映画

2012.02.18

講座「韓国映画の楽しみ」

 ちょこっとお知らせです。m(_ _)m

 2011年度に続きまして、2012年度にも清泉女子大学の生涯学習講座ラファエラ・アカデミアで「韓国映画の楽しみ」という講座を担当いたします。
 元・居住者の視点から作品の背景にある文化や生活に触れながら韓国映画の楽しさ、面白さをお伝えてしていきたいな、という講座です。

「韓国映画の楽しみ-日韓比較文化の視点から-」

 期日: 4月14日、28日、5月12日、26日、6月9日
     (毎回土曜)
 時間:午前10時40分~12時10分
 会場:清泉女子大学
     (五反田・大崎・高輪台の各駅から徒歩約10分)

 和気藹々とやってます。2011年度は20人前後のクラスでした。講座の様子はこちらにレポートがあります。ご参考になりますれば。
 韓国語ができなくても、韓国映画を見始めたばかりでも、全く問題ありません。
 「ブログを見て」「Twitterで知って」という方もいらして下さってます。ありがとうございます。
 お申し込み方法等は、清泉女子大学「ラファエラ・アカデミア」のサイトをご覧下さい。

 皆さまのお越しを心よりお待ちしております。(o^-^o)

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2012.02.17

[記事]韓国古典映画をYOUTUBEで!

 すごいニュースが出てきました。
 韓国の古典映画70編が YOUTUBE を通して全世界どこにいても無料で見られるようになるそうです。


YOUTUBE を通して全世界に上映される70編の韓国古典映画

 韓国映像資料院ニュース 2012.02.17

 韓国映像資料院〈한국영상자료원〉は、Google(www.google.com)との提携を通して、韓国古典映画を世界最大の動画サイト YOUTUBE(www.youtube.com)で VOD として提供する予定だ。ユン・ヨンギュ〈윤용규〉監督の『心の故郷〈마음의 고향〉』(1949)からホン・サンス〈홍상수〉監督の『豚が井戸に落ちた日〈돼지가 우물에 빠진 날〉』(1996)まで、総70編の多様な時期の映画が YOUTUBE 内に韓国映像資料院が開設したチャンネル koreanfilm(www.youtube.com/koreanfilm)でオンライン上映される。 すべての作品には英語字幕が含まれ、Google 翻訳を通した他言語字幕サービスも可能で、数十億の全世界 YOUTUBE 利用者たちに韓国古典映画を披露することができるようになる。このうち、『裸足の青春〈맨발의 청춘〉』(1964、キム・ギドク〈김기덕〉)等7編はHD高画質でサービスされ、すべての作品は無料で鑑賞することができる。

 今回、70編の映画の中にはユ・ヒョンモク〈유현목〉監督の永遠の古典『誤発弾〈오발탄〉』(1961)と1961年ベルリン映画祭銀熊賞を受賞したカン・デジン〈강대진〉監督の『荷馬車〈마부〉』(1961)が含まれており、韓国古典映画のベストセラー監督キム・ギヨン〈김기영〉の『下女〈화녀〉』(1971)、『異魚島〈이어도〉』(1977)、『殺人蝶を追う女〈살인나비를 쫓는 여자〉』(1978)等、彼の作品7編と共に、シン・サンオク〈신상옥〉監督の『地獄花〈지옥화〉』(1958)、『離れの客とお母さん〈사랑방 손님과 어머니〉』(1961)、『成春香〈성춘향〉』(1961)等6編の作品も提供される。併せて、1980年代の韓国映画の新しい流れを牽引したペ・チャンホ〈배창호〉監督の『コバン村の人々〈꼬방동네 사람들〉』(1982)、『黄真伊〈황진이〉』(1986)、『すばらしき我が青春の日々〈기쁜 우리 젊은 날〉』(1987)から1990年代の問題作監督チャン・ソヌ〈장선우〉の『競馬場へ行く道〈경마장 가는 길〉』(1991)、ホン・サンス〈홍상수〉監督の『豚が井戸に落ちた日』(1996)まで、さらに国民監督と呼ばれるイム・グォンテク〈임권택〉監督の90年代の作品4編(『将軍の息子〈장군의 아들〉』(1990)、『風の丘を越えて/西便制〈서편제〉』(1993)等)も YOUTUBE チャンネルを通して見られるようになる。

 映像の翻訳及び字幕作業は Google の支援を通して行われ、韓国映像資料院 YOUTUBE チャンネルはエンコーディングと翻訳の作業を経て、この5月にオープンする予定だ。


 これまでも様々な古典映画を発掘し、名だたる監督の傑作を次々とDVDリリースしてきた韓国映像資料院が、今度は YOUTUBE と提携して、古典映画70編をいつでも誰でも自由に見られるように公開するという大ニュース。公式に作成される字幕は英語のみですが、Google翻訳を通して日本語サービスも可能になるのですね。実用的な日本語字幕になるかどうかは、Google翻訳の精度次第でしょうか。

 韓国外ではあまり知られていないのですが、韓国映像資料院は、公式サイト上で400編余りの映画をVODで公開するサービスを行なっています。ただし、ここで映画を見るためには500₩という形ばかりの視聴料を支払う必要があり、支払い手段を持たない外国人にとっては事実上利用不可のサービスとなっていました。1編・24時間500₩、2週間・本数無制限5000₩、1ヶ月・本数無制限1万₩といった形ばかりの視聴料を支払う必要があり(毎月の「企画展」の対象作品は無料です)、サイトの会員加入手続きと共に、外国人にはちょっと面倒な仕組みになっていました。

 今回 YOUTUBE を通しての公開サービスに踏み切ったことで、韓国人にとっては形ばかりの視聴料金が完全無料となり、外国人にとっては決済手段という障壁が取り払われたということになります。サイト加入や決済という面倒な手続きの障壁が取り払われたということになります。

 YOUTUBE内のkoreanfilmチャンネルのURLへ飛ぶと、中身は何もない表玄関だけのページができています。登録日が2011/09/08とありますから、その頃にチャンネル開設が具体化したのでしょう。

 公開される作品は70編とありますが、この記事の中に17タイトルが挙がっています。1949年『心の故郷』から1996年『豚が井戸に落ちた日』までの作品で、あと53タイトル。全貌を早く知りたいですねぇ。

 5月のチャンネルオープンが楽しみです。わくわく。 

<追記> saruさん(@saru)から、観光映像資料院のVOD視聴料は外国人もクレジットカードで決済できます、とご指摘をいただき、本文訂正しました。実際、試してみたらJCBで決済できました。知らなかった~。ワタシが会員加入した時はできなかったような覚えが……。日進月歩どころか、秒進分歩ですねぇ、韓国。

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2011.11.20

[記事]映画『サニー』のダウンロード売上

 二ヶ月近く前の記事ですが、日本公開の話もちらほら耳にしますし、各種数字が出ていて参考になるので備忘録も兼ねてご紹介しておきます。
 『サニー』、7月末にソウルへ行った際に見ました。じんわりと良い映画でした。


韓国映画興行1位『サニー』、秋夕連休だけで15億! 付加版権も大ヒット!
 

ユニオンプレス 2011.09.23

 全国観客736万を動員し、2011年韓国映画最高の興行作の地位に上ったカン・ヒョンチョル〈강형철〉監督の『サニー〈써니〉』が、劇場上映は終わっても付加版権市場で依然として大ヒット行進をを続けている。

 劇場上映を終えた後、秋夕連休直前の9月8日(木)からポータルサイトとウェブハードを通してダウンロードサービスを始めた『サニー』は、秋夕連休最後の日である13日(火)まで6日間でおよそ5億ウォンの売上を上げ、ダウンロードサービス開始10日目の19日(月)までにおよそ7億ウォンの売上を記録して、ダウンロードサービス市場でさめやらぬ興行熱気を見せている。

 大ヒット興行を記録した映画の平均的なオンライン・ダウンロードサービス収益は3~4億水準で、旧正月の連休に公開して479万人の観客を動員した『朝鮮名探偵〈조선명탐정〉』と昨年秋夕に公開して271万人の観客を動員した『シラノ恋愛操作団〈시라노 연애조작단〉』がそれぞれダウンロードサービス市場で最終的に7億と4億3千万ウォンの売上を上げたことを考えると、開始10日で7億の収益を突破した『サニー』の興行は驚くべき水準。

 このような興行熱気は、IPTV、デジタルケーブルを始めとした他の付加版権市場へも浸透している。8日から始まったKTのIPTVサービスを通して10日間で約6億ウォンの売上を上げる等、『サニー』は秋夕連休の間だけで15億ウォンほどの収益を追加計上するという威厳を示した。

 ある業界関係者は、この勢いなら、オンライン・ダウンロードサービスだけで歴代最高のダウンロード実績、最少でも10億の売上達成が可能だとし、IPTVとデジタルケーブル、衛星TVのような付加版権まで含めば、付加版権市場だけで総額30億ウォン余りの収益を上げることができるだろうという見通しも出てきている。

 『サニー』のオンライン流通を担当する「エムバロ〈엠바로〉」のある関係者はこのような爆発的な人気について、「『サニー』はとても好評である上に、すでに劇場で観覧したお客さんが家族と一緒に見たい映画であるという点が秋夕連休期間に大きな人気を呼んだ理由」と説明している。

 一方、今回の『サニー』のダウンロードサービス突風に力を得て、付加版権市場が活気を帯び、これまで崩壊していた映画オンライン流通が正常化すると同時に合法ダウンロード市場を含んだ付加版権市場が地盤を固めるのに成功するかどうか、帰趨が注目されている。


 韓国映画、今年上半期最大のヒット作品『サニー』。女子高時代ヤンチャ系グループ「サニー」のメンバーだった7人が、25年ぶりに再会しようとします。友情、恋、ライバル、将来の夢…馬鹿げたことにも一生懸命でキラキラ輝いていた高校時代。しかし、その後の人生は人それぞれで、仕事で成功した者もいれば、転落の道を辿った者もいて……果たして「サニー」のメンバー7人は全員揃うのか、あの頃の気持ちを今また共有できるのか、というお話です。
 40~50代の女性はかなり共感できるのではないでしょうか。私は女子高出身ではありませんけど、高校時代の場面はとても懐かしく切なく感じられました。心あたたまる良い作品でした。

 さて、その『サニー』がオンラインダウンロードサービスでも記録的な売上を達成しつつあるという記事です。
 日本では、「韓国は海賊版やら違法ダウンロードやら著作権無視が常識」と思ってる方も多いのですが、実際には韓国でも「ここまではOK、ここからはヤバイ」というような微妙な線引きの感覚があります。そして、変化の早いお国柄、先週までOKだったことが今週からダメということも珍しくなく、皆その変化に素早く適応していきます。さらに、インターネットとITの技術を応用したサービスは、90年代末から日本より先を行ってます。

 それやこれやで、映画コンテンツに関しても、この10年で大きく状況が変わりました。
 かなり早い時期から新作映画をタダで見られちゃうサイト(違法)があちこちにあり、それゆえ誰もがPCで映画を見ることに抵抗がなくなり、そうした違法サイトを取り締まるためにネット上に許可なく動画等をアップすることを禁じた法律ができ、それと並行するように正規の映画ダウンロードサービスがオープンし、それにともなって「グッドダウンローダー」キャンペーンが大々的に行われ、その一方で2時間の映画を10秒でダウンロードできちゃう技術なんてものが開発され……気がつけば、「映画はネットでタダ」から「ダウンロードサービスだけで数千万円の売上」へと状況が変わっていた……のでした。実際には、関係者の不断の努力で、状況を変えてきたのですけれど。
 そして、『サニー』がその「地盤を固めるのに成功するかどうか」ということなのですね。

 韓国の映画ダウンロードサービス、例えば、ポータルサイト「daum」のサービスはこんな感じです。

Dl3

 スクリーンショットを取ってきたサイトのURLはこちら。(掲載作品はアクセスの時期によって変わります。)

 上の画像は「韓国映画」のジャンルで、話題のアニメ『庭を出たメンドリ(마당을 나온 암탉)』、今年の青龍映画賞で11部門にノミネートされているチャン・フン(장훈)監督の『高地戦(고지전)』、ホン・サンス(홍상수)監督の『北村方向(북촌방향)』、そして『サニー』(画像右上)と、見たい作品てんこ盛り。どれも3500Wで自分のPCにダウンロードすることができます。それも、驚きの「DRMフリー」。 えぇっ!!!
 daum の映画ダウンロードサービスの利用案内によれば、この「所蔵-DRMフリー(소장-DRM free )」の商品は、

観覧期間の制限なしに、ダウンロードされたファイルを永久に所蔵することができ、別途のコンテツ保護装置が適用されていないため、該当動画が再生可能なすべてのPC、電子デバイス等で自由に観覧可能な商品です。

とのこと。
 『サニー』は、DRMフリーのファイルが存在するのに数千万円売れたわけで……すごいです。

 海外(韓国外)在住の韓国映画ファンとしては、ダウンロードサービスが普及してDVDが製作されなくなったりしたらどうしよう……という不安もあるのですが、それはそれとして、3500Wで手軽に韓国映画が入手できる状況は羨ましいですね。

 この記事は9月のチュソク(추석、秋夕)の後の話題でしたが、年が明ければ今度はソル(설、旧正月)の連休があります。また数千万円のダウンロード売上を記録する作品が出てくるのか、映画ダウンロード全体の売上が伸びるのかどうか、注目したいところです。

☆関連記事
韓国映画情報/09.09.14-著作権法遵守のために
ギャラ100億ウォン台のCM
[記事]2時間の映画を10秒で

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2011.10.09

[日録]韓国映画『鉄人たち』(附 銀座の銭湯) 10/8

10月8日(土)

◇新橋演舞場昼の部。なかなか楽しめるお芝居でした。

◇次の予定まで時間が空いてどうしようかなぁと思っていたのですが、ふとこんなところへ行ってみることにしました。

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 銀座7丁目にある銭湯「金春湯」、有名な銭湯なので存在は以前からよく知っていましたが、実際に入るのは初めてです。暖簾をぐぐって中へ入ってみると、「番台」式でした。今では珍しいですね。土曜の夕方という半端な時間なのに、お客さんは7~8人と意外に多かったです。

 いいお湯でした~。最近の銭湯はタオルやシャンプー・リンスなどを売っているので、こんなふうに手ぶらで突然訪れても大丈夫。入湯料450円、タオル・ボディソープ・リンスインシャンプーの「手ぶらセット」150円、ドライヤー20円×2、しめて640円のリラクゼーションとなりました。

◇勢いがついて、近くの「よし田」で名物コロッケそば。

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 コロッケと言ってもじゃがいもではなく、つくねの素揚げです。秋冬の間に必ず一度は食べに来るメニュー。

◇お風呂とお蕎麦ですっかり気が緩んじゃいましたが、次の予定ははずせない。銀座から後楽園へ、文京シビックホールへ移動。

◇コリアキネマ倶楽部主催の「アン・ソンギ特集」上映会で、ペ・チャンホ(배창호)監督の『鉄人たち(철인들)』('83)を鑑賞。16mmフィルムでの上映でした。

 舞台は製鉄会社。10億ドル規模のジュベール産業港工事で10万トンのジャケット製作を落札し、当時の韓国ではとても無理と考えられたプロジェクトに対して、部長、職長、職人たちがそれそれの事情を抱えつつ技術と納期の難題に立ち向かっていくという、「鉄人たち」の物語。現代ではあり得ないようなめちゃくちゃな労働環境になってるのですが、ポスコは今でも新人研修でこれ見せてるんじゃないかとも思ったりして。
 見応えのある力強い作品でした。面白かった。

 上映会の後、韓国映画講座の受講生の方がコリアキネマ倶楽部のてじょんさんをご紹介下さって、皆さんとお茶しながらのおしゃべり。韓国映画好きな方って、ホントよくご覧になってるのですよね。私は、昔の作品は見ていないものも多くて、まだまだ修行が足りないな~と。11月12月の上映会も楽しみです。

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2011.09.07

講座「韓国映画の楽しみ」

 このところブログ更新さぼっておりますが、ちょこっとお知らせです。m(_ _)m

 春期に続きまして、今月下旬から清泉女子大学の生涯学習講座で「韓国映画の楽しみ」という講座を担当いたします。
 元・居住者の視点から作品の背景にある文化や生活に触れながら韓国映画の楽しさをお伝えてしていきたいな、という講座です。

「韓国映画の楽しみ-日韓比較文化の視点から-」

 期日:9月24日、10月22日、29日、11月26日、12月10日、17日
     (毎回土曜)
  * 一部日程が変更になりました。ご注意下さい。(11/12→9/24)
 時間:午前10時40分~12時10分
 会場:清泉女子大学
     (五反田・大崎・高輪台の各駅から徒歩約10分)

 お申し込み方法等は、清泉女子大学「ラファエラ・アカデミア」のサイトをご覧下さい。

 和気藹々とやってます。今期は15~20人くらいになりそうです。
 韓国語ができなくても、韓国映画を見始めたばかりでも、全く問題ありません。
 「ブログを見て」「Twitterで知って」という方もいらして下さってます。ありがとうございます。

 皆さまのお越しを心よりお待ちしております。(o^-^o)


☆関連記事(ご参考になりますれば。)
[日録]韓国映画と歌舞伎の日 6/4
[日録]多忙で居眠り 6/18

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2011.08.02

[記事]CGV、ベトナム市場進出

 これも半月以上前のニュース、7月12日付の記事です。
 ワタシは韓国の公演や映画のニュースをフォローしてるだけなのに、カテゴリーに「アジア」とか「中国」とか作らないといけないんでしょうか……。


CGV、ベトナム市場進出、映画韓流の風が吹くか

 ファイナンシャルニュース 2011.07.12

 CGVが業界1位事業者として、ベトナム映画市場に進出する。

 CGVはベトナム最大マルチプレックス映画館チェーン「メガスター」を8日、7360万ドル(約783億ウォン)で電撃買収、ベトナムに第一歩を踏み出した。

 メガスターは、米国エンボイメディア(Envoy Media)企業とベトナム現地資本が協力して、2006年ベトナム・ハノイに初めて劇場をオープンした後、現在、ホーチミンなど大都市を中心に7つの劇場、54のスクリーンを運営中だ。市場占有率は60%内外で、資産規模3800万ドル(約400億ウォン)、昨年には2300万ドル(約240億ウォン)の売上を上げた。

 CGVは既存の映画館にデジタルシネマと3次元(3D)映画の観覧施設を設置するのを始め、今年中に1~2ヶ所の劇場を新規オープンする計画だ。

 CGV広報チームのイ・サンギュ〈이상규〉チーム長は「ベトナムのボックスオフィス成長率が、昨年20%以上を記録するなど、映画産業が成長期に突入するのに反して、上映館はまだ全国で約50館、150スクリーンの水準にとどまっている」とし、「ベトナム最大のマルチプレックス映画館を通して、現地の映画産業の発展に寄与するつもり」と明らかにした。

 CGVは2006年、国内マルチプレックス映画館最初に中国へ進出、現在、中国で7館、米国LAで1館を運営しており、蓄積したグローバルノウハウをベトナムに適用するとのこと。

 一方、早くからベトナムは韓国ドラマやK-POPなど韓流ブームが巻き起こった所であり、今度のCGVのベトナム進出は韓国映画が東南アジア市域へ広まっていく拠点となるだろうという期待が、業界関係者の間で大きくなっている。


 ワタシが不勉強なのですが、ベトナムの映画市場について韓国の記事で勉強することになるとは。「メガスター」、初めて知りました。(^◇^;

 韓国でチェーン形式のシネコン大手と言えば、現在ではCGV(全国79館)とロッテシネマ(同65館)が双璧、これにシナス(同35館)、プリマス(同25館)、メガボックス(同16館)が続きます。なるほど、CGVは「業界1位事業者」ですね。

 だからって、ベトナムの映画館チェーンを7360万ドルで電撃買収しちゃうってのは、スゴイですよね。1ドル=78円として、57億4080万円。日本の映画業界で、同規模の投資が可能な会社ってあるのでしょうか。資金はあっても、ベトナムに投資するなんて考えないのかな。この記事にある「資産規模3800万ドル」、昨年売上「2300万ドル」が掛け値なしなら、良い買い物のように見えますが……。
 元々アメリカ企業とベトナム資本の協力で成立した「メガスター」を買収したのですから、ベトナムの映画ビジネスでアメリカの取り分だったところをごっそり韓国が分捕ってった、という見方もできそうです。

 CGVはすでに中国へ進出していて、昨年6月にはロサンゼルスに進出。LA進出の件は、このブログでも記事を紹介しました。
 LAはともかく、中国、ベトナムと来たら、次はタイ?インド? タイやインドの映画市場について全然知らないままの出放題です。鵜呑みにしないで下さいね。でも、あり得るかも。

 一昨日、韓国の公演製作会社の最大手 CJ が中国のミュージカル市場へ進出したという記事を紹介しましたが、公演でも映画でも韓国企業のアジア進出が続いています。それも、これまでのような「韓流」コンテンツというソフトでなく、ビジネスモデル、インフラでの進出。

 数年内に、東アジア・東南アジアの公演・映画ビジネスは韓国企業が牛耳っていて、日本はガラパゴスとして生き残る……なんてことになっちゃうのかなぁ。「ガラミュー」に「ガラ映」?


☆関連記事
[記事]LAにCGV
[記事]CJ、中国語版『マンマ・ミーア』公演開始

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2011.07.24

[記事]檀国大、CJE&M・映振委と映画人養成へ

 いろいろ溜め込んでる情報があるのですが、なかなかアップできなくて。

 ちょっと前に発表されたものですが、成り行きに注目したいニュースです。


檀国大学-CJE&M、映画振興委、人材育成MOU

 聯合ニュース 2011.07.10

 檀国大学校〈단국대학교〉はCJE&M、映画振興委員会〈영화진흥위원회〉と韓国映画産業のグローバル競争力強化と韓国映画発展に寄与する専門映画人養成のための了解覚書(MOU)を締結したと、10日明らかにした。

 これら三者の機関は、今月8日、檀国大でMOUを締結した。

 これにより、檀国大とCJE&Mは檀国大が推進中である映画コンテンツ専門大学院設立時に、大学院の映画教育プログラムと人材学術情報資料、卒業生の就業機会提供等、関連分野で相互に協力することとした。

 また、映画振興委員会とは、教授陣構成、教育施設と機材活用、映画コンテツ関連R&D Lab運営等に関して、協力することにした。

 文化コンテンツ分野の特性化のために、2012年開院を目標に映画コンテンツ専門大学院設立を推進中である檀国大は、最近、キム・ドンホ〈김동호〉前・釜山国際映画祭組織委員会執行委員長を主任教授として招聘し、映画コンテンツ専門大学院設立推進委員長に任命している。


 まず、檀国大が公的機関である映画振興委員会(略して映振委)とMOUを締結したということに驚きました。
 さらに、現状、韓国の映画・公演業界におけるCJE&Mの影響力というのはそれはそれは大きいわけで、「卒業生の就業機会提供」という一言が光り輝いて見えるはずです、映画界を目指す若者たちの目には。釜山国際映画祭のキム・ドンホ前委員長を招聘してるとなれば、なおさら。釜山国際映画祭をあれだけの映画祭に育て上げた人が、名前だけのお飾りに納まるとは考えにくいです。国際的な人脈の活用を期待しちゃいますね、映画界を目指す若者たちは。

 この新しい大学院が「映画コンテンツ」を看板に掲げてるのも気になります。どんなカリキュラムを組むのでしょう。どんな教授陣で、どんなカリキュラムで開講して、どんな人材が集まるのか。数年後にどんな人材を輩出していくのか。
 今後の展開から目が離せません。

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2011.06.22

[記事]独立映画『番人』、2万人突破

 この映画、2万人というのは意外です。地味ですが、良い映画。日本でも評価されると思います。


独立映画『番人』、観客2万名突破

 2011.06.19 JTNニュース

 ユン・ソンヒョン〈윤성현〉監督の独立映画『番人〈파수꾼〉』が観客2万名を突破した。

 配給社によれば、『番人』は、18日全国観客2万45名を動員した。先の3月3日に公開した後、観客の地道なクチコミに力を得て、長期上映中だ。

 独立映画として観客2万名突破は、たいそう成功した興行結果だと言うことができる。

 これにより、ユン・ソンヒョン監督を始め、イ・ジェフン〈이제훈〉、チョ・ソンハ〈조성하〉、ソ・ジュニョン〈서준영〉、パク・チョンミン〈박정민〉等、俳優たちは、17日にソウル・光化門シネキューブ〈광화문 씨네큐브〉で開かれた「2011 韓国芸術映画の星たち〈한국 예술영화의 별들〉」特別上映で一緒に映画を観覧し、観客との時間を持った。

 10代のねじれた友情を描いたこの映画は、昨年「第15回プサン国際映画祭〈부산국제영화제〉」ニューカレンツ(new currents)賞を始め、「第22回ブラックムービー映画祭〈블랙무비영화제〉」で若い審査委員賞、「第35回香港国際映画祭」で国際批評家協会賞等をさらっている。


 3月10日にソウルで見ました。静かな映画ですが、余韻が長くて。次にソウルへ行った時にも上映が続いていたら、再見したい作品です。先日、「真!韓国映画祭」で上映された『坡州(파주)』が気に入った方は、この『番人』も気に入るのではないかな。

 3人の男子高校生役、イ・ジェフン、ソ・ジュニョン、パク・チョンミンはこれからの役者ですから、先物買いする楽しみもあり。

 謎解きの要素がある作品なので、詳細なあらすじは書けませんが……、Daumに載るものを日本語訳しておきます。関心ある方はソウルでぜひご覧下さい。現在はシネキューブ光化門(씨네큐브 광화문)で上映中です。

 Daumに載るあらすじ
     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
 一人の少年が死んだ。日頃息子に無関心だった少年の父(チョ・ソンハ)は、息子の突然の空白にひどく混乱し、遅れた罪責感と無力感から、息子キタ(イ・ジェフン)の死について調べ始める。息子の机の引き出しに大切にしまってあった写真の中には、ドンユン(ソ・ジュニョン)とヒジュン(パク・チョンミン)がいた。しかし、学校を訪ねてやっと知り得た事実は、一人の少年は転校し、一人の少年は葬式に来もしなかったということ。何かおかしい。
 そんな中、ようやく探し出したヒジュンは、「キタと一番親しかったのはドンユン」と話し、詳しい答えを避ける。結局、父の頼みでドンユンを探し始めたヒジュン。しかし、学校を辞めて去ってしまった友人はどこにもいない。

 天真爛漫で純粋だったあの頃。未熟な意思疎通の誤解が呼び起こした悲劇的な破局。独断的な友情がもたらした暴力とその傷の伝染は私たちを苦しめ、衝撃的な結末へと導く。

 互いがすべてだったこの3人の友の間ではたして何が起こったのだろうか?
     ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 実は、なぜ「番人」というタイトルなのか、よく分かってないです。あぁ、もう一度見たい。

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2011.06.19

[日録]多忙で居眠り 6/18

6月18日(土)

◇韓国映画講座。春期の最終回です。前回、前々回とキム・ギヨン監督の『下女』3部作、『高麗葬』と暗め重めの作品が続いたので、最後は明るい内容にしたくて、私が特に好きな韓国映画の一つ『ラジオスター』を取り上げました。

 受講生の方々の中にもこの作品が大好きという方がかなりいらして、嬉しかったです。

◇講座の後、恒例の打上げランチ。大学近くの「チェゴヤ」にて。私を含めて14名とかなり大人数でしたので、自然と4~5人のグループに分かれてのおしゃべりになったのですが、どのグループでも相当に話が盛り上がっていたようで。韓国映画はもちろん、韓国ドラマ、ミュージカルや演劇、さらには韓国グルメや旅行の話まで。2時間以上たっぷり皆で楽しみました。
 講座もランチもお陰様で楽しい時間となりました。(^^)

◇帰り際のお話で初めて知ったのですが、今回の講座、小田原から毎回ご参加下さった方がいらっしゃいました。びっくりすると同時に、ただただ有り難いばかりです。その熱意と行動力には自ずと頭が下がりました。皆さん、時間を割いてわざわざ私の話を聞きにいらして下さってるわけで、秋期の講座はもっと充実させなくちゃ、と思いました。

◇夕方、韓国映画が好きで将来その方面の仕事がしたいという学生さんとお話。

◇夜、天王洲アイルへ移動。銀河劇場で坂東三津五郎出演の『G.G.R~グレンギャリー・グレン・ロス』鑑賞。が、途中でうとうとしてしまい、肝心の場面を見逃したような。三津五郎が大きな契約を取ってきて、え?その後どうなったの?

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◇朝の4時まで講座の準備をしていて、睡眠3時間。朝から講座やって、打上げランチして、学生の相談に乗って、芝居見に行って……いろいろ無理ですよねぇ、このスケジュール。

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2011.06.17

[日録]韓国映画2本 6/16

6月16日(木)

◇朝イチでゼミ1コマ。

◇終わるとすぐに新宿へ。ランチタイムに居座って仕事するため、椿屋珈琲店でランチ。

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◇K's cinema で「真!韓国映画祭」で上映される『坡州(파주)』と『キュレーター、ジョンフンさんの恋愛日記(여덟 번의 감정、8番目の感情)』の2本を鑑賞。

◇『坡州』は、妻の妹を愛した男、姉の夫を愛した女の物語。二人を結びつけた妻=姉は死んでおり、二人の心には愛、誤解、疑惑と様々な感情でさざ波が立っている。過去と現在が交錯しつつ物語が進んでいくので、出来事の前後関係をふと錯覚しそうになったりするのだけれど、ひょっとするとそれも監督の計算の内なのかもしれないと思わせるような作品でした。何かが心に引っかかって残る映画。

◇『キュレーター、ジョンフンさんの恋愛日記』、ギャラリーのキュレーターであるジョンフンは、気まぐれで結婚に不向きな男性。調子よくて、ふらふらしてて、実際身近にいたら大っきらいなタイプの男ですが、キム・ヨンホ演じるジョンフンがそれはそれは魅力的で。

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