


YOUTUBE を通して全世界に上映される70編の韓国古典映画

 韓国映像資料院ニュース 2012.02.17

 韓国映像資料院〈한국영상자료원〉は、Google(www.google.com)との提携を通して、韓国古典映画を世界最大の動画サイト YOUTUBE(www.youtube.com)で VOD として提供する予定だ。ユン・ヨンギュ〈윤용규〉監督の『心の故郷〈마음의 고향〉』(1949)からホン・サンス〈홍상수〉監督の『豚が井戸に落ちた日〈돼지가 우물에 빠진 날〉』(1996)まで、総70編の多様な時期の映画が YOUTUBE 内に韓国映像資料院が開設したチャンネル koreanfilm(www.youtube.com/koreanfilm)でオンライン上映される。 すべての作品には英語字幕が含まれ、Google 翻訳を通した他言語字幕サービスも可能で、数十億の全世界 YOUTUBE 利用者たちに韓国古典映画を披露することができるようになる。このうち、『裸足の青春〈맨발의 청춘〉』(1964、キム・ギドク〈김기덕〉)等7編はHD高画質でサービスされ、すべての作品は無料で鑑賞することができる。

 今回、70編の映画の中にはユ・ヒョンモク〈유현목〉監督の永遠の古典『誤発弾〈오발탄〉』(1961)と1961年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞したカン・デジン〈강대진〉監督の『荷馬車〈마부〉』(1961)が含まれており、韓国古典映画のベストセラー監督キム・ギヨン〈김기영〉の『下女〈화녀〉』(1971)、『異魚島〈이어도〉』(1977)、『殺人蝶を追う女〈살인나비를 쫓는 여자〉』(1978)等、彼の作品7編と共に、シン・サンオク〈신상옥〉監督の『地獄花〈지옥화〉』(1958)、『離れの客とお母さん〈사랑방 손님과 어머니〉』(1961)、『成春香〈성춘향〉』(1961)等6編の作品も提供される。併せて、1980年代の韓国映画の新しい流れを牽引したペ・チャンホ〈배창호〉監督の『コバン村の人々〈꼬방동네 사람들〉』(1982)、『黄真伊〈황진이〉』(1986)、『すばらしき我が青春の日々〈기쁜 우리 젊은 날〉』(1987)から1990年代の問題作監督チャン・ソヌ〈장선우〉の『競馬場へ行く道〈경마장 가는 길〉』(1991)、ホン・サンス〈홍상수〉監督の『豚が井戸に落ちた日』(1996)まで、さらに国民監督と呼ばれるイム・グォンテク〈임권택〉監督の90年代の作品4編(『将軍の息子〈장군의 아들〉』(1990)、『風の丘を越えて/西便制〈서편제〉』(1993)等)も YOUTUBE チャンネルを通して見られるようになる。

 映像の翻訳及び字幕作業は Google の支援を通して行われ、韓国映像資料院 YOUTUBE チャンネルはエンコーディングと翻訳の作業を経て、この5月にオープンする予定だ。


 これまでも様々な古典映画を発掘し、名だたる監督の傑作を次々とDVDリリースしてきた韓国映像資料院が、今度は YOUTUBE と提携して、古典映画70編をいつでも誰でも自由に見られるように公開するという大ニュース。公式に作成される字幕は英語のみですが、Google翻訳を通して日本語サービスも可能になるのですね。実用的な日本語字幕になるかどうかは、Google翻訳の精度次第でしょうか。

 韓国外ではあまり知られていないのですが、韓国映像資料院は、公式サイト上で400編余りの映画をVODで公開するサービスを行なっています。ただし、ここで映画を見るためには500₩という形ばかりの視聴料を支払う必要があり、支払い手段を持たない外国人にとっては事実上利用不可のサービスとなっていました。1編・24時間500₩、2週間・本数無制限5000₩、1ヶ月・本数無制限1万₩といった形ばかりの視聴料を支払う必要があり(毎月の「企画展」の対象作品は無料です)、サイトの会員加入手続きと共に、外国人にはちょっと面倒な仕組みになっていました。

 今回 YOUTUBE を通しての公開サービスに踏み切ったことで、韓国人にとっては形ばかりの視聴料金が完全無料となり、外国人にとっては決済手段という障壁が取り払われたということになります。サイト加入や決済という面倒な手続きの障壁が取り払われたということになります。

 YOUTUBE内のkoreanfilmチャンネルのURLへ飛ぶと、中身は何もない表玄関だけのページができています。登録日が2011/09/08とありますから、その頃にチャンネル開設が具体化したのでしょう。

 公開される作品は70編とありますが、この記事の中に17タイトルが挙がっています。1949年『心の故郷』から1996年『豚が井戸に落ちた日』までの作品で、あと53タイトル。全貌を早く知りたいですねぇ。

 5月のチャンネルオープンが楽しみです。わくわく。 

<追記> saruさん(@saru)から、観光映像資料院のVOD視聴料は外国人もクレジットカードで決済できます、とご指摘をいただき、本文訂正しました。実際、試してみたらJCBで決済できました。知らなかった~。ワタシが会員加入した時はできなかったような覚えが……。日進月歩どころか、秒進分歩ですねぇ、韓国。

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コメント

先生!
お久しぶりです!

暫くお邪魔出来ないでいたらこんな記事がΣ(゜▽゜)!!
観たいなぁ!と思っていた古典作品もいくつかあるんで楽しみです〜♪♪♪
暫く"あっち"に行けなさそうだから…"こっち"で映画三昧で大人しくしていよう〜(┬┬_┬┬)…って思っていたのでこのニュースはむっちゃ嬉しいO(≧∇≦)o♪♪

投稿: yona | 2012.03.05 19:29

白水社という出版社のものです。ふだんは韓国語やその他の言語の教材の編集を担当していますが、今回、韓国の80年代の映画「鯨とり」の対訳シナリオ本を出版することになりました。
韓国の古い映画はDVDになっていないものも多く、このシナリオ本に先立って西ヶ原字幕社から発売された「鯨とり」のDVDも韓国では発売されていないとのこと。そういう意味では、このニュースは画期的です。
「西便制」まで無料で見られるんですねえ。

投稿: 堀田真 | 2012.02.18 16:09

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